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アイメッセージで人が動く
自分の想いが相手に伝わらずにストレスを感じてしまうことってありませんか?
仕事上のことかもしれませんし、プライベートにおいてかもしれません。
相手にしてほしいことがあっても動いてくれないとストレスになりますよね。
それが続くと人間関係自体もうまくいかなくなることがあります。
今回は自分の想いを伝えて相手に動いてもらう「アイメッセージ」というコミュニケーション方法について説明します。
人の悩みというのは突き詰めていくと、大半は人間関係の悩みになると言われています。
コミュニケーションの仕方を一つ変えることで少しでも人間関係の悩みがなくなるといいですよね。
アイメッセージは簡単な方法ですのでぜひ試してみてください。
アイメッセージとはなにかというと、「私」を主語にして、自分自身がどう感じているかという思いを伝えることです。
具体的には
「(私は)そんなことを言われると悲しいな」
「(私は)これをやってもらえるとうれしいな」
主語は省略しましたが「私」ですよね。
私の想いをただ伝えているだけです。
どうですか?
簡単じゃないですか?
アイメッセージと反対に「ユーメッセージ」というのがあります。
こちらは主語が「あなた」になっています。
具体的には
「(あなたは)これをやっておいてね」
「(あなたは)もうすこし頑張れるはずでしょ」
主語は省略しましたが「あなた」です。
ユーメッセージは、たとえそれが思いやりからの言葉であっても、相手には命令、支持、指図のように受け取られます。
そうすると、反感を感じたり、反発したくなってしまいます。
結果としてあなたの思うように相手は動いてくれません。
それに対して、アイメッセージはあなた自身が勝手に思うだけで相手からすると素直に受け取りやすいのです。
どう行動するかという選択権をメッセージを投げかけた相手にゆだねることになります。
自分の意志で行動するほうが人は素直に動けますからね。
どのような場面でアイメッセージを使うのか、具体例で説明します。
子どもに対してアイメッセージは有効です。
もともと親子のコミュニケーション研究からアイメッセージは提唱されましたものなのです。
例えば
ユーメッセージで
「毎日宿題をさぼってばかり。ちゃんとやりなさい」
と言うよりも
アイメッセージで
「宿題をちゃんとやってくれるとお母さんもうれしいな」
と伝えます。
子どもの意思を尊重して信じているというメッセージも伝わり、内面の成長にとっても良い効果が期待できます。
パートナーとのコミュニケーションでも使えます。
ユーメッセージで
「私ばかりいつも家事をして、少しは手伝ってよ」
と言うよりも
アイメッセージで
「私ばかり家事をして大変なの。手伝ってくれるとうれしいな」
と伝えます。
「俺だって忙しいんだ」
と反発せずに
「いつも大変な思いをさせているから今日は俺がやろう」
と相手は自分の意志で動きます。
職場でも使う場面がたくさんあります。
上司が部下にユーメッセージで
「今週末までにこの仕事を終わらせるように」
と命令口調で言うよりも
アイメッセージで
「今週末までにこの仕事を終わらせてくれると私もすごく助かる」
と伝えたほうが部下としては自分が頑張れば上司の助けになるという気持ちになります。
アイメッセージは、自分の想い通りに相手を動かすのではなく、
相手に選択権をゆだねて自分から動いてもらうものです。
他人を変えようとするのは、人間関係において究極のストレスです。
自分と他人は別々の存在です。
自分の想い通りにしようと思わないことが人間関係でストレスを感じないコツです。
それを理解したうえでアイメッセージで人間関係を円滑にしていきましょう。
今回は、「アイメッセージで人が動く」というお話をさせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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