貧富の格差が大きくなると幼児の死亡率が上がる(富裕層でさえも)

リチャード・ウィルキンソン氏がTEDカンファレンスでプレゼンしたのは10年くらい前になるだろうか。貧富の格差が大きい国では幼児死亡率が高くなるという内容。この頃、ベビーシッターによる虐待が報道されてもいた。貧富の差が大きい国では富裕層もデメリットを受ける。

アメリカ在住の人が興味深い話をしていた。年収3000万円程度の「中途半端なプチ富裕層」くらいではベビーシッターを頼めず、夫婦で協力して子育てするのが当然になっているのだという。原因はベビーシッターの高騰。

子どもを安心して任せられそうなベビーシッターの料金が爆上がりしており、年収3000万程度ではとても雇えなくなっているという。このため、夫が育児を手伝わないなんて許せる状況にないという。年収3000万稼ごうと思ったらかなりハードワークなはずだけど、背に腹替えられず。

スウェーデンのような貧富の格差が小さい国では、幼児死亡率が低い。親の所得に関わらず。これはベビーシッターをする人も必ずしも貧困層ではなく、一定の収入があるためにプライドを傷つけられることもなく、幼児を心から見守る余裕を持てるからかもしれない。

リチャード・ウィルキンソンのプレゼンはこちら。
https://digitalcast.jp/v/11187/
幼児の死亡率については、11:08あたりから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?