介護生活の始まり 1
★1 退院前の準備
さて、退院の決まった父。
ただお帰り〜ではなかった(汗)
入院先のコーディネーターの方に、まずは家の間取りや様子を何枚もの写真とともに説明。
それはとても細かい……。
階段の高さは何センチ?トイレの入口は何センチ?
玄関は?寝室は?
そうか、父が自宅で生活するためにはこんなにも準備が必要なのか(驚)
トイレの手すりを、右麻痺なので左側に一本追加しよう。
ベッドは寝たり起きたりの手すりの関係と立ち上がりの高さの関係で電動ベッドにしよう。
ソファーに座るための簡易手すりには、負荷の関係でおもりをひとつ足そう。
動線のためにデスクをひとつ処分しよう。
色々なところを足したり引いたりしながら、退院の準備を進めていった。
そんな中で最後まで決め兼ねたのは車椅子にするか?歩行器にするか?ということ。
リハビリ過程では自力歩行が目標であったから、本来であれば歩行器がベストなのだが……予兆無く膝折れが起こるという事、母との二人暮らしでなにかあっても父を支えることが難しい事などを配慮して、元々老人用マンションで車椅子生活が出来るようになっているので車椅子にしようと決めた。
準備は出来た!
さあ、父よ!帰ってくるが良い!!
★2 お帰り!お父さん!
父が帰ってきた。
ソファーに横になりなにも変わらない日常が戻って来た……とはならないね、やっぱり(笑)
車椅子。
使えるのは当然病院で練習してきた父だけ。
生活してみるとトイレの入口のほんの1センチのスロープ?段差?が意外と鬼門(汗)
出てすぐに右折しなくてはリビングにもどれないのだが、その操縦が難しい。
頑張れお父さん!
張り切っている母は押して補助する気満々だが、せかせかとした性格。
元々人の気持ちになって考えることが苦手なので、まあがさつ…(汗)
父の肘置きを握る手に力が入っているのがわかる(笑)
慣れてくれ!これからお父さんを見てくれるのは優しい看護師さんではなく、1人家においてきたと、何かにつけ心配していた母その人だから…。
やっと母の待ち望んだ父が帰ってきた!
父の待ち望んだ退院して家に帰ってくるという日々が始まった。
始まった始まった。
新生活は思ったよりも大変だけど……(涙)
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