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連鎖反応 [Chain Reaction]【動画】

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つながりのある曲を鎖のように連ねながら、その曲に対する思いをコメントしていきます。ほぼ毎日更新(予定)です。
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#ジョン・レノン

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800: John Lennon / Stand By Me

昨日の「ようこそレノン夫人」はシングルB面でしたが、そのA面はこの曲でした。 大変多くのミュージシャンにカヴァーされているこの曲、ベン・E・キングのオリジナルは以前取り上げましたが(第652回)、数あるカヴァーの中でも、ジョンのヴァージョンは、出来・知名度とも最高と言えるのではないでしょうか。 1975年リリースのカヴァー・アルバム『ロックン・ロール』(UK6位/US6位)からの1stシングルとしてリリースされています。 チャート・アクションこそUK30位/US20位と地味ですが、「この曲のロック・ヴァージョン」の代表の地位を不動のものとしています。

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799: John Lennon / Move Over Ms. L

「Move Over」つながりでこの曲を。 元々は、1974年の『心の壁、愛の橋』に収録予定でしたが、リリース直前に外れ、1975年にシングルのB面としてリリースされています。 このため、ジョン・レノンがリリースした曲の中では、知名度は低い方に入るかもしれませんが、小気味いいノリのロックンロール・ナンバーです。 ちなみに、ジョン自身の名義でリリースしたシングルB面曲で、オリジナル・アルバム未収録は、この曲のみとなっています。

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726: John Lennon / I'm Stepping Out

アルバム『ミルク・アンド・ハニー』のオープニングを飾っていたのはこの曲。シングルカット(UK88位/US55位)もされました。 この曲、息子ショーンが生まれて以降、主夫業に専念していたジョンが、主夫生活から「飛び出し」たいという願望について歌われています。 毎日、外に出て仕事仕事の日々が続くと、「一日中家にいたいなぁ~」と思ったりするものですが、逆にずっと家にいる生活が続くと、外に出たくなる気持ちも良く分かります。 コロナでテレワークが続いた時は、本当にそう感じました。

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725: John Lennon / Grow Old With Me

「グロー」つながりで、隠れた名曲を。 ジョン・レノンの死後、1984年にリリースされたアルバム『ミルク・アンド・ハニー』に収録されていた未発表曲。 「一緒に歳をとっていこう」と言う、心温まるメッセージソングです。 残念ながら、ジョンは殺されてしまったので、そこから歳を重ねることは無くなりましたが、曲は永遠に聴き継がれていきます。 それにしても、最初にこの曲をLPで聴いた時、明らかに音質が悪かったのですが、今のリマスター技術には頭が下がります。

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652: Ben E. King / Stand By Me

ジョン・レノン『ロックン・ロール』に収録されたカヴァーで、一番有名なのは、おそらくこの曲でしょう。 オリジナルは、ベン・E・キングが1961年にリリースしており、US4位/UK27位のヒットを記録しています。 また、それ以上に、この曲のコード進行(I-iv-IV-V)は、オールディーズ・ポップスの代名詞となっています。 さらに、1986年には、同名映画の主題歌としてリバイバルヒットし、US9位/UK1位のヒットとなっています。 このMVは、その時に作られたもので、映画に出演していたウィル・ウィートンとリヴァー・フェニックスと一緒に歌う姿が印象的でした。 ちなみに、ジョンのカヴァーはUK30位/US20位なので、チャート・アクション的にはオリジナルの圧勝ですが、こちらも名演であることは間違いありません。

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651: Chuck Berry / You Can't Catch Me

ビートルズ関連の盗作疑惑つながりだと、この曲になるでしょうか。 チャック・ベリーが1956年にリリースしたこの曲は、ポップチャートでも、R&Bチャートでもランクインしておらず、お世辞にもヒットしたとは言えない、地味な曲でした。 ところが、1969年にビートルズが『アビー・ロード』をリリース。オープニングナンバーの「カム・トゥゲザー」が、この曲のメロディと歌詞を盗作しているのではという疑惑が上がります。 作者のジョン・レノンは、盗作については否定していますが、1973年に、チャック・ベリーの楽曲を管理していたモリス・レヴィから訴訟を起こされます。 当時ロサンゼルスに住んでいたジョンは、ニューヨークに戻ることを避けるため、レヴィの管理する楽曲から3曲を次のアルバム(『ロックン・ロール』)に収録することで和解します。 まあ、似てると言われれば似ていますが、「カム・トゥゲザー」には、あのベース・ラインもありますし、盗作というには、正直微妙な気もします。

