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受け継がれていく 一関の「曲がりねぎ」

新鮮館おおまち広報チームの高田です。一関の「曲がりねぎ」を皆さんご存じですか?真っ直ぐ生えてきたねぎを掘り返し、曲線を付けた土壌にもう一度植え直す「さくりがえし」という作業を経て収穫されます。この曲がったねぎは、火を通すことで柔らかく、とろとろとした触感が絶品のねぎになるのです。


曲がりねぎの生産の他、様々な品種を栽培している「株式会社いやさか農園」。特産であるこの曲がりねぎの栽培は生産者にとって大変な重労働を伴います。法人でねぎの栽培を担う佐々木和さんは語ります。
「ねぎの栽培面積の4分の3は一本ねぎ、残りが曲がりねぎです。曲がりねぎの生産は夏場にさくりがえしを行わなければならなくて、人手も労力もかかる。他の作物の作業もあるので、生産を増やしていけないのが現状です」
それでも栽培を続けるのは、一関の特産品とその栽培技術を、継承していくため。
「曲がりねぎは柔らかくて、お鍋に入れると絶品です。一度食べたら、その違いと美味しさがわかります。ねぎのPRもたくさん行われているけど、作り手がどんどん減っている。先輩の農家さんも、『曲がりねぎは体力的に厳しいから今年で終わりだ』と言っている人もいます。一関の特産品である曲がりねぎを守っていくためにも生産をしていきたいです」
曲がらないその意思を、受け継いでくれる生産者がいるから、地域の特産品は守られていきます。今年も販売が始まった曲がりねぎを、美味しく噛みしめながら、守っていくために私たちができることに思いを馳せます。

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作物の栽培には、多くの人手が必要です。それらを支えてくれるパートさんは70代が多く、法人のこれからの作業と、経営を担う人材をいやさか農園でも求めています。
「畑作業だけでなく、ホームページの更新などの事務作業や、会社をつないでいく経営陣など、人材はいつでも欲しいと思っています。これまでも北海道や千葉県から若い社員を受け入れてきました。『農業をしたい、農業法人で働きたい』と考えている全国の人たちに、このメッセージが届いてほしいです」



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