身体管理学協会ニュース【2023年10月16日発行】
◉今週のごあいさつ
先日、第42回日本臨床運動療法学会学術集会に参加して参りました。
学会は興味のある学びを得ることができ、また次のチャレンジのタネをいただいたような感覚です。
同時に、地域にある健康に関する課題も改めて浮き彫りになり、それまでおぼろげながら感じていたことでもあったのですが、今回の学会に参加して、より現実的にそこにどうやって貢献できるのだろうかと考えるきっかけになりました。
◉身体管理指導士®養成講座
現在、次回の開催日程や方法について調整中です。
詳しい内容が決まり次第、こちらのnoteおよびホームページ等でお伝えいたします。
◉内科系身体管理の視点
【第36回:「様々な種類の感覚」】
こんにちは、神谷です。
このnoteを読みくださっている皆様へ、身体管理を指導するトレーナーに必要な内科系関連の情報を、最近のトピックス等を交えてお伝えします。
感覚についての続きです。
前回のお話でもあったように、人間には体の内外で起こる様々なことを感じ取る力があります。
光、音、寒暖、痛み、圧力、重さ、位置、動き・・・などの刺激を感じ取っています。
痛みや温度、圧力(押されている感じ)、痛みは皮膚にある感覚受容器で感じ取っており、皮膚感覚と呼ばれます。
手や足の位置、運動や抵抗感、重さや振動を感じるなどは、目をつぶっていても感じることが出来ます。
これは筋肉の伸び縮みを感じる器官や、皮膚感覚からの刺激を感知して分かるようになっています。
また、内臓にも感覚があります。
おなかが空いた、喉が渇いた、トイレに行きたい、気持ち悪くて吐きそう・・などです。
内臓に起こる痛みも感じることが出来ます。
内臓で起こる痛みが皮膚で感じる痛みと違うのは、皮膚の場合「棘が刺さった」というようなことでも敏感に痛みを感じることが出来ますが、このように限局された痛みではないとされています。
他にも皆さんが普段から感じていることがあります。
嗅覚、視覚、聴覚、平衡覚、味覚といったものは特殊感覚と呼ばれ、これもまた普段生活するうえで大事な感覚です。
こうやって見ると、私たちは日常生活の中で様々なことを感じ取り、生活をしていることが分かります。
味を感じることが出来なくなってしまったら、食事の楽しさが半減してしまうかもしれません。
痛みを感じることが出来なければ、「他者が痛みを感じる」ということへの理解に欠けてしまい、相手への思いやりが起こりにくくなり、社会生活に大きな支障をきたしてしまう可能性があります。
体で感じとっていることを大切にしながら、ベストな身体管理の実践につなげていきたいですね。
◉編集後記
季節が進み、秋らしくなってきましたね。
個人的にはいつも最高気温20度くらいで毎日過ごせたらいいなと思っています。
私が住んでいる東京西部では、どんぐりがたくさん落ちていて、公園では子供たちがどんぐりの木を揺らして実をおとして遊んでいました。
私も秋になると友だちとそんなことをして遊んだ記憶がありますが、秋らしい風景の一つですね。
紅葉はまだもう少し先になりそうです。
今年は少し紅葉を楽しむ時間を取りたいなと思います。
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