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#ジョン・レノン
644: The Beatles / Across The Universe
「ジ・インナー・ライト」が「レディ・マドンナ」のB面だったことは昨日書きましたが、実は候補曲として、それ以外に2曲が録音されていました。 1曲は「ヘイ・ブルドッグ」、そしてもう1曲がこの曲でした。 「ヘイ・ブルドッグ」は『イエロー・サブマリン』に収録されましたが、こちらは陽の目を見ることがないままでした。 そして、ビートルズのアルバムやシングルとしてではなく、1969年1月にリリースされた世界野生生物基金のチャリティ・アルバム『ノー・ワンズ・ゴナ・チェンジ・アワ・ワールド』のオープニングナンバーとして、初披露されることとなりました。 その際、冒頭に鳥のSEが加えられたので、通称「バード・ヴァージョン」と呼ばれています。 オリジナルのキーはDでしたが、このヴァージョンではテープの回転数が上げられ、Eフラットになっています。アルバム『レット・イット・ビー』に収録されたヴァージョンと聴き比べると、同じ音源を用いているにもかかわらず、キーが違うことがすぐに分かります。 それにしても、この曲や「ヘイ・ブルドッグ」ほどの名曲が、B面にすら「ボツ」になるとは、「どれだけ名曲があるんだよ!」と思わずにいられません。
329: The Beatles / Not A Second Time
ロバート・パーマーは、自身でオリジナル曲も書きますが、半数かそれ以上、他人の書いた曲を取りあげて歌っています。「ヴォーカリストなのだから、作曲よりも歌で勝負」という思いもあったのかも知れません。 有名な曲を取りあげることが無いわけではありませんが、どちらかと言えば地味目な曲を好んでカヴァーしているようにも思います。 そんな彼がカヴァーしたビートルズ・ナンバーがこの曲。(ロバート・パーマーのヴァージョンは『クルーズ』収録) 1963年リリースの2ndアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』の収録曲ですが、知名度で言えば、決して高いとは言えないでしょう。 ただ、曲のクオリティと演奏、特にジョンのヴォーカルは、素晴らしいとしか言いようがありません。 間奏のピアノは、プロデューサーのジョージ・マーティンが弾いていますが、これも見事なまでに必要不可欠な要素になっています。これが普通にギターソロだったら、あまり印象に残っていないような気がします。 初めてまともなレコーディングをしてからわずか1年で、これだけの作品をアルバムの最後から2曲目にひっそりと収録しているあたりに、次元の違いを感じます。 あと、このアルバムジャケット、何回見たか分からないくらい見ましたが、いつ見てもインパクトがあります。 やっぱり、アルバムジャケットは大事だと、改めて思います。