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【文献解説】入院森田療法による心因性頻尿の改善症例

お疲れ様です。

今回は、入院森田療法による心因性頻尿の改善症例をまとめていきたいと思います。
興味がある方は、以下のURLから読んでみることをお勧めします。

入院森田療法により軽快した広場恐怖を伴う神経因性頻尿の1症例

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/56/12/56_1224/_pdf


26歳の男性ですが、トイレが気になってしょうがなくなり、それがパニック発作やよき不安に繋がり、広場恐怖へと二次発展し社会生活を送るのが大変になった症例です。

簡単にまとめますと、森田療法によって頻尿の背後の対人恐怖心性が原因であることを明らかにし、それに対して、本人の怒りが原動力となり、自分の意見を言わずに我慢するような状態から、紙に書いて伝えるという方法を通じて、自分の意見を他人に言えるようになった事が、頻尿改善に最も寄与したと考察しています。

また、頻尿に対して、トイレが近くてもなるようになるしかならない、と開き直る姿勢を持つようになったことも、改善した要因と考えられます。

この文献から言えることは、自分の言いたいことをなんとかうまく伝えられるようになることと、頻尿であることを受け入れられるようになることが、改善の一歩と言えそうです。

もし、なかなか悩んでいて、かつ時間が許す状態であるのであれば、入院森田療法を行ってみるのも心因性頻尿の改善へのアプローチの一つと考えています。

では、また!

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