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【転職について(基礎能力)】ITエンジニアになるためにやったこと

調理師からITエンジニアへの転職

読んでほしい人

  • 転職を考えている人

  • エンジニアになりたい人

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調理師からの転職

もともと、私は技術をもとにした生業を選ぶというのが、主な考え方でした。調理師として働いていましたが、病気のため退職しました。最初は座った状態での仕事しかできないと考えていましたが、いろいろと調べていく中で、技術が身につくという点でITの世界に興味を持ち始めました。料理と同じように、ITの世界でも創造性と精密さが求められます。それが私にとって大きな魅力でした。

転職に向けてやったこと

ITエンジニアへの転職を決意し、まず取り組んだのはタイピングの練習でした。毎日最低30分以上、3か月間継続してタイピング練習を行いました。特にタイピングソフトを使って、ゲーム感覚で楽しく練習しました。キーボード操作がうまくできなければ、プログラミング自体が億劫になると予想していたからです。

タイピングのスキルを向上させることは、プロのピアニストが手元を見ずに演奏するのと同じ感覚だと感じていました。指が自然に動くようになるまで練習し、タイピングも同様に、しっかりと身につける必要があると思ったのです。

プログラミング言語の学習

職業訓練校では、C言語とWeb系のHTML、CSSを学びました。当時はJavaScriptはカリキュラムに含まれていませんでした。Web系の学習は主にテキストの模写が中心で、基礎的な部分を習得することに重点が置かれていました。

一方、C言語の学習は基本的な文法や構文を学びながら、エラーが出ているサンプルプログラムをひたすら解くという実践的な内容でした。プログラムについて「こうしたい」と思うものの、エラーに直面することが多く、その度に試行錯誤を繰り返しました。

同窓生の印象

職業訓練校での同窓生たちの反応も様々でした。「なにこれ?意味わかんない」と感じる人は、プログラミングに向いていないのかもしれないと個人的には感じました。逆に、「なにこれ!楽しい!」と思う人が向いているのでしょう。実際、当時のクラスでは、私だけがこの反応を示していたように思います。

技術書について

技術書も積極的に購入して勉強していました。しかし、ある疑問に気づきました。関数名やクラス名の名前の定義が意味不明だったのです。どういうことかというと、テキストに登場する関数名やクラス名が固定されているように思い込んでしまい、必ずそのテキストと同じ名前の関数でなければ使えないと勘違いしていたのです。実際には、関数名やクラス名は任意の名前をつけることができ、予約語以外は自由に決められると後で分かりました。

この経験から、特定の言語の技術書を3冊購入し、同じ課題に対して異なるテキストで調べるという方法をとりました。これにより、複数の視点からの説明を理解しやすくなり、知識の幅が広がりました。初心者が陥りがちな勘違いを防ぐためにも、複数の技術書を使うことをおすすめしたいです。特に、教えてくれる人がいない場合は、自分自身で多角的に学ぶことが重要だと感じました。

タイピング練習で得た成果

練習の結果、分かったことがいくつかありました。タイピングのスキルがないと、脳で考えたシステムやプログラムを記述する際に余計な信号が入り、効率が落ちるということです。一度信号が脳に戻ってしまうため、考えたことをそのまま打ち込むには高速で手は無意識、正確なタイピングが求められます。

このプロセスは、調理師としての経験と重なる部分がありました。料理を作る際にも、包丁は手先のように扱っていたため、見ずに調理することができました。同様に、プログラミングでもスムーズにタイピングできることが重要だと感じました。

大体の人はその信号を無意識に感じ、うまくいかずに挫折することが多いです。これまで後輩たちを観察してきた中でも、タイピングが遅い人は仕事が遅いというよりも、自分のやりたいことと記述したプログラムが一致していないことが多かったです。プログラムを書く際にタイピングがスムーズだと、考えたことをそのまま素早く反映させることができ、効率的に仕事を進めることができます。

まとめ

調理師からITエンジニアへの転職は、技術をもとにした生業を選ぶという自分の基本的な考え方に沿ったものでした。タイピング練習という地道な努力が、プログラミングスキルの向上に大いに役立ち、無事に転職を果たすことができました。この経験から、転職を目指す人にはまず基礎的なスキルの習得が重要だと伝えたいです。エンジニアになりたいと思うなら、まずはタイピング練習から始めてみてはいかがでしょうか。技術書も一冊だけでなく複数の視点から学ぶことで、より深い理解と確実なスキルの習得が可能になるでしょう。あなたの新しいキャリアの第一歩として、確実なスタートを切るために。

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