決め手は運

別に自分がそうでなくても、立派な人にお会いする機会はある。
また、実際に会う機会はなくとも、例えばその著書や映像などを見ることはできる。
そういったあれこれを通して、自分自身が思い至ったというよりそういった方々が教えてくださったことがある。

決め手は運——

今までというもの、
「けっきょくは運なのでしょうか？」
と問うたびに、
「けっきょくは運ですね」
という答えが異口同音に返ってきた。

というわけで決め手は運なのだろうが、その運を掴めるかどうかはやはり、その人の総合的な力によるのではないかと思う（宝くじに当選するなどはまた別の話として）。

私が言う【立派な人】とは、「おらあ別になんも偉くねえよ」という謙虚な人や、「俺は偉いぞ、偉いから立派なことしちゃうぞ、ノブレス・オブリージュだ、偉いぞ俺！」というように躁的に自画自賛を繰り広げつつ本当に偉い人のことで、私はそういう人たちが大好きだ。

そして言うまでもなくそういう人たちは魅力的なので、人も寄ってくれば運も向いてくる。さらにその運も掴めるというわけで、（よく出来ているものだ）と思わずにはいられない。

後記：
そのような立派な人たちだけが運を掴むのなら問題はないのだが、もちろんそんなことはないのがムカつくところだ。しかしながら事実を無視することはできないので『その運を掴めるかどうかはやはり、その人の総合的な力によるのではないか』とした。