意識高い系の公務員を解剖する
「意識高い系」ってよく耳にしませんか?
前々から、抽象的な言葉だなぁと思ってたので、
公務員とキャリアを絡めて解剖してみました。
「意識高い公務員」は2種類
僕の独断/偏見/ちょっとの思考 によると、
意識高い公務員には2種類の人間が混ざってます。
勝手に名前つけます。
成 長を求める「スキルアップ型」
居場所を求める「サードプレイス型」
どちらも 自主的/課外活動/研究 みたいな皮に包まれて、
まとめて意識高い系として括られます。
ちなみに「意識高い」の解像度を少し上げると?
「意識」 ⇒ 社会・組織・集団への貢献意識
「高い」 ⇒ 所属している集団の中央値よりも高い
周りの人よりも、何かに貢献しようと頑張ってる人。ですね。
ディスりのニュアンスも少し含まれる気がします。
意識高い公務員を解剖するために、
僕はマズローさんの概念がしっくり来てるので紹介。
【3秒で分かるマズローの5段階欲求説】
・人間の欲求は、下から上へ順番に満たされていく。
・この記事では下位をレベル①、上位をレベル⑥と呼びます。
・レベル⑥自己超越まで行く人はほぼいない。
ちなみに「〇〇説」なので、マズローおじが勝手に主張してるだけです。
科学的に立証されている場合は「〇〇理論」と呼ばれます。
成長型/サードプレイス型とは?
公務員界隈に目を移します。
公務員の多くは「レベル④承認欲求」のあたりにいます。
自分と似ている思考の人が多く、給与や福利厚生も安定していて、
レベル①~③は満たされているからです。
では意識高い系はどうか?
冒頭の「成長型」と「サードプレイス型」が混ざっています。
これをマズローさんで言い換えます。
「成長型」 ⇒ 「レベル⑤ 自己実現欲求」
「サードプレイス型」 ⇒ 「レベル③ 所属と愛の欲求」
成長型は、異動や立ち位置がハマって、
公務員に多いレベル④を抜け出した人。
マズロー的には、より高次の欲求を求めて、自分の力を伸ばしたい人。
サードプレイス型は、異動や立ち位置がハマらず、組織内で浮いている人。
マズロー的には、自分を認めてくれる居場所を探したい人。
この2種類が一緒に活動すると「意識高い系」と呼ばれます。
この言葉にディスりのニュアンスが含まれるのは、
レベル③の人が混ざっており、活動に違和感が発生するからだと思います。
(仕事より自主活動を優先したり、過度にアピールしたり。)
伸びしろ大きいサードプレイス型
キャリア的なお話をすると、
僕はサードプレイス型、レベル3所属と愛の欲求 の人たちには、
自己理解にめちゃ伸びしろがあると考えてます。
自己理解とは、自分の価値観/組織での立ち位置を、メタ認知するチカラ。
他者とのかかわりや、集団での立ち回りが上手くいかないのは、
自分の活かし方を知らないから。メタ認知力が低いから。
「あなたの強みは?」って聞くと、
「コミュニケーション力です!」って答えると思います。
で、自分の活かし方を深掘りするのが「自己理解」です。
公務員は、自己理解を深める機会が少ないです。指摘する上司もいない。
ここを補完するのがキャリアコンサル/カウンセリングの役割です。
なので僕は、公務員特化の「自己理解サポート」を創ってます。
公務員が自分の活かし方を知って、自律的にキャリアを創れるように。
余談ですが、レベル④承認欲求 以降は、コーチングの領域です。
キャリアコンサル/カウンセリングとコーチングの違いは、
別記事で整理しようと思います。
現代のマズロー欲求説
以降は参考です。それっぽく考えただけで公務員と関係ないので。
興味ない人はさようなら。
マズローの欲求説は、マーケティングで活用されています。
顧客がどの欲求が満たされていないかを把握する。
その欲求を満たすような商品/コンテンツをパーソナライズする。
という感じ。
でも現代では、この考え、ハマらないのでは?と思ってます。
マズローさんは、欲求を順番に満たそうとする、と言ってます。
しかし、現代は満たされていない欲求があっても、
それを満たそうとするかどうかは人それぞれです。
価値観の多様化と言い換えると分かりやすいですかね。
一人一人の価値観によって、留まる階層が違うんだと思います。
仕事は仕事、プライベートはプライベート。
こう割り切る幸せ(欲求)もありますし、素敵なことです。
これからの時代は、
対象の満たされていない欲求を推測するのではなく、
対象がどんな価値観を持っているのかを察知する。
というのが大事なんじゃないかなぁと思いました。余談でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?