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【考察日誌】アノ超有名企業が巨額赤字から復活したワケとは?!

こんばんは、芝本です。

よく「仕事は何しているの?」と聞かれることがあります。
ボクは現在、小売店のコンサルティングやブランディング、20,30代向けのコミュニティ運営などを行っています。

会社経営をしているからこそ、思わず読みたくなるタイトルの記事がありました。非常に勉強になったので今回はこの内容についてアウトプットしていきたいと思います。

日立製作所が巨額の赤字を出してから、V字回復して今ではあのトヨタグループの経済圏に匹敵するというタイトルですが『どうしてそんなにも復活することができたの?!』とシンプルに興味を持ちました。

今回は『HITACHI inspire the next』 でおなじみの株式会社日立製作所について考えていきます。

そもそも株式会社日立製作所って何の会社?


日立製作所と聞いてみなさんは何をイメージするでしょうか?
ボクはちょっと考えてみて「薄型テレビ」とか「ショベルカー」と答えます。

ここは人によってイメージするものは変わると思いますが、
あまりに多くの事業を手がけているため、イメージが付きにくいという人も少なくないと思います。

明治末期の1910年に株式会社日立製作所が創業しました。
高度経済成長期を経て原子力発電、鉄道、テレビ、冷蔵庫、洗濯機など、あらゆる分野の製品を手がける国内最大の電機メーカーとして発展をしてきたと『経済界』編集局長の関慎夫氏が解説しています。

実際のところ日立製作所のグループ会社は800社超で、かつて「日本一子会社を持つ会社」といわれ、一時は上場している子会社が22社もあったそうです。さらに、「石を投げれば博士にあたる」と言われたほど、優秀な技術者が多いのも特徴です。

そんな戦後を代表するような超巨大グループ会社でも、リーマンショック後は7,873億円もの巨額赤字を出したそうです。「沈みゆく巨艦」と比喩され最大の危機に陥ったと書かれてありました。

しかし、そこからV字回復した日立製作所の取引先企業まで含めた「日立経済圏」は今や220兆円規模にまで上るとされ、国内ではトヨタグループに匹敵する経済圏を誇っています。

しかも、2021年3月期には過去最高の5016億円の純利益を叩き出し、2022年3月期の純利益も5,500億円とさらなる増益を見込んでいるそうです。

ますます、復活した理由が気になってきましたね。

劇的なV字回復!最大の危機から復活した背景とは?

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上述した2009年のリーマンショックで世界経済が傾き、日立製作所もリーマン後にとてつもない巨額の赤字を叩き出しています。

そのタイミングでトップに抜擢されたのが川村隆氏でした。
当時、川村氏はグループ会社である「日立マクセル(現:マクセル株式会社)」の会長を勤めていたところから、本体である株式会社日立製作所のトップになるという人事は非常に稀だったそうです。

川村氏の舵取りは「非主流派」と評され、数々の施策が日立製作所最大の危機から救ったそうです。その中でも今回は3つ取り上げて紹介します。

・選択と集中
・重要事項はトップダウン
・社内カンパニー制

<選択と集中>
川村氏が日立製作所のトップに就任すると、赤字部門からは撤退し、利益を生み出す事業にだけ注力したそうです。持ちうる資源を強みに絞って投下したことが、V字回復の大きな要因になったといわれています。

<重要事項はトップダウン>
緊急性のある事項に関しては「社長兼会長と5人の副社長」の計6人が、100日という期限を切って意思決定をするようになったそうです。これにより意思決定までのスピードは加速し、トラブルによる被害も最小限に食い止めることができたそうです。
100日という期限が早いのか遅いのかという議論は一旦置いておき、少数の意思決定者で期限を切って、決断のスピードを上げていくことが経営においては非常に大切なポイントがということが分かります。

<社内カンパニー制>
本社を6つの組織に分け、普通の会社と同じレベルで財務状況などの経営管理を行ったとされています。これにより、大きすぎる社内で隠れていた財務状況が明らかになり、カンパニー同士でも競争意識が芽生えたことで相乗効果があったそうです。

なるほど、大企業といえど、原理原則は一緒だなと思いました。

「ザ・ラストマン」精神が今の日立製作所を作った

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「ザ・ラストマン」という言葉を聞いてなにをイメージしますか?
直訳すると「最後のひと」という意味ですが、まさに「自分が最後なんだ」という気持ちを持って働くということがとても大事だということです。

「ザ・ラストマン」精神とは、川村氏が乗り合わせた飛行機がハイジャックされたときに、同乗していた非番のパイロットが取ったマニュアルにとらわれない行動から学んだ精神で、「自分が最後の砦だ!」と最後の責任は自分が取るという考え方のことですね。

さらにこの「ザ・ラストマン」精神を、経営者だけでなく、社員1人1人が持つことを重要としています。社員全員がこの当事者意識を持つことが重要だということですね。

この当事者意識を社内に浸透させるために、川村氏は一般社員と直接会う機会を作り、今後の戦略やご自身のビジョンや想いを伝えたそうです。

上記のことは、ソニーをV字回復させた平井さんも同じことを本に書いてました。要するに、行動力がモノを言いますね。

やはり、「組織やチームは、団結すれば計り知れない力を発揮する」ということを改めて学びました。そのためにも、仕事仲間一人ひとりと真剣に向き合って、現場の想いや課題を吸い上げていきます。

今回、この記事を書いてめちゃめちゃ勉強になりました。

今日はここまで。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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