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仕事と子育てを両立できる、リモートワークの働き方について

角川ドワンゴ学園では、2019年5月よりシングルマザーや介護などで出社が難しい方を対象とした“リモートワーク採用”を始めました。
現時点(2020年5月現在)では、20名のリモートワーカーが活躍しており、今年度も30名~50名体制に向け、積極的に採用活動を進行しています。

◆積極採用を始めた経緯

角川ドワンゴ学園は、2016年のN高等学校開校当初からネットを主体に運営をしてきました。そこで、「職員もリモートで仕事ができるのではないか」と思い付いたことがきっかけです。

リモートで仕事ができるのであれば、シングルマザーや介護など、出社が困難でリモートでしか働けない方の活躍の場が広がるのではないかと考えました。

さらに、リモートワーカーに教員のサポートをお願いすれば、教員もさまざまな夢を持つ生徒一人ひとりと向き合う時間が増えるのではないか。教員の働き方改革にもつながるのではないかと思ったのです。

◆リモートワーカーの分布図

現在、首都圏だけでなく北は青森県から南は福岡県まで、広い地域でリモートワーカーが在籍しています。

星のみ分布図

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◆教員免許状取得支援制度 ~学費として年間15万円を最大4年まで支援~

角川ドワンゴ学園では、リモートワーカーのキャリアステップの支援として「教員免許状取得支援制度」を取り入れています。教育免許を持っていないリモートワーカーを対象に、免許取得のために大学・短期大学へ通った際、当学園が年間15万円を最大4年分支援するというものです。
現在、教員免許を所持していないリモートワーカーのうち2名が、免許取得のため仕事と子育てを両立しながら、通信制大学に通っています。
免許を取得すると、キャンパスでスクーリング授業やレポート・テストの添削が行えるようになり、業務の幅が広がります。

◆勤務形態

昨年度は、土台が何もない状態から始まりました。そのため、さまざまな事情を抱えているリモートワーカーにとってどのような働き方がベストなのか、試行錯誤を重ねました。
働く上での障壁の概念はさまざまですが、我々が思う障壁は“勤務形態の制約による、子育てや介護との両立”だと考えています。
多くの方がお子さんの送り迎えや学校・地域の行事参加、看病や介護などの事情を抱えています。どんなに働く意欲があっても、各自のライフスタイルに合う働き口はごく少数でした。
そのため、角川ドワンゴ学園では各自のライフスタイルにあった働き方を提供できるように努めていくことにしました。

具体的には、以下のような個々の事情に合わせた勤務形態をとっています。

・有給休暇10日を入職日に付与
・基本就労時間(平日9:00~18:00)での中抜け補填制度の確立

「中抜け補填制度」とは、業務時間内にお子さんの送り迎え・学校行事の参加・病院の付き添い等で数時間抜けなければならない場合、各自が好きな時間に抜けられるというものです。
抜けた時間分は、下記3パターンのいずれかで補填をお願いしています。

①当日の18時~22時の時間帯で補填
②翌日、または月内の平日18時~22時の時間帯で補填
③日数(時間)を分けて補填
 例:2時間分の補填を2日(1日1時間)に分散

補填方法は各自のライフスタイルに合わせて選ぶことができます。

介護

◆勤怠管理

以下のトリプルチェック体制を取り、リモートワーカー内でも勤務状況を把握できるようにしています。

①kinnosuke (勤怠システム)
②業務日報
③slackのチャンネル(勤怠報告用)

角川ドワンゴ学園では、勤怠管理を【①kinnosuke (勤怠システム)】で行っていますが、中抜けすることの多いリモートワーカーには【②業務日報】で抜けた時間帯を含め業務報告をお願いしています。

さらに、中抜けする際は【③slackチャンネル(勤怠報告用)】で報告し、slackのログイン状態を離席中に、もし有給消化・欠勤する際は、休日設定に変更してもらうなど、リモートワーカー間で状況を把握し、業務の連携を取っています。

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◆まとめ

リモートワークはシングルマザーや介護などで出社が困難な方はもちろん、産休・育休明けの社員にとっても職場復帰を目指す上での働き方改革につながるのではないかと考えています。リモートワークの雇用促進と働き方改革が、ぜひ浸透してくれたらと思っています。次の記事では角川ドワンゴ学園が行っている、リモートワークによるコミュニケーション不足を防ぐ5つの取り組みや、在籍リモートワーカーのリアルな声を紹介していきます。







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