議論で言い負かす代わりに「質問」を使おう
今回は議論で言い負かそうとしてくる相手に対して、どのような対応をしたらよいのかという話です。
マウントを取りたいのか、議論で攻めてくる人がいますよね。
正当な理由で攻められるのならまだしも、ただ攻めたいだけの人の場合は、うまく避けたいものです。
先日、ある会議で主張が強くて少し攻撃的な方がいたので、そのときの対応から考えたことを書きます。
ある会議中に少し主張の強い方がいて、その方のペースで攻め続けられそうになったことがありました。
言い負かそうとする相手に逆にこちらが説き伏せようとするやり方もあるかもしれませんが、私はそれが苦手なんですね。
それでどう対処したかと言いますと、
「質問」するようにしたのです。
その方の発言の中で気になったところを
「それって詳しくはどういうことですか?」
「なぜそのように思ったのですか?」
といったようにどんどん私が質問していったのです。
そうしていたら、その方は答えにくくなったり、私から自分の状況に焦点が移って考え込んだりして、静かになったのです。
それでお相手の好戦モードがおさまったのです。
「質問」には強い力があります。
「質問」をされると、人の脳はそれに答えようとする習性があるようです。
それまで頭にあったことが、質問をされることによって飛んでしまい、質問に対する答えを考えようとします。
質問する側が会話の主導権を握ります。
自分のペースに持っていけるのです。
いかに質問する側のポジションを取れるが議論の流れを決めます。
関連したものに「ソクラテス問答法」があります。
あの哲学者のソクラテスが行なっていた方法です。
ざっくり説明すると、相手が発言したことについて、質問を繰り返し、深掘っていくというものです。
質問を繰り返すことで、相手の考えの矛盾に気づかせるというものです。
日常生活でこれをやると、相手にうっとうしく思われるかもしれませんが、
正当な理由なくして攻めてくる人に対しては、このような方法もあります。
今回は、議論で言い負かす代わりに「質問」で会話の主導権を握るとよいですよ、という話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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小林いさむ|公認心理師
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