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モヘンジョダロについて思うこと

みなさんおはようございます。みなさんはモヘンジョダロという遺跡はご存じでしょうか?パキスタンにある古代遺跡です。現地語で死の丘という意味があるそうです。そんなモヘンジョダロと言えば、よくオカルト界隈では、古代核戦争が起きて滅んだなんて言われています。今回はそんな古代核戦争について話したいわけではないですが、お付き合いいただけたら幸いです。

モヘンジョダロといえば、インダス文明を象徴する遺跡であり、紀元前に存在した遺跡です。正確な年代はよくわかりませんが、今から4000年くらい前にあっとという説が有力です。そんなモヘンジョダロでは上下水道が当時の技術としては完璧だったと言われるほど整えられていたとのことです。さすがに現在のようなパイプではなかったとはいえ、下水は下水でちゃんと管理されていました。公衆浴場的なものもあり、かなり衛生的だったこともうかがえます。さらに個人的に最も驚いたのは、モヘンジョダロには権力を象徴するような施設が見当たらなかったとのこと。これが本当ならかなり民主的な仕組みが当時もう出来上がっていたことになります。

しかも何百年と繁栄したとのことなので、相当優れた統治機構もあったと思われます。しかしなぜ滅亡したかについてはわかっていません。それこそ先に述べた古代核戦争説がありますが、個人的には森林伐採が深刻になるにつれてその場所を放棄せざるを得なかったのではないか、と思っています。モヘンジョダロに限らず、世界各地にかつてあった優れた文明は例外なく森林資源の枯渇が絡んでいます。イースター島なんか有名で、ジャレド・ダイアモンド教授によれば、船を造るために木を切りすぎたことで、文明が維持できなくなったとか。それはモヘンジョダロにも言えそうです。あれだけのレンガ造りであれば、レンガを焼くのに相当な木材を必要とします。当時はまだ化石燃料なんかなかったでしょうから、当然木炭を使っていたことは想像に難くありません。そんな勢いで木炭を使っていれば、文明を放棄せざるを得なくなるでしょう。

実際産業革命前のイギリスの燃料は木炭でした。そんな木炭が枯渇したから新大陸のアメリカに活路を求めたなんて話は有名なことです。モヘンジョダロもおそらく当時の住民はインドのようなさらに資源の豊富な場所に移り住んだと考えるのが自然でしょう。

ただこれらのことは現代人にとっても他人事ではありません。資源が枯渇したら文明が維持できなくなります。石油にしてもあと何年まともに掘れるかも正直わかっていません。仮に100年持ったとしても、それまでに新たなエネルギーを開発しておかなければ、現代文明はあっという間に滅んでしまうでしょう。モヘンジョダロを見て過去の出来事だと言うのは簡単です。しかし、そのような出来事から得られる教訓は無碍にはできないものです。現代文明がずっと存続できるようにするためには一刻も早く新エネルギーの開発がされることを祈るのみです。

以上モヘンジョダロの遺跡を見て思ったことを綴りました。果たして現代文明は存続できるのだろうか?

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