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【読書感想】 傲慢と善良
先日、高校の頃の同級生から結婚の知らせがあった。
結婚… それで思い浮かんだのが辻村 深月著の
「傲慢と善良」半年ぶりに読み直してみて、今回はその感想になります。
あらすじ
西澤架の婚約者である坂庭真実が行方不明に、彼は失踪の原因を過去にあったストーカーによるものだと考え、真実を探すべく、彼女の過去と向き合っていく物語。
感想
本作のテーマを一言でいうと【婚活】
基本的には失踪した婚約者を探していくミステリー的要素と現代の婚活という社会問題が絡んでくる物語。
真実が過去に利用していた結婚相談所の代表である小野里さん。僕がこの小説で一番好きなキャラクターである。
数々の縁談を取りまとめてきた彼女の口から語られる婚活についての話は、読んでいるうちに身につまされるというか、心にグサグサと突き刺さる様な感覚を覚えた。
タイトルにもある傲慢と善良。
他人を見るときの傲慢さと自身に対する善良さ、
そんな普段意識しないことを、全部言葉にしてくれて、読むたびに筆者の文章力の凄さを感じた。
文庫本で約500ページだけど、文章に引き込まれる感じてどんどん読み進めることができた。
描写が刺さり過ぎて、本を閉じてしまうことがあったほど、なんというか物語全体に実在感があった。
でも、読んで良かった!
おわりに
結婚の報せもあってか、以前読んだときよりもリアルに感じられた気がする。
結婚なんてまだイメージできないって人ほど読んで欲しい一冊です。
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