人と関係を築くときに「素直な思い」で話す
今回は、『人と関係を築くときに「素直な思い」で話す』という話をさせていただきます。
特に関係性を築きにくい相手、
たとえば、心を開いてくれにくかったり、人を信用しにくい相手との対話で役に立つと思います。
人と関係性を築くためには、「素直な思い」で話す、ということです。
これは私が学生の時の精神科実習で学んだことです。
精神科デイケアで実習をしましたが、最初のオリエンテーションで病院スタッフの方から教えてもらいました。
自分を偽らずに素直な思いで対話をすると、患者さんと関係を築けるようになる、という話でした。
精神科の患者さんには、これまでの人生の中で人を信用できなくなっていたり、自分を抑えたり偽ったりして素直な思いを出せなくなっている人が多いそうです。
そのため、素直ではない人に対して敏感に感じ取って、同じように患者さんも心を開くことはないというのです。
素直は思いで話すほうが、患者さんの心に届きやすい、
信用してもいいかもしれないと、思ってもらいやすくなるようです。
つよがったり、自分をよく見せたりしないことです。
実際に実習期間中にそのことを私自身が実感しました。
外から来た一人の実習生が温かく受け入れてもらえるというものでもありません。
どのように接したらよいのかもわからず、実習期間の中盤で私はまいってしまいました。
でも患者さんのグループミーティングでそのことを正直な気持ちで話してみました。
みなさんは黙って聞いていましたが、その後の私への態度が少し寛容なものに変わったように思います。
素直な思いで対話する人と接することで、自分も素直でいていいんだ、と思えるのかもしれません。
ではどうすればありのままの素直になれるのでしょうか。
人は誰しも弱いところがあります。
その弱いところもふくめて自分を認められるようになることだと思います。
素直でいられるというのは、ある種の強さだと思います。
そのためには、まずはあなたが、誰かにありのままの自分を認めてもらえたという経験をすることが必要なのかもしれませんね。
今回は私の精神科実習の体験を例に『人と関係を築くときに「素直な思い」で話す』という話をさせていただきました。
今でも対人支援で相手との関係で行きづまるときには、これをやっています。
素直な思いを表現することを期に関係が好転する経験をたくさんしています。
対人支援に限らず、友人関係や家族関係でも当てはまりますので、参考にしていただけたらと思い、書きました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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小林いさむ|公認心理師
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