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Google社(YouTube)への提言!

 今やYouTubeはテレビを超えて、我々の身近な存在となり、今や生活の一部となってきています。特に電車の中ではほとんどの人が何らかの動画を見ていると言っても過言ではありません。

 ある意味それは時代の変化として受け入れていくべき文化とも言えます。
 しかし時代の変化というものは常に気をつけなければならない危険性も孕んでいます。

 こんな経験はありませんか?
 未就学児から小中学生までも絶えず動画を見続けながら、学習系の動画を見て、「これ知ってる、YouTubeで見た!」と親ですら知らない内容を教えてくれる。

 それはそれで嬉しい反面、動画の中には疑問に思える内容が含まれていることもあります。

 例えば世界の七不思議、というタイトルでの動画のことです。

とある島には石が重力に逆らって下から上に転がる。これはまだ解明されていない

 と結論づけられていましたが、これは数年前に解明されており、周りの景色から下から上に転がっているように錯覚しているだけだということがわかっています。

 このような小さいことならまだしも、これが大きな間違いや偏見に繋がってしまうリスクを親心として心配せざるをえません。

 これに対し我々はどうすればよいのでしょうか。

 動画は一切禁止し、書籍やテレビのみに限定すれば良いのでしょうか。

Authority Tagという考え

 私はここで「Authority Tag」というシステムを提案をいたします。
 簡単に言うと、権威のあるユーザーがそれぞれの動画に対して、評価をするというものです。

 具体的な実例からお話ししましょう。

 親としてはまず、子どもがみる動画に制限をかけることができます。それはLevel 1から4まであります。

Level 1 無制限
Level 2 何らかの評価をされている動画のみ再生
Level 3 十分評価されている動画のみ再生
Level 4 十分評価されているもしくは、信頼のおけるAuthorityによって評価されている

 全ての動画をGoogle者が「信頼がおける〜おけない」を評価するのは困難と言えるでしょう。また、評価というものはさまざまで、一部の人間のものさしで情報を制限してしまうのも考えものです。

 そこで、それぞれの動画にAuthority、つまり権威のあるユーザーが自由に評価できるようにするのです。

 ある人は良い評価をしている、ある人は悪い評価をしている、そしてそれぞれは理由とともに閲覧できるようにする。それを踏まえた上で情報を評価するというものです。

 ユーザーとしては評価の数だけを見て動画を選んでも構いませんし、内容が気になればその理由まで確認してから動画を見ても構いません。内容の評価が難しい子どもに対して、大人はしっかりと吟味された動画のみが見られるよう制限(Level 4)のフィルターをかけることができる、というものです。

 これはうまく機能すれば、いずれYouTubeのみならず、いわゆるネット上の情報全てに適応できると考えます。インターネットによる自由な情報共有という魅力は凄まじいものでしたが、現在、ユーザー側の情報に対する取捨選択が追いついておらず、そこにステマや情報の偏在が生じてしまっています。

 それをAuthorityユーザーによって、的確な情報が取捨選択されるように評価してもらおう、というシステムです。

一番大事なのは誰がAuthorityか?

 ここがポイントになります。
 誰かがこれを意図的に決定してしまうと、やはり情報の偏りが生じてしまいます。そこでそのルールづくりが重要になります。このルールは試行錯誤を繰り返し、安定したシステムに落ち着くまでは何十年とかかるかもしれません。

 まず最初の提案としては、Authorityユーザーは誰でもなれるものとします。しかしもちろん本名を公開し、本人確認ができており、登録からある程度時間が経過しており、その間、それなりの評価を実際にしていて、かつその評価が役に立ったとある程度評価されている必要があります。

 ここはAuthorityユーザーのレベルを設定してもいいかもしれません。いわゆる、

見習いレベル
初級者レベル
中級者レベル
上級者レベル
ベテランレベル

 といった具合に。
 このAuthorityユーザーは動画(サイト)に対し、次のような評価ができます。

定量的評価

 いわゆる★☆☆から★★☆、★★★の星3つまでの評価。

定性的評価

「この動画のこの部分はこうではなくて、現在●●という解釈がされています」
「この部分は断定するには根拠が乏しいと思われます」

 そしてこれに対し、動画作成者は反論することもできます。
 また、このAuthorityの評価に対し、他のAuthorityが反論することもできます。このように議論をぶつけることにより、より多方向での情報からより正確な情報に近づけていける事が期待できます。

 議論が活発である方がより真実に近く、活発でないほうが評価ができていない、つまりエビデンスが低い(間違っていることを意味するわけではない)ということになります。

 つまりよりTagによる議論が活発である動画のほうが上位に表示されたり、フィルター制限をかけた際により表示されやすいようになります。そのため、動画作成者は、Authorityに評価を依頼することができます。よりレベルの高いAuthorityによる高い評価を受けた方が、よりレベルの高い動画として認識されるからです。

 そして依頼の際に、Google内での仮想ポイントを利用する事ができます。つまり再生回数などで得られるべき収入のうち、部分的にAuthorityへ支払うというものです。これにより評価者としてのAuthority側も収入を得る事が可能、ということになり、ここで一つのマーケットが生じます。

 動画作成だけではなく、Authorityとして信頼のおける評価をたくさんすることにより、ランクが上がり、より評価をするインセンティブが働くというわけです。

ここは動画制作者が支払ってもいいですし、評価コメントを開く際に広告を入れるなどした広告収入という形でもいいかもしれません。

それならコメントや高評価、があるじゃないか

 現在、コメントや高評価システムは確かにありますが、ご存知の通り、評価理由が不明瞭です。コメントについても責任がありませんし、自由な反応という点では役に立っていますが、正確な評価、という意味では非常に弱いです。
 
 正しい評価をするにはそれなりのリスクを晒す必要があります。間違ったことやいい加減な発言をすれば、そのユーザーの評価が下がる、というリスクを負えるユーザーの評価でなければ、その評価に意味はなしません。

 現在のただのコメントや高評価はほぼノーリスクの評価のため、それが情報の正確性という意味では非常に弱いものとなっています。

おわりに 

 情報の取捨選択を全国民ができるようになれば言う事なしですが、それはなかなか難しいです。そこで、このAuthorityシステムを導入してはいかがでしょうか?

 ご検討をよろしくお願いいたします。

 Google社へフィードバックとして送ろうとしたら、日本語のサポートはしておらず、しかも1000字以内だったので、いまどうしようか考え中です。何か良いアイデアがある方がいらっしゃったら教えてください、よろしくおねがいいたします🙇

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