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傾聴で同意できない時の答え方

今回は、話を傾聴している時に相手の考えに同意できない時にどう答えるかという話です。
 

心理相談をしていると、相談者の考えに同意できないこともあります。
お互いに考え方も異なる人間ですので。
 
同意はできなくても良いのです。
 
同意と共感の違いは過去記事で書きました。
同意はできなくても「相手の枠組みで相手の気持ちや考えを理解しようとする」、すなわち共感ができれば良いのです。
 
ただし、「あなたはどう思いますか?」
と同意できますかと、相手が返答を求めてくる場合があります。
 
そのような時にどのように答えたら良いのかについて書きます。




相談者の考えに同意できないけど、共感を示すためにカウンセラーがよくする返しはこうです。
 
「あなたはそのように思われたのですね」
 
相手の考えを否定はしていませんよね。
相手の考えを尊重しながら返しています。
 
ただし、少し突き放されたと受け取る可能性がないわけではありません。
 
 
そこでこのような返し方をしてみてはいかがでしょう。
 
あなたと同じような考え方の人がいました
 
他の誰かと一緒であるという情報を伝えるのです。
それによって、自分ことをわかってくれる人が世の中にいるという安心感を与えることができます。
 
この時に大事な点です。
過去にその誰かの話を聴いた時に興味を持ったのと同様に、あなたの考えにも興味を持っている、というニュアンスを含めること。
 
その時に真摯に相手の考えを受け止めたのと同じように、今あなたの考えを聴いているという態度を示すのです。
たとえ同意できていなくても、相手に向ける興味・関心が伝われば問題ありません。
 
嘘はつけませんが、もし過去に同じような考えを聞いたのであれば、「その人も同じでした」と共感をこめて答えてみてください。
 
 
 
今回は、傾聴で同意できない時の答え方、という話でした。
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
 
 
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小林いさむ|公認心理師

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