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ゲラゲラ笑う


「そんなことあんの!?笑」


ちょっと待って、腹痛い×2・・・。ヒーヒー・・・。
ふぅ・・・。
いや、待って・・・ぶひゃひゃひゃひゃ!!

いや、そんな笑う!?

マジでお前頭おかしい。マジで笑。
・・・ふぅ。やっと落ちついた・・・ニヤニヤ

笑いすぎだろ・・・ニヤニヤ

バカやってる。


「ゲラゲラ笑う」という状況を頭に思い浮かべてほしい。
おそらく、男二人がバカバカしい話で大笑いしている姿を想像するはずだ。
この話にジェンダー論を持ち込むつもりはないが、
「ゲラゲラ笑う」という表現には、だらしなさや行儀の悪さがにじみ出ている気がするので、
その行為の主人公は、なんとなく女子より男子の方が想像し易くなるのかもしれない。

そんなゲラゲラ笑う男二人を、
「(また)バカやってる」と、他人に笑ってほしい。
それが嘲笑だったとしても、気にしない。

個人的な話をすれば(noteなんて個人的な話しかない)、
男子も女子も、みんなバカやってれば良いと思う。
気の許せる友だちと、全てをさらけ出しても笑って許してくれる友だちと、全力でバカをやってほしい。

笑いすぎて腹が捩れる経験を、たくさんしてほしい(し、僕もしたい)。

ふざけさせてほしい


ある日。
女の子とデートしているときに、なんか急にふざけたくなって、
(別にデートがつまんないとかじゃなかった)
「うわ~!!!!!!!」と叫んだ、いきなり。
何の予告もなしに、急に。
僕的には、その女の子は驚きながらも笑って、
「何してるの?」と言ってくれると思っていたが、
その子は真顔で、
「急になに?怖いんだけど」と言った。

僕はその顔を見て、
ゆっくりと、しかし確実に「終わった」と悟った。

脱線:「笑わせよう」と「笑ってほしい」は
全然違うぞ


ここで、上記の僕の失態を振り返ってみる。
僕は社会人で、相手も社会人で、
彼女でもなくて、仲良くなりかけの赤の他人で・・・
という条件の中、デート中盤に、
僕は「うわ~!!!!!!!」と叫んだ。
(叫ぶ、といっても本気の大声ではなく、ライトな大声)

振り返ると、
僕はこの一連の行為の裏に、
「僕はテンションが上がったりすると変なことしたり言っちゃったりするんですよ、ぜひこんな僕を笑ってやってください」という
エゴ丸出しの欲望があったんだと思う。

つまり、
デート中にいきなりちょっとした奇声を上げるという行為を
無条件で受け入れてくれるだろうと、
相手に期待してしまったのである。

本来であれば、
相手の女性の人となりを理解し、
「どんなことで笑ってくれそうか?」
「どんな話題が好きなのか?」など
相手の立場に立ってオモシロを組み立て、構築し、実装し、
メガトンパーンチ!!!と、
ウィットに富んだ返しやコメントをして
相手に笑ってもらい、楽しい時間を一緒に過ごしてもらうというのが
大人の会話のマナーである。

それに引き換えぼくは、
デート中に大声をいきなり出すという
自分しか面白いと感じない領域に相手を引きずり込もうとしたのである。
これは傲慢である。
本当によくない。
何年か前のあれっきりで、それからお会いすることもないので、
こちらの野糞文章を貴女様はお読みにならないでしょうが、
ここに謝罪します。
申し訳ございませんでした。

笑って許してくれる人は神さま


少し脱線してしまったけれど、
こんな痛い経験をしない限り、自分の痛さはわからない。
いろんな角度から高さから飛んでみて、その角度や高さが、
着地したときに痛みを伴うか伴わないかわかってくる。

それがわかってくると、
自分の立ち位置がなんとなく理解できるし、
お笑い的な観点でみれば、
自分のスタイルが見えてくるのだと思う。

でも、人間は毎日少しずつ変化していくものなので、
その角度・高さから飛ぶことが無理になることもあるし、
逆に、もっと心地よい角度・高さを見つけることもある。

それは、やっぱり飛んでみないとわからない。

だから、飛んでみて、失敗して、自分が恥をかいたりするし、
時には意図せず誰かを傷つけてしまうこともある。

でも、そんなときに
「お前何やってんだよ」とゲラゲラ笑ってくれて、
そしてふたりで自然とゲラゲラ笑い合えるのが、
友だちなんだと思う。

だから僕は、
友だちだと思っている人、大切にしたい人の痛みを共有し、
「いってーな」とゲラゲラ笑い合える人間になりたいと思う。

それが、今後の人付き合いにおける個人的指標。

今後ともよろしくどうぞ。


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