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「これからを支援する人をどう育てるか」/第1回

皆さんこんにちは。                         「これからを支援する人をどう育てるか」を担当するファシリテーターの矢作です。

矢作


信州これから会議も早いもので、第2段階の議論に突入中です。

第2段階では、第1段階で話し合われた議論に通底する内容を踏まえ、横断的なテーマを3つに分けて設定しています。                 第1段階の振り返りとして、「文化・スポーツのこれから」、「地域コミュニティのこれから」の議論においては、以下のような共通するキーワードが出てきました。

文化・スポーツのこれから                     「多様な繋がりをつくる”繋ぎ手”を育てていく」「地域性や業界の垣根を超える」「文化・スポーツに触れる”タッチポイント”を増やしていく」「特異な才能と”出会える”地域に」                     地域コミュニティのこれから                    「”みんな”で支える領域をいかにして住民の主体性によって再構築するか」「地域を繋ぐ”交流を生む装置”」「一人ひとりの違いを受け入れ認め合う」「自らが地域コミュニティを再構築していく」

これらキーワードから第2段階として参加者の皆さんに議論をしていただきたい内容を「③これからを支援する人をどう育てるか」と設定し、具体的には「繋ぎ手、翻訳家、関係性を紡ぎ、橋を架けるコーディネーターの存在はあらゆるシーンで必要とされている。そんな人材を育て、かつその役割を続けていける社会になっていくために何が必要か。」として問いかけを行いました。

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この会議では、第1段階で様々なテーマで議論いただいた参加者の方が入り混じって議論を展開していただきました。

支援する人集合

この問いかけをもとに、参加者の皆さんと意見を交わした内容を、大きく3つにまとめてみました。

①教わる+学ぶ視座を養うこと

先輩や先生から「教わる」/自分の興味関心について、主体的に「学ぶ」

● ボランティア等に対し教える側が頑張り過ぎて準備をしてもフェードアウトされる。自分で何か価値や面白みに気づいたほうが、長続きする。
● 分野ごとに先輩や先人が専門的な知識を教えることは重要。教わった知識や人との交流の中から、何が面白くて、何を支援したいかと思うのは人それぞれで、必ずしも先輩や先人から示されるものではない。そうした視座を養うための「学び」と「場」が必要。
● 官民の連携がより一層重要になってくる。

②川の流れを整理する

それぞれの状況・思いを話し合う「場」を設け、お互いを知ることから始める。川上・川中・川下で分断している川の流れを川中が中心になって整える

● 川中も行き詰まることが起こりえる。そういうとき、新たな風やアイディアを気づかせてくれる、分野間をつなぐ「支援する人」も必要だと思う。
● 一つの分野の中でも、川上の人と川下の人はお互いに何が必要か、わかっていない状態。
● 整理する中で、変わるべきところが明らかになってくるはず。今は川の流れを整理する期間なんじゃないか。
● 分野内での共通の価値判断ができる基準を作ることが必要。まずは整理。分野を横断していくのはその後になるはず。
● 繋げる人もどんな支援が必要かわかっていない。その中で何が大切なのかの共通の価値判断の基準もない。

③川の流れを整理する「場」、分野同士を繋ぐ場づくり

すべての関係者が上・中・下の現状を、「場」の中で「教わる」     分野内で新たな「支援する人」が生まれるチャンス

● 官民問わず、縦割りの障壁を打破していくことが大事。そのことに気づくための「場」も必要になってくる。
● 新しいチャレンジをする以前に、川上・川中・川下間が相互に会話できる「場」を設けることの優先度が高い。
● 相互の会話の「場」の中で、参加者が新たな価値や気づきを見つける機会にもなるはず。

★以上の議論を図にまとめてみました!

支援する人 図


〈信州これから会議 ご意見募集〉
ワークショップには参加できないけれど、ぜひ自身の声も届けたい、発言したいという方は、ぜひコメントにてご意見をお寄せください。
ワークショップの参考とさせていただきます。
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総合ファシリテータによる第2段階1回目のまとめはこちら

【第2段階1回目のワークショップを終えて】

矢作 産業

矢作 郁瑠(長野県長野地域振興局林務課
会議の前一人で考えていた時は「育てる」という表現をほどけるのか不安でしたが、川中の取組みを自ら実践されている方々のほどき方はさすが、目からうろこでした。                          話の中で、何度も出てくる言葉がおのずとキーワードになっていくような気がします。個人的には、この「場」のあり方について、深く考えてみたいなと思いました。


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