クソフザけた社名ですけど、構造とメリットをマーケティング視点で全部説明できるので記事にしました。
マーケター高井がすべて担当してB2Bマーケティングを支援する株式会社
ここにマーケティングメリットの大体すべてが詰まっていると思ってまして、この構造を少し掘り下げて説明していこうと思います。
呪術廻戦を最近読んでまして、呪術の縛りと同じように、恥ずかしさの縛りが強い分、プラスに術式が増幅するような社名とポジティブに拡大解釈しております。領収書の宛名を言う時、銀行で呼ばれる時、とんでもない辱めをうけるデメリットはここに強調しておきます。
本題からずれました。ではいきます。
普通、会社名をつける時って、こういう構造だと思うんですね。
自社で実現したい想いとか、事業内容、相対的に見ての特長とか、このあたりを網羅してバランスさせた名前。それが会社名かなという理解でおります。
なので、ちょっと視点を変えると
こんな感じの、関連要素ピラミッドの頂点に君臨する言葉が会社名です。
色んな要素をもっとも搭載した、自分たちの組織に関わる事象のもっとも網羅性の高い言語が会社名といえます。
なので会社名が、会社という活動の多くの関連要素から考えれば物理的に抽象度が高い言葉になりがちなものは構造的に理解できます。
ただ一方で、これをマーケティングの視点で捉え直してみると、色々見えてくるものがあると日頃から思ってまして、その辺りの前提を踏まえて解説していきます。
会社名とマーケティングの相関関係を考えてみる
前述で説明した通り、会社名にはたくさんの「思い・事象・特長」が詰まっていて、その言語化で自社を特長化させ、活動の起点にしています。
この「会社名」についての考え方は正しい一方で、
<4P分析>
・Product(サービス):どのような価値を
・Price(価格):いくらで提供するか
・Place(方法):どのような形で提供するか
・Promotion(販促):どのような販促を行うか
「マーケティングの4P分析」を絡めて考えると、新しい示唆が出てきます。
そもそも会社の目的って、プロダクトを世間に広めていく事なのに、その筆頭である会社名って抽象的すぎて、4Pを伝える事には貢献してないよね?
「会社名って一番露出される言語なのに、訴求内容からどんどん遠ざかっていますけど大丈夫ですか」と、問題になることも、課題にあがる事もなく、疑問なく過ぎ去っていきます。
ここはマーケティング的な観点で考えると、機会損失がトレードオフで発生していると思っています。
大きい会社になればなるほど、関連要素が増えて抽象度が上がるので、会社活動の具体的なインパクトからは遠ざかっていきます。
いやだからこそ、「会社名」って全部のプロダクトにインパクトが出せる抽象度の高いブランディングが必要になるんですよ。という具体と抽象のループです。
で、これはたぶんどっちも正解なんですが、
いや、むしろブランディング的な意味合いのほうが教科書的には正しい。
なので世の中の99%の会社が、抽象的なブランディング路線を意識的にも無意識的にも採用しています。
社名で逆張り
マーケティングポジションという視点で、社名とプロダクトをメタファーとして捉えなおすと、また新しい示唆が出てきます。
会社名をプロダクトとして置き換えると、「具体的でカッコ悪い社名」というのは、まず存在感という意味でポジションの優位性が見えてきます。
大多数のマジョリティが生まれると、必ずニッチな隙間が生まれる=ここがスタートアップ的なポジションになる。今回のターゲットを整理して考えると、マジョリティ(多数派)は抽象度が高くて洗練された会社名、マイノリティ(少数派)は具体的でダサい会社名という考え方になります。
みんながやっていることと違うことをやると、覚えてもらいやすい。プラスして後述でも補足もしますが、マーケティングの基本4P訴求の観点から考えても間違いではない。
マーケティング戦略として弱者の順序を考えると、中身を知ってもらうよりも「外見をまずは覚えてもらう」を最優先させるべきで、外見に興味を持ってもらって中身を知ってもらうという順序の実験アウトプットが、
この「マーケター高井がすべて担当してB2Bマーケティングを支援する株式会社」の社名の狙いだったりもします。
業務内容で逆張り
ここまでの説明で上記までは担保できました。
ただ肝心の業務内容がスカスカだと意味ないので、業務内容的にもポジションを持たせなければいけません。そこで生まれた言語化が「マーケター高井がすべて担当してB2Bマーケティングを支援する株式会社」です。
私自身がB2Bマーケティングの現場に10年以上関わっておりますので、業界のトレンドと課題感はなんとなく感じているわけですね。
