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ワンモア 野菜と果物もう一品! 

現在、食事バランスガイド(農林水産省・厚生労働省)で、1日350g以上の野菜摂取1日200g程度の果物摂取が推奨され、健康日本21(第2次)でも1日350g以上の野菜摂取が目標とされています。
しかしながら、令和元年の厚生労働省の国民健康・栄養調査によりますと、一人当たりの平均摂取量は野菜280.5g。
年齢別に見ると男女ともに20代〜40代が少なく、60代以上で多くなっています。
この10年間では大きな増減はないものの、国民健康・栄養調査では、1日に350グラム以上野菜を食べている人は28.2%しかおらず、推奨される量には届いていない状況のようです。


そこで、「果物および野菜の摂取量と死亡リスクとの関連」について
横浜市立大学と国立研究開発法人国立がん研究センターなどのグループが、全国の40~69歳の男女約9万5千人を追跡調査した結果を発表しています。
研究では、1995年か1998年のいずれかに食物摂取調査を行ない、野菜と果物の摂取量を算出し、20年間観察して死亡や死因との関連を調べています。
結果、果物・野菜摂取量が少ないグループに比べ、果物摂取量が多いグループでは全死亡リスクが約8-9%低く、心臓血管死亡リスクが約9%低く、野菜摂取量が多いグループでは全死亡リスクが約7-8%低いことがわかりました。
しかしながら、摂取量が多いほどリスクが下がるという結果ではありませんでした。
また、欧米の同様の研究では、果物や野菜の摂取は、がん死亡や呼吸器疾患死亡の低下とも関連を認めていましたが、それらの関連を日本人については認められていません。
今後、人種差における、果物や野菜の摂取と死亡リスクとの関連について更なる検討が待たれますね。

次回は、野菜350グラムって、どれくらい食べればいいの?について、まとめてみたいと思います。



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