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グレーゾーンが虹色に ~わが子が輝くマインドチェンジ~


これは、すべてのお母さんにぜひ読んでもらいたいと思った本です!
(出来ればお父さんにも学校の先生にも読んで欲しいです)


まずは、ほんのタイトルである「グレーゾーン」という言葉。
初めて目にしました。
調べてみると、「発達障害」を「グレーゾーン」と呼び、「発達障害を持つ子供」を「グレーゾーンの子供」と呼ぶ、ということでした。


繊細さん、HSPなどと同じように認知されてきたことで呼び方もきっと広がってきたんですね。



著者のパーヤミンさんは、息子さんが日本の小学校で
「みんなが出来る事ができない」
ことに苦しみ、なんとかしようと奮闘していました。


その後息子さんは中学生になるわけですが、パーヤミンさんは「やればできる子」に変わってくれると期待をしていたもののその幻想は崩れさりました。学校の先生とパーヤミンさんの息子さんに対する認識が「グレーゾーン」だと一致したことで、お先真っ暗な気持ちになったと述べています。


でも、ベルギーに住むことになって周りの環境が変わったことで
パーヤミンさんの考え方の少しずつ変化があらわれてきました。


ベルギーはヨーロッパの真ん中に位置し、EUの本部があり、約190か国の国籍の人々が住んでいると言われています。そんなわけで、耳に入ってくる情報はベルギーだけに留まらず、たくさんの国の教育事情が入ってきます。


日本にいると、なかなか外国の情報は入ってきませんが、例えば

・子供にまず身に付けさせたいのは「嫌なことにはNOと言う」姿勢
     オランダ幼少期~大学
・先生が教えることは「正解」ではなく、一つの「情報」と捉えるのが基本 
     フィンランド小学校~大学
・生徒たちは家庭学習か投稿学習かを年度の初めに選択できる 
     ベルギー小学校~高校

などです。他にもたくさん例を上げてくれています。
日本とは全然違くてびっくりしませんか?
教育事情が違うことに加えて、190か国もの人種が一つの都市にいるとなると、一人一人の違いが当り前になって、違いが個性になるんですよね。


反対に日本には「みんなが同じ」というベースがあるために、なにか一つでも違ったり出来なかったりすると、「できない子」「馴染めない子」「変わった子」などのレッテルがすぐに貼られます。だから、親も必要以上に過敏になって子供を何とかしようとしてしまうのです。


これが世の中のグレーゾーンを持つお母さん(お父さん)の苦しさや辛さ、子供への風当たりに繋がっていると思います。


パーヤミンさんは、時々メッセージが心に(意識に)降りてくるそうです。本の中で出てくる一つ目のメッセージは、これでした。

子供が自分自身を好きでいられる道

最初は「?」という感じだったけれど、何回も頭の中で繰り返したりノートに書いてみたりすることで、この言葉が正解だとジワジワ感じるようになってきたんだとか。グレーゾーンを改善するのではなく、今のままで息子が自分を好きでいられるように子育てすることに決めました。


またある時は、

いのちそのものを見て

というメッセージが。どこからやってきたのか分からなくても、その時、蘇ってきた記憶がありました。幼稚園児のころに原因不明の高熱で何日も苦しんでいた時に元気でさえいてくれたら他には何も望まないと祈ったことを。


それなのに、今は人と比べてできないことにイライラしたり怒ったり…。
この「いのちそのものを見て」という言葉が降りてきたことでことで、自分は大切なものを忘れていたことに気づけたと言います。それからは苛立ったりやきもきしたときにフラットな心にに戻りやすくなったそうです。魔法の言葉ですね。


そんなパーヤミンさんは、自愛をとても大切にされていて、読者にも強くおすすめしています。「自愛」は分かっていても日本人にはなかなかハードルが高いものですよね。ついつい後回しにしていませんか?


でも、ヨーロッパの人々は自愛が当り前。自然に自愛を生きている。我慢も無理もあまりしない。言いたいことを言い、休みたいときに休み、失敗しても自分を責めないんだとか。いいですね!


パーヤミンさんはそんな様々な国の様々な生活習慣を目の当たりにして、自愛ができる自分に変化しつつ、どんどん自由に柔軟に物事を考えていく様子が本文を読んで伝わってきます。


日本にいると、発達障害とレッテルを貼られてしまう子供たち。大人だってたくさんいます。それが、国が変わることでフラットで対等な「1人対1人」の関係で人間関係を育めるのはとても大きい違いですよね。


もし、私たち一人一人が少しずつでいいから、「グレーゾーンの人に対して」「自分に対して」フラットで対等な意識を持つことができたら。生きやすく、住みやすくなるのではないでしょうか。


ヨーロッパ生活での実例や心(意識)に降りてくるメッセージ、息子さんとのやり取り。その中からパーヤミンさんが伝えたい心からのメッセージ。
読みすすむほどに心に入ってきて、なんかもう、胸がいっぱいになりました。


日本では変わった子供、困った子供といわれるグレーゾーン的性質も海外では何の問題にもならないと思うようになったと体験を通して事例をあげています。


私たちの凝り固まったあたりまえに光を当てて、どんどん意識の変化を手助けしてくれる本です。最後の息子さんの一言が最高に愛おしい言葉だったので取り上げさせていただきます。


息子さんが数学のテストで5点をとってきた時に、パーヤミンさんは思わず言いました。
「あのさ、将来起業するとか言ってるけどさ、こんなに数学できなくて、数字をあつかう時どうするの?」


息子さんの返事は
「そんなのは外注に出す」
そう言って笑って去っていったそう。


これ、私はなんだかじーんときちゃって「この軽やかさが最高!」と心で拍手喝采しました。大人は何でも難しく考えてそれが正しいと思い込んで子供に押し付けてしまいますが、子供は本来、軽やかな存在。


だから、できる限り個性を活かして伸びていくようにサポートするのが大人の役目なんだな~と改めて思いました。正解なんてない。一人一人の人生がその人の正解。そんな世の中にしていきたいですよね。


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