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644: The Beatles / Across The Universe

「ジ・インナー・ライト」が「レディ・マドンナ」のB面だったことは昨日書きましたが、実は候補曲として、それ以外に2曲が録音されていました。 1曲は「ヘイ・ブルドッグ」、そしてもう1曲がこの曲でした。 「ヘイ・ブルドッグ」は『イエロー・サブマリン』に収録されましたが、こちらは陽の目を見ることがないままでした。 そして、ビートルズのアルバムやシングルとしてではなく、1969年1月にリリースされた世界野生生物基金のチャリティ・アルバム『ノー・ワンズ・ゴナ・チェンジ・アワ・ワールド』のオープニングナンバーとして、初披露されることとなりました。 その際、冒頭に鳥のSEが加えられたので、通称「バード・ヴァージョン」と呼ばれています。 オリジナルのキーはDでしたが、このヴァージョンではテープの回転数が上げられ、Eフラットになっています。アルバム『レット・イット・ビー』に収録されたヴァージョンと聴き比べると、同じ音源を用いているにもかかわらず、キーが違うことがすぐに分かります。 それにしても、この曲や「ヘイ・ブルドッグ」ほどの名曲が、B面にすら「ボツ」になるとは、「どれだけ名曲があるんだよ!」と思わずにいられません。

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610: Yoko Ono/Plastic Ono Band / Sisters, O Sisters

「タイトルに『シスター』が入る曲」つながりで、この曲を。 ビートルズ解散後、『ジョンの魂』、『イマジン』と、名作をリリースしたジョン・レノンですが、1972年にオノ・ヨーコと共作した『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』(UK11位/US48位)は問題作となりました。 1枚目はスタジオ録音、2枚目はライヴ録音の2枚組ですが、正直まとまりのない作品と言う印象です。また、曲も決して「強い」とは言い難く、ジョンのソロ作の中では、最も低く評価されている作品の1つでしょう。 オノ・ヨーコが書き、自ら歌うこの曲も、「フェミニスト賛歌」としてもっと評価されても良いのでしょうけど、音楽的には微妙な感じです。 とはいえ、中途半端にレゲエっぽいポップなサウンドは、個人的には結構好きだったりします。 全体的に深いリヴァーブがかかった、ちょっとこもり気味のサウンドは、共同プロデューサーであるフィル・スペクター「らしさ」を感じます。

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598: The Beatles / And Your Bird Can Sing

アルバム『リボルバー』収録曲で、「サイケ」っぽい曲の代表と言えば、「シー・セッド・シー・セッド」かこの曲でしょうか。 イントロや間奏で聴かれるツイン・リード・ギター(ジョージとポールが弾いている)が印象的なこの曲、ポールのベースもメロディアスで、実にカッコいいロック・ナンバーです。 ただ、ソングライターのジョンは、この曲を気に入っていなかったとのこと。その理由について、本人が語っていないことから、様々な憶測がなされていますが、今となっては永遠の謎となってしまいました。 この曲、構成的にはライヴでも演奏出来るのですが、ツイン・リードのみでなく、コーラスも簡単そうで実は難しく、なかなかハードルが高い楽曲です。 この前までやってたコピバンでもチャレンジしたものの、あまりの出来の悪さに、ボツにしました...

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566: John Lennon / Watching The Wheels

「ホイール」つながりでこの曲を。 ジョン・レノンにとって、生前最後のアルバムとなった『ダブル・ファンタジー』(UK1位/US1位)。 アルバムからの3枚目のシングルとなったのがこの曲でした(UK30位/US10位)。 歌詞の内容は、5年間の「主夫」時代についてのもの。 「音楽をやめて、何をやっているんだ?」と言う人々に対して、「僕は車輪が回るのを眺めているだけ」「もうメリーゴーラウンドには乗らないよ」とクールに返しています。 個人的には、このアルバムで一番好きな曲なのですが、一般の知名度と言う点ではあまり高くはないかも知れません。 その理由は、多分、その前に出た2枚のシングル「スターティング・オーヴァー」「ウーマン」が強すぎるからだと思います。

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559: Paul McCartney / Here Today

