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人間力を考える

今日、多くの方の前でお話させて頂きました。
お話させて頂いた内容は食料難や農業のことについて。
正直、私は偉くもなんともないし、知識だって専門的かと言われたらどうなのだろうと自分では思っている。
そんな自分が何十人の前でお話をさせて頂くにあたり、何をどう伝えればいいのかという事をオファーを受けてから昨日までずっと考えていた。
ビジネスの観点でいえば講演的な感じなので順を追ってかみ砕いて分かりやすいように理解しやすいように・・・
などといったことを考えていたのだが、昨日ふとそういうのをやめよう!という気持ちが急に出てきた。

要は、何物でもない自分を着飾ってそれらしいことを話すとしてもそれが情報だけになってしまい、折角の出会いなのにそれだけでしか繋がらなくなってしまうのはもったいない!という気持ちになったのだ。

遠路をはるばる名もない私の話を聞くために来られている方、忙しい時間を削って長時間オンラインで参加をしてくださる方、その場を企画してくださり準備をしてくださった方々。

ゲストということで紹介いただいたが恐れ多い。

開始ギリギリまでフラットな精神状態を保って何も考えずにいたところ、急に閃きが起こり、話すべき内容が一瞬で固まり、開始と同時にスラスラと言葉が出てきた。

ここに一人の人間としての感情が生まれ、ビジネス的ではなく、ずっとこの問題と向き合いながら抱えてきていた違和感や矛盾といった観点から見ての客観的な意見として話すことができたと思う。

90分という時間。
一度も言葉が途切れなった。
台本などは一切ない。

聞いていただいている方々のことを考える余裕などないまま、自分の中から出てくる言葉を紡ぐので精いっぱいだった気がする。

活舌も悪く、言葉を的確に選べていたかは自信がない。
けれど、人間力で勝負していたという実感は強い。

今日の自分の立ち位置は講師だということなど一切考えなかった。
自分の本質を知ってもらう。
相手に心を開いてもらうためにはまず自分から。
そうしないと伝わり方も嘘っぽくなってしまう気がした。

受け取ってもらうことは確かに大切なことだと思う。
けれど、それよりも大切なことはお互いがセキュリティを解除し、ピュアな距離感になれることだと思う。

結局、誰しも負の感情は抱いているし、それを表面的には見せずに距離感を模索しながら、微調整をしている。

ここに何の意味を、価値を共有できるだろう。
なれ合い、依存、他力本願、偽善。
いろんな心のワークがあるが、どれも発展性が低いものになってしまう気がする。

男には裸の付き合いなるものがある。
これは実は非常にハードルが高かったりする 笑
でも、確かにそのあとは自ずと安心感というか信頼感が出てきたりするから不思議だ。

その一歩がかなり大きという事だ。
弱さも強さもひっくるめてさらけ出せるか。
弱さを見せられる弱さを知ってもらう。
だから、反対の強さが生きる。

誰かの弱さに対して、自分の強みを活かせる。
自分の弱さに関しては誰かの強さを頼る。

この関係が理想であり、これが本来人間が持っている力。
すなわち「人間力」なのではないかと思う。

今回私は、自分の過去や経歴などを自分の中でリセットし、いち個人としてその場にいた。
話しながらふと思った、自分の強み。
ずっと忘れていた自分らしさ。

それを思い出させてもらった気がします。

漠然とした不安を共有し、足りない部分を補い合う。

これからの時代は、そういった原点回帰が大切になってくるし、そこでの
「人間力」が小さいながらも世界を変える力になるのではないだろうか。

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