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遅刻は殺人と同罪!?


人を待たせるということは
その人を大切にしていない証拠
あなたの時間より
私の時間の方が大切ですという 
無言のメッセージである

松下 幸之助(実業家)


“Time is life”
遅刻は、殺人と同罪

千田 琢哉(著述家)


人材業界で仕事をしていますと
ときどき時間にルーズな人に出会います。

大事な「面接」や「就業初日」にもかかわらず
待ち合わせに遅れてくる人がいて
ヒヤヒヤさせられることもあります。

言わずもがな
時間や締め切り、納期を守ることは
「社会人としての基本」です。

でも、プライベートも含めれば
遅刻“癖”のある友人や知り合いって
1人や2人いますよね?

今回は、そんな“ルーズさん”たちに
声を大にして伝えたいことを
まとめてみました。

もし身近に“常習犯”がいらっしゃったら
その人のために、是非この内容を
伝えてあげてほしいと思います。



なぜ、時間を守ることは大事か?


そもそも時間厳守はなぜ必要なのでしょう?

すごく簡単にいうと

決まった時間に電車が来なければ
誰もがイライラするように
時間を守らない人は
周りに迷惑をかけているからです。

プライベートで仲良しの友人だったら
待ち合わせ時間に少しぐらい遅れたって…

ダメです。

なせなら
「時は金なり」
「Time is money」

ずばり
時間はお金だからです。

そうであるならば

「お金を奪うことは罪である」
「時間はお金である」
ゆえに
時間を奪うことは罪である」

という、三段論法が成り立ちます。

時間というのはお金と同じくらい大切なもので
時間はすべての人が共有する「財産」です。

そして「時間を守れない」というのは
その人自身にとっても
大きな悪影響を及ぼします。


時間を守らないことによる3大弊害


「ちょっと遅れるぐらい、いいじゃない」
「たいして迷惑になってないし」
なんて考えている人にこそ訴えたい。

その考え方と習慣は
確実にあなたの人生を蝕んでいきます。

どんな悪影響があるのかというと
この3点です。

  1. 信頼を失う

  2. 言い訳癖がつく

  3. 計画通り実行できない

ひとつずつ、みていきましょう。

①信頼を失う


遅刻しがちな人に対しては
だらしない、頼りない、不真面目など
ネガティブな印象を持ってしまうものです。

なにより、時間を守らないことは
信頼を失うことに繋がります。

どんなに仕事ができる人であっても
「時間を守らないルーズな人」
という評価(レッテル)は
間違いなく致命的な欠点といえます。

「やる気がない」と誤解されやすくなりますし
時間以外のこともルーズなのでは、
とマイナスな印象に繋がる可能性もあります。

そして最も怖いのは、そんな悪評が
自分の知らないところで密かに行われる
ことです。

あとになって、これを挽回するのは
かなり骨が折れます。

② 言い訳癖がつく


人というのは
「できない理由」と「できなかった言い訳」
を考える天才
だといわれます。

時間を守れない人も、よく言い訳しますよね。
「電車に乗り遅れた」
「忘れものを取りに帰った」
「お腹が痛くなった」
「出て行く直前で子供がぐずった」
とか、いろいろあるでしょう。