昨日、ポール・マッカートニーの「トゥモロウ」を、「イエスタデイ」の続編と書きましたが、本来、「昨日」の続編は、「明日」でなく「今日」であるべき。 で、ポールに「トゥデイ」という曲はありませんが、この曲のタイトルは非常に近いので、代役を果たしてもらっても良いでしょう。 そして、この曲は、ポールにとっても特別な意味を持つ曲でした。 1980年12月8日、ジョン・レノンが殺害されるという事件が起こります。 ビートルズ時代の盟友の死というショックから、ポールはしばらくレコーディングを停止しますが、約1年がかりでアルバムを完成させます。それが『タッグ・オブ・ウォー』(UK1位/US1位)でした。 一般的にはスティーヴィー・ワンダーとのデュエット「エボニー・アンド・アイボリー」が収録されているアルバムという印象が強いですが、それ以外の曲もメロディアスでポップな曲が多く、「ポール健在」を印象づけた作品でした。 アルバムのA面ラストに収録されたこの曲は、亡きジョン・レノンに捧げられています。 ポールによるアコースティック・ギターの弾き語りで始まり、そこに弦楽四重奏が重なるという構成は「イエスタデイ」と同じですが、偶然の一致ではないことは明らかでしょう。

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374: John Lennon / Out The Blue

昨日のデビーの曲とタイトルが似ていますが、こちらは「of」が入りません。ただ、どちらも「突然」という意味です。 1973年にリリースされたアルバム『マインド・ゲームス』、ジョンのソロの中でも、話題になることが少ない作品かも知れません。 アルバムはUK13位/US9位、シングル「マインド・ゲームス」はUK26位/US18位と、セールス面でもかなり地味な結果となっています。 個々の曲を比較すると、次のアルバム『心の壁、愛の橋』といい勝負だと思うのですが、やはり「真夜中を突っ走れ」というビッグヒットがあることで、だいぶん印象が違うような気がします。 そんなアルバムですが、この曲とか、個人的には好きな1曲です。 ギターの弾き語りで静かに始まり、徐々に盛り上がっていく流れはよくあるパターンですが、厚めのコーラスが印象的です。 このコーラス、ビートルズの「セクシー・セディー」にちょっとだけ似ているように思うのは私だけでしょうか。

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361: Happy Xmas (War Is Over) / John & Yoko/Plastic Ono Band

ポールのクリスマスソングはあまり有名ではないと、昨日書きましたが、では、「ロック・ミュージシャンのオリジナル・クリスマスソングで、もっとも有名なものは何か?」と考えると、ビートルズ時代の盟友、ジョン・レノン作のこの曲が大本命であろうと思われます。 この曲がリリースされたのは1971年12月なので、ちょうど半世紀前ということになります。また、サブタイトルが示すように、ヴェトナム戦争に反対するプロテスト・ソングでもありました。 この曲、版権の関係でUKでのリリースは1972年で、当時の最高位は4位でした。1980年にジョンが暗殺された後、2位となり、最高位を更新します。ちなみに、その時の1位は、同じくジョンの「イマジン」でした。 毎年、年末になると、色々なところでこの曲を聴きます。今や「クリスマス・スタンダード」と言ってよいでしょう。

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329: The Beatles / Not A Second Time

ロバート・パーマーは、自身でオリジナル曲も書きますが、半数かそれ以上、他人の書いた曲を取りあげて歌っています。「ヴォーカリストなのだから、作曲よりも歌で勝負」という思いもあったのかも知れません。 有名な曲を取りあげることが無いわけではありませんが、どちらかと言えば地味目な曲を好んでカヴァーしているようにも思います。 そんな彼がカヴァーしたビートルズ・ナンバーがこの曲。(ロバート・パーマーのヴァージョンは『クルーズ』収録) 1963年リリースの2ndアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』の収録曲ですが、知名度で言えば、決して高いとは言えないでしょう。 ただ、曲のクオリティと演奏、特にジョンのヴォーカルは、素晴らしいとしか言いようがありません。 間奏のピアノは、プロデューサーのジョージ・マーティンが弾いていますが、これも見事なまでに必要不可欠な要素になっています。これが普通にギターソロだったら、あまり印象に残っていないような気がします。 初めてまともなレコーディングをしてからわずか1年で、これだけの作品をアルバムの最後から2曲目にひっそりと収録しているあたりに、次元の違いを感じます。 あと、このアルバムジャケット、何回見たか分からないくらい見ましたが、いつ見てもインパクトがあります。 やっぱり、アルバムジャケットは大事だと、改めて思います。