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書評:シェイクスピア『ロミオとジュリエット』

運命に抗うことができない2人の純愛悲劇

今回ご紹介するのは、イギリス文学よりシェイクスピア『ロミオとジュリエット』。

シェイクスピアでおそらく最も有名な作品ではないだろうか。

憎しみ合う両家の男女が愛し合い、愛に生きようともがくが故に悲劇的な結末を迎えてしまう、恋愛悲劇である。

シェイクスピアの悲劇では通例、登場人物の性格面の特徴が悲劇につながっていくというプロットが一般であるが、この『ロミオとジュリエット』は、抗い難い運命の犠牲になるという筋書きになっているのが特徴である。

愛に一途に生きようとの意志が強くても、運命に抗することができない。
であるが故に、二人の愛の悲劇がより劇的になるのである。

如何に魅力的で純粋な性格を持とうとも、不幸は平等に訪れるのだ。

ところで、本作に出てくる人物達は、まるで作者に命を吹き込まれたかのように、活き活きとその人間性を発揮している。天才シェイクスピアの真骨頂であろう。

読了難易度:★★☆☆☆
何だか理不尽度:★★★★☆
人物活き活き度:★★★★☆
トータルオススメ度:★★★☆☆

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