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アダルトチルドレンが現実逃避と依存に陥りやすい理由ー生きるための思考癖ー
はじめに
今回は、アダルトチルドレンや毒親育ちの人が陥りやすい「現実逃避と依存の関係」について考えていきます。
誰でもキャパ以上のノルマが課せられたり、余裕がない精神状態になると現実から逃げ出したくなります。
また、誰にも、深く「ハマっているもの・コト」があり、生きがいを感じたり、やる気の元になったりします。
しかし、幼い頃からストレス過多の環境で育ってきたアダルトチルドレンは、思考の仕方が違っています。
生きるための自己防御手段として「現実逃避と依存」をしていることが多いのです。
まず、あなたの心と向きあってみましょう。
自分の存在価値がわからない
頑張っても努力しても認められない
不安と不満で常にもやもやしている
うまくいくはずはない/現実は変わらないと思ってしまう
どうせ皆離れていくんだから自分から離れてしまえと思ってしまう
昔から「逃げちゃダメだ」と言われて育ってきた
いかがでしたか?
これらは、「現実逃避と依存」を生む思考癖の代表的なものです。
もしあなたが、「現実逃避と依存」に生きづらさを感じているのなら、今まで頑張ってきた自分と、心をみつめてみましょう。
「弱さや逃げ」=性格の問題、ではないのです。
「生きるための防御本能」が働いているのです。
現実逃避をしてしまう思考癖
①何事も完璧にこなさないといけない
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アダルトチルドレンは、親や家族から「完璧であること」を求められ、期待に沿うように生きてきた過去を持ちます。
勉強でも、スポーツでも、お手伝いでも、優等生を求められ、完璧にこなせた時だけ褒めてもらえる。子どもらしいワガママは許してもらえない。
その経験が、子どもの心に「条件づきでしか愛されない自分」という心の傷を作ってしまうのです。
実際アダルトチルドレンは、どんなことでも完璧にこなさないと意味がないと思ってしまいます。
0か100しかないのです。
しかし、大人になれば、必ず他者と関わり、他者との協力で物事が進んでいきます。
自分だけの努力や判断で、物事を進めることができなくなります。
完璧にこなさなければ意味がない、完璧に仕上がる可能性が見いだせないと思った時に、現実逃避をしてしまうのだと感じます。
②傷つくことが怖い
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幼い頃に条件づきでしか愛情をもらえなかったアダルトチルドレンは、親や大人の目を気にして生きるようになります。
また、ケンカが絶えない環境や精神的な虐待を受けて育った場合は、他人を信頼し頼ることが苦手になってしまいます。
このような過去を背負っているため、
・うまくいくことを期待して傷つきたくない
・信用して裏切られたくない
・失敗して馬鹿にされたくない
と思うようになります。
つまり、困難な状況を前にすると、無意識のうちに「自己防御のセンサー」が働いて現実逃避してしまうのです。
現実逃避としての依存
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心の受け皿が不安や恐怖、焦りでいっぱいになると現実逃避をしてしまう。誰にでもありうることで、現実逃避自体は、私は場合によっては「あり」だと思っています。
自分のペースや心を犠牲にしてまで、他人に合わせる必要はないからです。
どんなにお金や名誉や地位があっても、自分よりも大切なものはないからです。
しかし、アダルトチルドレンは、0か100思考であるぶんだけ普通の人より極端で、心の平安を保つために「依存」にはまってしまいます。
一般的には、アルコール、ゲーム、ギャンブル、過食などが挙げられますが、存在価値を確かめるために、ネット、SNS、セックス依存なども珍しくありません。
依存は、ストレスを瞬間的に補うことができますが、アダルトチルドレンが本来欲しかった「無償の愛」「そのままでいいという承認欲求」を満たしてはくれません。
依存の力が切れた時には、前よりもっときつい自己否定感や後悔がおそってきます。
どれだけ依存を繰り返しても、根本的な解決には結びつかない。
だけど、依存しなければ、心のバランスを保つことができない。
問題の深刻さはここにあります。
私の場合ー過食と自己嫌悪ー
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以前のnoteでも取り上げましたが、私は幼少期は喘息発作が酷く、がりがりでした。それが少しづつ治まり、第二次性徴を迎える中学校くらいから太りはじめてきました。
部活動(剣道)もやっていたのでエネルギー消費はあったと思いますが、とりつかれたように食べていました。
一番記憶に残っているのが、カロリーメイトです。
食事の代わりではなく、クッキー感覚で朝・昼・夕と食べていました。
本来、食事代わりの栄養食なのですから、間食でどんどん食べていたら太るのは当たり前です。
両親・祖父母・友人たちからも「あっこ、最近太ってきたんじゃない?」と言われるようになりました。
指摘されるのもイライラするし、食べないのもイライラする。
太った身体を鏡で見る度に「醜い」と感じ、自己嫌悪に陥る。
でも、食べるのを止めることができない。
もはや、負のサイクルに陥り、抜け出せない状況でした。
当時をふり返ってみると、家庭に心を落ち着けていられる場所がなく(実家に勉強部屋はありませんでした)、学校でもイジメや嫌がらせもあったため、ストレスの塊のようになっていました。
自分の弱さを認め赦す
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アダルトチルドレンが、現実逃避の形として「依存」に行き着くのは、辛抱が足りないからではありません。性格のせいでもありません。
心が悲鳴をあげ、生きるための「自己防御のセンサー」が働いた結果なのです。
それでも、依存を繰り返して健康を害したり、自己嫌悪に陥ったりすることは、ますます「生きづらく」してしまいます。
「依存」から抜け出すには、依存に陥った根本原因に向き合うことが必要です。
あなたが今まで感じてきた、寂しさ/満たされない想い/悔しさ/恐怖/不安/に正面から向き合わなければいけません。
向き合えないから依存に陥っているのですから、エネルギーのいることです。一朝一夕にはできないと思います。
私は、体質的に脂質を消化する機能が弱く、胆汁が濃くなりがちなのに、わざわざ身体が処理できないような油物が好きでした。
20代半ばで胆石が判明し体質のことが判ったのですが、それまで自ら自分の身体を傷つけていたんです。
過食の原因が寂しさであると気づき、自分を責めることをやめました。
「仕方なかったんだね」と赦すことにしました。
そして、寂しかった過去の思いを書き、吐き出しました。
時には、夫に聞いてもらったりもしました。
食べるものは、なるべく自分で手作りするようにしました。
おやつもスイーツも食べますが、油物は控えるようにしました。
自分の身体に丁寧に向き合うことで、次第に自分が「大切なもの」に思えるようになり、自然と過食はなくなっていきました。
あなたは、たったひとりの大切な存在です。
あたなは、幸せになるために生まれてきたんです。
あなたが笑顔でいられることが、私にとっての喜びです。
辛さをひとりで抱えず、吐き出して、心を解放してあげてくださいね。
最後に
読んでいただき、ありがとうございました。
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