でも、素直に謝るほうが、清々しくて
好印象を持たれやすい場合もあります。

また、あたかも
「自分のせいではない」かのごとく
言い訳をする人もいます。

もちろん、しょうがないときもありますが
実際のところ、言い訳が本当でもウソでも
どちらでもいいんです。

「時間を守れていないという事実」
を受け止めるべきなんです。

ところが
言い訳をすることで責任から逃れられたり
うまくやり過ごせたりすることもあるので
言い訳が癖になってしまっている人がいます。

これが癖になると、自制心を持たず
しょっちゅう言い訳をするようになります。

③計画通り実行できない


うちの社内に、電車遅延を理由にして
ときどき遅刻をする、若い男性社員がいます。

彼と同じ沿線を利用していて
まったく遅刻をしないメンバーもいるのに
毎回わずか数分の遅刻をするんです。

こうした遅刻を繰り返す人は
学習能力が低いのか
リスクマネジメントができないのか
たいてい仕事の納期も遅れがちです。

そもそも“ギリギリ癖”があるというか、
時間の逆算ができていないんだと思うんです。

始業時間、到着時間、移動時間、
準備にかかる時間、起きる時間、寝る時間、
と逆算していけば
おのずと余裕をもった時間設定になるはず。

時間ピッタリに着くように出かけるのは
どうかしていますし
多少の電車遅延なら想定できますよね。

遅刻を繰り返す人はきっと
計画を立ててコツコツ取り組むこと
スケジュール管理が苦手なのでしょう。

先回りして準備することも少ないので
出かける間際にバタバタ時間がかかってしまう
こともあるようです。

つまり、「時間を守れない人」というのは
「計画通り実行できない人」ということです。

『時間は約束』


残念なことに
約束の時間に遅れても
それほど悪いことだと思っていない人がいます。

遅れても謝ればすむ
と、簡単に考えているんですかね。

当たり前の話ですが
「時間を守らない」=「約束を守らない」
ということです。

たとえば
集合時間は他人と何時に会う、という約束
朝決まった時間に起きるということは
自分自身との約束といえます。

時間はすべての人に平等な「約束」です。
他人との約束を守る人は信用されます。
自分との約束を守る人は自信をもてます。

もちろん「大きな約束」なら
誰でも守ろうとするでしょう。

けれど「大きな約束」だけが
守るべき約束ではありません。

「約束には、大小も、強弱もない」
と考えるべきです。

むしろ、
「小さくて、些細な約束」を守り続けることで
相手に信頼されるようになります。

「どんな小さな約束でも守る」ことは
「相手のことを大切にしている」
という気持ちの表れだからです。

約束をするということは
相手もその時間に合わせて準備をしたり
時間の調整をしたり
してくれているということです。

遅刻というのは
相手の大切な時間を無駄にしている行為
である点をしっかり自覚しなくてはいけません。

これらは、仕事の納期なども
まったく同様です。

100点を目指して期限切れになるより
60点でもいいから前日に提出したほうが
評価されます。

期限切れのほうが、できが悪いのです。

これは本当に大事なことで
時間を守ることは、結果的に
「信用を築く」ことになります。

時間を守る人になるための方法


故意に遅刻をする人はいないでしょうが
遅刻には常習性があり
何度も繰り返してしまう傾向があります。

遅刻“癖”というぐらいですから、
気持ちを切り替えなければ直りません。

ウルトラCはありませんが
よくいわれる、遅刻をなくすための方法
挙げてみたいと思います。

①余裕を持って約束の場所に登場する

早めに到着できるよう、意識して
最初から15~20分プラスして計画する
ということです。

②家中の時計を5~10分早める

時間に余裕を持った行動を習慣づけるための
基本的な対策です。
常に予定時間の5~10分前
行動を開始する癖をつけることで
時間に遅れない行動がとれるでしょう。

③リマインダーやアラームを活用する

起床時のアラームはもちろん
大切な約束の前日や約束の時間前に
何度でも思い出せるように
リマインダーやアラームをセットしておくのが
おすすめです。

何度も注意喚起されることで
約束の時間への意識が高まります。

④遅刻を改善するよう心がける

結局のところ、意識的に行動しないと
同じことを繰り返してしまいかねません。

たとえば、翌日の準備を完璧に整えておいて
朝やるべきことを減らしておく。

着る服を決めて、出しておくなど
時間短縮を図ることも有効でしょう。


おわりに


誰にでも遅刻する可能性はありますが
時間厳守は社会人の常識」
といわれています。

どうしても時間を守ることができない
という人は
遅刻することで自分のキャリアや会社に
どんな影響が出てしまうか
をしっかり考えてみましょう。

そして、約束した時間を守ることは、
人間関係を築くうえでも
きわめて重要なことです。

それは、時間という
相手が大切にしているものを
 大切にしてあげること

だからです。

「時間を守らない」

たったそれだけで
相手の信用を失ってしまいかねないのです。

いつも10分前に到着していたら
きっとそれはめぐりめぐって
あなたの信頼につながっていきます。

たかが、遅刻と侮るなかれ。

「心の怠惰」「悪習」
少しずつ染みついてくるものです。

一時が万事、です。

いつも仲良しの友人だからといって
待ち合わせ時間に気軽に遅れるのは
もうナシですよ。

今日これよりは
人と約束した時間は「死守する」
くらいの心構えでいきましょう。


最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

はたらく方たちに
少しでもヒントや元気をお届けできるよう
投稿していきますので
よろしくお願いいたします m(_ _)m


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