話題のバラマキ政策とは?日本の経済を成長させるためにお金を配るべきか否か
こんばんは、芝本です。
今回は、記事のネタを探して経済ニュースを見る中で、日本政府のバラマキ政策について書かれたニュースが印象的だったのでアウトプットしていきます。
この記事を書こうと思ったきっかけがこちらの2記事です。
Yahoo!ニュースの記事では、食料の無料配布の現場でのインタビューを通して「国からの補助金の対象を広げるべき」というメッセージを発信しています。
一方で、東洋経済オンラインの記事では、ケインズ経済学の視点から「日本の経済状況においてバラマキ政策は効果的ではない」という主張を展開しています。
今まさに困っている方の現場に焦点を当てるか、国の政策としての効果性に焦点を当てるかで逆の主張となっていて、前回まとめた宗教観の記事をふと思い出しました。
個人的にもう一つ気になったのが、東洋経済オンラインの専門性の高い記事の内容でした。軽い気持ちで読み始めたら、初めて聞く単語がわんさか出てきたり、1万文字を越えていそうな膨大な文量が用意されていたりで、読みごたえ満載だったのでしっかり理解出来たら強みになるなと思ったという背景です。
専門性の高い経済学に興味がある方は、上記の東洋経済オンラインの記事を読んでいただいて、その中でもボクと同じく途中で「もっと手軽に読みたいなぁ」と思った方は、この記事で分かりやすいように内容をまとめたので、活用していただければと思います。
そもそもバラマキ政策って?
名前の通り、政府から民間にお金が渡るような政策の事を指します。
流行り病の影響で一躍話題を浴びる事となった給付金はもちろん、ダムの建設等の大規模公共事業を起こして民間企業に委託するというのもバラマキ政策にあたります。
このバラマキ政策は、ケインズ経済学において不況時に有効な方法とされています。
経済学において政策の評価は「乗数効果」と呼ばれる指数でなされます。
乗数効果とは、単純に政府の支出と経済効果を比べた指数で、支出が1000万円で経済効果が2000万円なら乗数効果2となるようです。
東洋経済オンラインではこの乗数効果が1以上になる政策に限って実行すべきという主張が主軸となっており、その軸に沿って、「現在の日本がいかにバラマキ政策に適していない状況なのか」という説明が続きます。
まず、ここまで読み解くのも大変でした。
ここまで読み解いた自分に拍手したい気持ちです。
バラマキ政策が経済成長につながる仕組みとは
ここからが本題で、このバラマキ政策が経済成長につながる仕組みも、今回参考にさせていただいた長文に含まれていました。
<バラマキ政策で刺激されるのは需要と供給>
記事によると、政府によってお金が民間にいきわたる事で消費が活発になり、その分供給量も増えるとされています。単純に「みんなの財布にお金が増えるから今までより買い物たくさんするよね」って事。
とてもシンプルでわかりやすいですね。
<供給から経済成長へつながる要因は失業率>
バラマキ政策によって供給が増えると、会社は労働力を確保する事となり、これまで失業していた人材に仕事があたえられ、国としての生産力が向上する。これが、ケインズ経済学における『バラマキ政策が経済成長につながる仕組』だそうです。とてもシンプル。
<現在の日本はバラマキ政策に適していない?>
先ほども書いた通り、参考にさせていただいた東洋経済オンラインでは、現在の日本はバラマキ政策による成長は見込みにくいと書かれています。その理由は、日本は世界的に見ても失業率が低く、日本の歴史上でも最も失業率が低い時代を迎えているからとの事です。
企業や消費者の懐にはお金が温まっていて、政府からより一層のお金を与えるのが解決策とはならない。必要なのは、企業が「思わず買ってしまいたくなるような魅力的な商品を開発する事」であり、お金は十分あるので、それを引き出す努力をもっとするべきだそうです。
まとめ
今回は、日本の政策について経済学の観点から勉強になる記事をアウトプットしました。経済学を大学などで学ばれている方からみると、厳密には違う点があったりするかもしれませんが、大まかに言うと「日本は失業者が少ないからバラマキ政策は効果的ではない」という話でしたね。
元々、こういう学術的な話はあまり好きなほうではなかったのですが、調べてみると新しい発見があったりして面白いなと感じるようになってきました。
本日はここまで。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?