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神奈川県伊勢原市・大山の美しい景色/落語「大山詣り」

次回の志ん輔と仲間たちで予定している落語の演目「大山詣り」にちなんで、スタッフが神奈川県伊勢原市にある「大山」へ。

大山・大山詣りについて

■都心から約90分(新宿駅から小田急線で伊勢原駅まで約60分、伊勢原駅から登山口の大山ケーブル駅まで約30分)

■標高1,252m(所在地:伊勢原市、秦野市、厚木市 境)

■大山は、古代から山岳信仰の対象となる。

■相模湾の水蒸気をたたえた風を受け雨が降りやすいことから「雨降山(あふりやま)」とも呼ばれている。

■江戸時代、とび職人たちが巨大な木太刀を江戸から担いで運び、滝で身を清めてから奉納し山頂を目指すといった庶民参拝が流行る(=大山詣り)。

■当時の「講」と呼ばれる町内会や同業者組合による団体で、皆で費用を積み立て、お参りツアーとして「大山詣り」に出かけていた。

■江戸の人口が100万人の頃、年間20万人もの参拝者が訪れるほど人気を博した。

都心からアクセスがよく高尾山とならんで人気スポットである「大山」。
この日は小田急線でまず「伊勢原駅」まで行きました。


(改札内)大山に関する掲示を発見。

大山はコマも有名のようです。初めて知りました。


駅構内の様子


なんと!かつては皇太子さま(現・天皇陛下)も大山登山をされたそう。


「伊勢原駅」から「大山ケーブルカー」までバスが出ています。
早速乗り込みます。

土日の午前中には大山ケーブルカーまで直行バスが出ています。
その直行バスでは落語家さんの案内や小噺を流す取り組みをしているそうです。
大山直行バス 落語アナウンスを一新 会話控えコロナ対策にも | 伊勢原 | タウンニュース (townnews.co.jp)

バスに乗ることおよそ25分。

大山に着きました。

バスはこま参道という参道の入り口まで行ってくれます。
そこからケーブルカーまで歩いて向かいます。

こま参道
大山こまの石碑
石碑拡大

「大山こま」
江戸時代中期、大山詣りが盛んだったころ、家内安全や金回りの良くなる縁起物として「こま」を考案し今に続いている。


階段にはクイズも。

「大山山頂の標高は?」

考えながら歩いているとこまのイラストを発見。かわいらしいです。


先ほどのクイズの答え。
山頂の標高は約1,250mだそうです。

参道にはお土産屋さんも。

参道を15分ほど歩き「大山ケーブル駅」に到着しました。

大山ケーブルカーについて

通常営業時間

■B期間 9時00分~16時30分(主に平日)
■A期間 9時00分~17時00分(主に土休日)

所要時間
■大山ケーブル~阿夫利神社 約6分
■大山ケーブル/阿夫利神社~大山寺 約2分

大山ケーブル~阿夫利神社(始発~終点)
● 片道 大人:640円  小児:320円
● 往復《B期間》 大人:1,120円  小児:560円
● 往復《A期間》 大人:1,270円  小児:640円

時刻表・運賃 | 大山観光電鉄 | 大山ケーブルカー公式ホームページ (ooyama-cable.co.jp)

大山観光電鉄公式サイトより一部抜粋/2023年7月時点

紅葉シーズンはハイキングや登山客が多いためケーブルカーに乗り切れないこともあるそうです。
この日は午後2時ごろで20名ほど乗客がいました。

急こう配ですが、美しい景色の中に迫力があります。
フロントガラスが広い。

6分ほど走ります

ケーブルカーを降りるといい景色が広がっていました。
澄んだ空気に癒されます。

これから阿夫利神社に向かいます。

飲食店や売店では、みなさん休憩され冷たいアイスやジュースを飲んでいます。

ぽん酢サワーを発見!
まさか山で見かけるとは思いませんでした!

この階段を歩いて神社まで向かいます。

歩いてすぐ着きました。
こちらが大山阿夫利神社です。
江戸からここまで巨大な木太刀を担いで登ったというのが驚きです。

人気ラーメン店「AFURI」の店名の由来にもなっています。

大山(通称・阿夫利山)の麓から湧き出る清らかな天然水でスープを仕込んでいることから、「AFURI」と名付けたそうです。
言われてみれば、お店のロゴにも山が

AFURI公式サイトより

「大山詣り」の石像を見つけました。
「志ん輔と仲間たち」チラシと一緒に撮影。大山詣りは、平成28年には日本遺産にも認定されています。



本当はこの先の山頂まで向かいたいところですが、時間の関係で下山します(残念)。

(下り)帰りもケーブルカーを利用。

こま参道を歩いていたらこんな写真も。こま参道には料理屋さんや旅館もあり、ここでニワトリを飼っているようです(お店の卵料理などで使われているのかも?)。

お土産屋さんで見つけた大きなしゃもじ。

こま参道を歩いたあとはバス停へ。

バス停がある石壁には、神奈川県立博物館に所蔵されている画を見つけました。
葛飾北斎安藤(歌川)広重など名だたる浮世絵師たちも大山にまつわる作品を制作されています。



この後はバスに乗って伊勢原駅に。
伊勢原駅の近くにはイトーヨーカドーがあり、ポッポで一休み。

ラムネミルクソフト



写真で色々紹介してきましたが、次回7月28日(金)の志ん輔と仲間たちの演目は「大山詣り」ほか二席を予定しています。


落語の「大山詣り」のあらすじ

江戸時代、大山の阿夫利神社にお詣りすることが流行し、町内の男たちもみんなでお詣りに行くことに。

ただ、旅先で酒を飲むといつも大暴れする男(熊五郎)がいるため「喧嘩して暴れたら丸坊主にする」という掟を作ることにした。

行きは何事もなかったが、帰りは気が緩み、宿で大酒を飲んで大暴れしてしまう熊五郎。

寝ている間に他の男によって坊主にされてしまった熊五郎は、翌朝宿の人からクスクス笑われていることで、坊主にされたことに気づく...。

酒に酔って寝ている間に仲間に髪を剃られて坊主にされた男が、先回りして帰りを待つ長屋の妻たちをだますところが見どころ。
多くの登場人物を志ん輔師匠が演じるところにも注目です。

大山詣りにちなんで、山岳人口の拡大や事故防止に力をいれる毎日新聞旅行より、ドライTシャツとパーカーを各1名様に視聴者プレゼント。
絶滅危惧種のライチョウがあしらわれています。

これまで月に1度の頻度で開催し今年で3年目を迎えた志ん輔と仲間たち。オンラインですが、志ん輔師匠の本格古典落語を堪能できます。
見逃し配信もありますので、この機会に涼しいお家でゆったりと「大山詣り」を聞いてみてください。

第28回志ん輔と仲間たち概要
開催日時 
2023年7月28日(金)19時~20時30分
※見逃し配信:7月29日(土)0時頃~8月2日(水)23時59分まで
出演 古今亭志ん輔、翁家和助(ゲスト・太神楽曲芸師)
視聴料  1500円
主催 毎日新聞社、毎日企画サービス

詳細・お申込みはこちら

志ん輔と仲間たち公式サイト


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