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末っ子の運動会

今日は3人兄弟の末っ子の運動会。
コロナで自粛していた時期よりも
盛り上がりも戻ってきて活気があった。

末っ子は幼稚園の時は
プクプクしたほっぺの持ち主。
身体もプクプクしていたのを気にして
毎日、「ママ太ってない?」と聞いてくる。

この癖はいまだにまだ残っているが
今は「勉強今日もできなかったけど大丈夫?」
に変わった。

もちろん、気にしているだけで十分だと思うから
大丈夫だから、早く寝て明日やりなよ!
と言って1日を締めくくる。
これを毎日繰り返していて、
いったいいつ勉強するかは謎だが
それでも偉いと思っている。

それはさておき、末っ子は
背骨が曲がる病気になっている。
先天性に背骨に三角の骨が3つ入っていて
自然とS字に曲がってしまう。

後天的に曲がる病気も同じ名称であるが、
そちらはコルセットで矯正できる。
先天性のは手の施しようがないと言われ
親としては、何故うちの子に限ってと
自分を責めたり、本当にどん底まで落ちた。

暗い顔で涙ぐみながら
ショッピングモールを歩いていたら
「石が貴方に会いたがってます。
是非御守りとしてどうぞ。」と声をかけられた。
手が届かない程、高額の品で良かった。
危うく買うところだった。

これで買わなくても済んだ上に
自分を客観視できて良かった。
私がこんなに暗い顔していたら
本人は病気の重大さに気付きもっと悲しむだろう。
その日から暗い顔はやめた。
末っ子の方がずっと前向きに頑張ろうと
しているのに。

病院の予約は2ヶ月先しか、
一杯で入れられない。
受診出来るまで心配だったが
受診してからは沢山の同じ病気の人を見て
頑張らなければと、気持ちを奮い立たせた。

背骨がら50度曲った時に手術と言われていたが、
いざその時期が来た時、
近所の病院で手術も少し不安があり、
手術件数の1番多い都内の病院に転院した。

結局そこでは三角の骨を
3つ取ることはできないようで
手術は見送りになり、
先天性では効果が無いと言われた
コルセットで矯正している。
無理と言われたのに効果があり、
曲り方はひどくなっていない。

ちょうど一年前の運動会で
肩甲骨の位置が曲がりすぎているのを
周りの友達と並んでいる時に気づき
転院を決意したのを思い出す。

あれから一年しか経っていないのか。

矯正も効いてパッと見で
あまり分からないくらいになった。

昨日の晩、クラス対抗リレーに出るのに
緊張を隠せず、ため息ばかりついていた息子。
姉である娘と、幼稚園の時はプクプクして
かけっこも後ろから数えた方が順位が
良かったのにね!と笑い話をして。

その末っ子が色々なことを乗り越えながら
駆け足が速い子として
クラス対抗リレーにでている。

何があっても、どんな姿になろうとも
生きててくれてるだけで良い。
生きててくれる上に、
元気に悩まず明るく笑い話をしてくれていたら
こんなに有難い事はない。

そんな当たり前になってしまったことを
有難いと再度思い出させてくれる運動会だった。

天気も最高でした。
私の体調だけは不摂生がたたってしまって。





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