10年前は本質論。ここ10年でフレームワークとTips、仕組み化の流れが世の中にすごい浸透してきていて、それぞれの分野のスペシャリストは多いんですけど、横断してマーケティングを取り仕切れる人材がとても少ない。
かつ、仕組み化って、本来100ある力を30や40で割り切るという考え方になるので、絶対値がまずないとマーケティングはうまくいかない。
これらを統合すると、全体のB2Bマーケティングを考えられて、属人的にまず絶対値を上げることに貢献できて、その後仕組み化に落とせる。
それを言語化したがものが「マーケター高井がすべて担当してB2Bマーケティングを支援する株式会社」なんですね。
この横断分野は、マーケティング知識だけじゃなく、会社や事業を理解していないと全体像が捉えられない。
私の場合、10年以上、MAツールのSaasベンダー(マーケティング領域)で、会社運営(経営)や、新規事業をつくること(事業開発)を10年以上ずっとやり続けていたので適正があったという事。
結局は角度を変えているだけで、色んな要素は抽象化させて社名をつけました。
具体は抽象で。抽象は具体で。哲学的でとても深い内容っぽくなりました。
あとは、マーケティングってなんか無駄にカッコいいイメージがあるので(実務はそんな事なく相当泥臭いのですが)、社名での振り幅のつくり方もありだなと思ってるところも、具体的な社名をつくるための抽象化に混ぜ込んであります。(理屈っぽい)
結果として、社名から特長と仕事内容がすぐ伝わる
だいぶ積み上がってきました。
では、これらを担保した上で実務メリットの説明に入っていきます。
まず大きいのは、社名ですぐ業務内容が理解できるという点ですね。ポジションを構築した上で説明不要で、社名だけで内容が伝わるというのは大きい。
当たり前といえば当たり前ですが「何をやってくれるかすぐわかる」という情報のデリバリー上の効率性はとても意識しています。
クリエイティブのファーストビューで遊びやすい
社名で、業務内容と特長を消化できているのは、マーケティングの実務上とても大きい。
例えばWebサイトはファーストビュー(FV)がすべてといっても過言ではないと思うんですが、通常だとネーミングで表現しきれない特長をサブタイトル、説明文、デザインで補足して、FVの枠内を埋めていきます。
なので、B2Bマーケティングの場合は特にだと思うのですが、情報以外の隙間がない状態でクリエイティブを設計しないといけません。
人を惹きつけるエンターテイメント性というか、面白みは「遊び心」からくると思うので、ネーミングからクリエイティブやマーケティングを考えられると、その余白がつくりやすいと思っています。
結果、クソふざけた社名でタメをつくり、マーケティングの施策に幅をもたすことができると思っています。
SEOと、リスティング広告上の品質スコア
社名に検索ワードを入れておく事でSEO頑張りたい。広告かけたい。みたいな時には有利に作用するだろうなと思っています。
社名の通り、人を増員したり、自社をスケールさせる気はない。営業リソースもない。リードも顕在層だけで良い。インパクトとテクニカルを効率的につくらないといけないという実務的な観点も大事にしています。
会社名が覚えてもらえる。想起をつくりやすい。
シンプルに記憶に残りやすい。業務内容と社名を覚えていてもらいやすい。
会話のきっかけになる。
アイスブレイク不要。会社名をイジってもらうところから会話ができるので、会話のネタとして会社名が活きる。
「具体ネーミング」は結果的に弱者の戦略
自分たちの世界観で引き寄せて、覚えてもらう。
これは一定数注目を浴びたあとの話で、まずは覚えてもらう。その上で興味をもってもらって、相手側に自発的に世界観を知ってもらう。
このプロセスが弱者の戦略だと思いますし、そのヘッドピンが社名のネーミングという可能性を展開してきました。
おかげさまで2週間で3ヶ月分の仕事が埋まりました
これらのロジックの結果として、CVは出てまして、サイト公開をして2週間で約3ヶ月分の仕事の発注は確定しました。
社名をヘッドピンにTwitterから9月にキャンペーンを発行して、
3ヶ月の期間に及ぶプロセスエコノミー的なWebサイト構築プロジェクトに入ってくれた矢野さん、川口さんにスペシャルサンクスでした!
マーケティングにおいて、ロジックは最低限あるべきもので、特別な意味はあまり考えていませんが、もっとも「根っこ」の部分はどこかと常に自問自答することは大事なんじゃないかなと、言語化してみました!
「マーケター高井がすべて担当してB2Bマーケティングを支援する株式会社」よろしくお願い致します!
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