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アダルトチルドレンの孤独感や寂しがりを克服するにはー愛着障害を考えるー

はじめに

今回のnoteでは、アダルトチルドレンが感じる孤独や寂しさについて書いていきます。

アダルトチルドレンに限らず、1人が苦手・孤独が苦手、いつも寂しいという人は少なくないと思います。

しかし、アダルトチルドレンはその感じ方がより強く、「生きづらさ」にもなっていると感じます。

アダルトチルドレンの生育過程に目を向け、あなたの心が少しでも軽くなるよう、私自身の経験もお話していきます。

アダルトチルドレンが感じる孤独感と寂しさ

まず、あなたのこころの状態を見てみましょう。

  • 自信がなく、自分には価値がないと思う

  • 見捨てられるのではないかと不安がある

  • 周りからどう見られるか気になる

  • 周りは理解してくれない/理解して欲しい

  • 情緒不安定で感情のコントロールがうまくできない

  • 批判や否定されることが怖い

  • 人との関係に深入りできない

  • ほめられても素直に喜べない

  • 親しい人にはキレたり、強い感情をぶつけてしまう

  • 誰でもいいから一緒にいてほしい/愛して欲しい

いくつ当てはまったでしょうか?
これらは「アダルトチルドレンが感じている孤独感や寂しさ」そのものだったり、精神的な傾向を挙げたものです。

私自身はACに気づいて克服しようと動き出すまで、ほぼすべてに当てはまっていました。かなり重症な「さみしがりや」だったわけです。

愛着障害を考える

愛着(=アタッチメント)障害とは、心理学用語であり、病名ではありません。
アダルトチルドレンと同様、幼少期に十分な愛情を得られなかった心の傷や精神的虐待が引き起こす、さまざまな症状を指します。

愛着障害とは、発達早期に養育者との愛着形成不全から起こる行動上、対人関係上の障害です。虐待や両親の離婚、養育者交代をはじめとした養育困難の経験により、他者と親密で安定した関係が築きにくかったり、自分の気持ちを伝えたり、助けを求めたりすることが苦手であったりすることがみられます。

愛着障害には反応性愛着障害(人と関わりを求めないタイプ)・脱抑制性対人交流障害(誰にでも関わろうとするタイプ)の2つがありますが、根本は愛着対象となる存在の不在があげられます。

https://s-office-k.com/complaint/trauma/interpersonal-attachment-disorder

調べたところ、愛着障害には二種類あることが分かりました。「人と関わりを求めないタイプ」と「誰にでも関わろうとするタイプ」です。

アダルトチルドレンは自己肯定感が持てず苦しんでいる方が多いので、「人と関わりを求めない」タイプが多いように思いましたが、

  • 周囲の気をひこうと大げさに振る舞う

  • 嘘をついたり、嘘を謝罪できない

  • 過剰にワガママな態度をとる

などの例を見ると、「誰にでも関わろうとするタイプ」も結構あると感じます。

私の場合

①小学1年生で感じていた孤独

両親や祖父母がいつもケンカしている家庭で育った私は、物心つく頃から「なぜ自分は生まれてきたんだろう」「なぜこの家に生まれてきたんだろう」と考えていました。

DV気質の父やアル中の祖父が嫌いで、嵐が起きないよう、わざと明るく振る舞って顔色をうかがっていました。

転機は小学校に上がった頃です。
同級生の話を聞くうちに「私の家は普通じゃない」と気づいてしまいました。

無邪気にアニメの話をする男の子や、お母さんと週末にお菓子を作った、○○を買ってもらったと話す女の子がいる。
当たり前の日常を話す同級生の、表情の明るいこと。
私にはないことで、愕然としました。

年齢が同じで、話し相手になったり一緒に遊んだりする。
でも、その子に家の出来事を話したりできない・・・。
本音で話したところで分かってもらえるはずもない。

「機能不全家庭」という言葉は知らなくても、親や祖父母の状況がおかしいことはわかっていました。
恥ずかしいことで、話してよい内容ではないともわかっていました。

次第に、「誰も私の辛い気持ちをわかってくれない」と孤独を感じ、周囲に対して心の壁を作るようになります。
小学1年生にして人生を諦観し、他人を信用できない、早熟な「私」が出来上がっていました。

②男性恐怖症と満たされない寂しさ

私は祖父も父も嫌いでしたが、弟のことも嫌いになっていきました。
弟は天真爛漫で、スポーツが得意で、誰にでも好かれる明るい性格でした。

小さいうちは、自分より弱くかわいい存在でしたが、小学校高学年くらいになると、人気者で女の子から好かれチヤホヤされる様子が疎ましくなりました。

弟にしてみれば、ひがみっぽく勉強ばかりしている姉は目障りです。
「ブス・デブ」と口にするようになり、私も「見た目だけよくても頭からっぽじゃあね」と非難の応酬。
思春期を迎える頃には互いを避けるようになりました。

家族の男性から「女の子」として愛してもらえなかった私は、「自分は男の人には愛されない存在」だと思うようになります。

また、容姿や運動オンチを非難する男の子がいれば、「ああ、やっぱり私は女の子として価値がないんだ」と責めるようになります。

男の人の視線が怖く、馬鹿にされているように思えてなりませんでした。

一方、思春期を迎え、身体が女性に変化していく中で、友達には彼ができたり、どこどこへデートしたという話が聞こえるようになります。

自分には縁がないもの、と頭では分かっていても、うらやましいなという想いは常にありました。
好きな人と両思いになって映画を見たり、出かけたりしたいな。
でも、フラれて惨めな思いをするだけだから、諦めるのが一番だな。
不毛な葛藤をしていました。

克服のために

①こころに寄り添う

アダルトチルドレンが感じる強い孤独感や寂しさは、本来は「幼少期に親や家族から与えられるはずの無償の愛」を感じられなかったことが原因です。

あなたの性格や心の弱さではありません。

私のように「自分はダメなんだ」とか「自分には生きる価値がないんだ」と思うのは間違いです。

かといって、時間を巻き戻して愛情をもらうことも不可能です。

あなたにできることは、今あなたが感じる孤独や寂しさと向き合うこと。
そして、愛されたかったのに愛されなかった「幼い心」を認めて、寄り添うことです。

②こころの拠り所を持つ

私がアダルトチルドレンを克服したきっかけの一つが、「おしゃれ」です。

えっ、そんなこと?と思うかもしれませんね。

高校生まで、ジャージかジーパンしか持っていなかった私は、「女の子」らしい格好をしたことがありませんでした。
髪もショートで、防具をつけるのにちょうどいいし、天然パーマなので、ずっとそれが当たり前でした。

大学生になって一人暮らしを始めた時、自由な時間と少しのお金を手にした私は、髪をストレートにしました。
そして、人生で始めてスカートを買いました。
忘れもしない、黒のキュロットスカートとピンクのカーディガンです。

太っているからと避けていましたが、試着した自分を見た時「女の子」だと思えたのです。

心の拠り所は、話を聞いてくれる相手だったり、何か打ち込める趣味だったり、押しの存在だったり、何でもいいのです。

あなたの心がふわっと軽くなる瞬間。
その瞬間を重ねることから始めませんか。


最後に

読んでいただき、ありがとうございました。

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