転んでもいない人生を、あきらめてはいけないと思う。
どこにいても、どこへ行っても、手が震えて、首が何かに固定されたかのように動かせなくなって、手の震えはますますひどくなって、やっぱり薬は飲まなくちゃと気付かされる。
たかが頓服の1錠だからと思って、どこにも行かないからと思って飲まないでいたら、宅急便のサインひとつだけで、私の社会不安障害の症状が出る。
1錠で、症状が落ち着くなら、大丈夫かなと思う。
薬を飲まなければ、普通に暮らせないと思って、悲観的になることもあるけれど。
まぁ、仕方がない。
これが、私の人生だ。
お腹が痛くなって、頭がぼーっとする。
私の過敏性腸症候群。
特効薬と呼べるものはない。
なにを食べても、お腹が痛くなることは毎日だ。
食べても大丈夫だと思うものでも痛くなるし、大丈夫じゃない食べ物がなんともない日もある。
わたしのお腹のご機嫌をとるのは、なかなか難しい。
なにかを食べる以上は、この毎日が続くんだろうなぁ。
それでも、食べることをすきだと言える人生は、幸せなのかもしれないな。
病気にとらわれて、毎日疲れてしまって、やりたいことを後回しにしてきた人生。
どうせやっても無駄だと思ってきた人生。
あきらめたら試合終了だよ。
そう言われても、あきらめなくちゃ割り切れない事が多かった人生。
だから、つまらなくなる。
なんにもないと、思って生きてきた。
全部、病気のせい。
そう思って。
そう思うしかなくて。
死なないけれど、生きることの希望を持たせてはくれない病。
病気とともに生きるなんて、うまく付き合うなんて、到底無理だと。
そんな思いが作り出すあきらめという手段。
結果だけを追い求めすぎて、うまくいかなくてやめることに慣れすぎてしまった。
やめよう。
うまくいかないなんて、当たり前なんだから。
やってもいないのに、あきらめることはやめようと、ふと思った。
編み物をはじめて、マフラー、帽子、セーターが完成しました。
セーターは、人前で着られるものではないけれど、次はここを直そうとか、編み方はこういうふうにしようとか思いながら、楽しくやっています。
うまくいかないときは、ほどいてほどいて、糸が絡まってほどけなくなったら、糸を切って、新しくやり直したり。
お手本を参考にして、明確な正解はないと思い、自分で工夫しながら作っています。
なかなか楽しいです。
絡まったら、ほどいてほどいて、また編んでいく。
その繰り返しでいいと思います。
生きている。
ちゃんと生きてきたと、これからも笑い合えますように。
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