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【読書note】経営者にとって必要なマインドである「冷静と情熱のあいだ」とは?

こんにちは、芝本です。

新型コロナウイルスが落ち着いたと思えばまた感染拡大が起こり、慌ただしい世の中です。ボクは全く大丈夫なのですが、ボクの周りでは新型コロナウイルスの陽性反応が出たり発熱したりと体調を崩す人が増えてきています。

重症化はしないとされているオミクロン株なので、こういう時期は決まって「緊急ではないけど、重要なこと」に着手しようと考えます。

個人的には書籍などで情報をインプットすることや、インプットした情報をnoteを始めとするSNSにアウトプットすること、将来に対しての着想を得たりですね。

今回は竹之内教博さんの『無名の男がたった7年で 270億円手に入れた物語』を読んでみての感想記事となります。

こういう働き方が多様化した社会なので、自分で独立して事業や店舗を立ち上げることも視野に入れている人は多いと思います。ぜひ、そういう人にとってこの記事が価値のある内容になれば嬉しいです。


発想の転換で本質や価値を考え続けること

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この方は「りらくる」の創業者ですね。
黄色と赤の目立つ看板に「全身もみほぐし60分2,980円」と書かれているリラクゼーションサロンです。

「りらくる」と聞くとマッサージ屋さんをイメージした人がほとんどだと思いますし、ボクもこの本を読むまでは当然のようにそう思っていました。

しかし、竹之内さんは全く違う発想をされていました。
「りらくる」はマッサージ屋さんではなく、セラピストとお客さんのマッチングビジネスだといいます。

意味が分からないですよね。
実は「りらくる」で働いているセラピストは全員が個人事業主で、施術をして売上を上げれば上げるほど収入も増えていくという働き方です。

また、コロナによってリモートワークが強制的に全世界に普及されました。運動やコミュニケーションが減った反面、デスクワークの時間が増えて肩凝りに悩むビジネスパーソンも増えているので、マッサージに通う人も増えています。

施術を受けたい顧客と、施術で稼いでいきたい個人事業主のセラピストを繋ぐ場所を提供しているのが「りらくる」というリラクゼーションサロンということですね。

さらに、書籍を読んで感じたことは、経営者は「人間の心理をよく理解している」ということです。

この書籍の中に会員制クラブの話が書かれていました。
従業員が経営者と同じ視座や基準で働いていると、売り上げが大きく向上しますよね。簡潔に表現をすると、能動的に働いている従業員が多ければ多いほど、事業の成績は伸びていくと思います。

お客さんの相手をする「キャスト」と言われる女性スタッフは自分の売り上げに対してのコミッションを得ているので頑張るわけですが、飲み物を運んでいる「黒服」と言われる男性スタッフは給料制で自分の頑張り収入に反映されない働き方だったそうです。

この「黒服」の方々がより能動的に働けばお店の売り上げは上がる。
そう考えて「黒服」の方々対しても売上の数%を歩合として還元するカタチに変えたそうですが、還元率をその時の頑張りによって変動させたそうです。

どういうことかというと、「黒服」の頑張りの評価を「キャスト」の投票で行なったそうです。そうすることで、普段の仕事に取り組む姿勢もそうですが、「キャスト」への対応も大きく変わったそうです。

個人事業主という働き方を選択しているセラピストや「キャスト」が、気持ち良く働けるかどうかが集客や売上に直結すると熟知しているということですね。

事業が上手くいく秘訣は徹底的にパクること

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本書では、成功しているビジネスモデルを徹底調査して、全て真似することだと書かれています。

新規事業に取り組むならば、「自分自身がどんな事業がやりたいのか?」という視点ではなく、「何が売れているのか!?」で考えることが大事です。

自分自身が従業員として雇ってもらうという前提なら、「やりたい事」を選択しても大丈夫。しかし、経営者として事業を拡張させて、従業員と一緒に勝っていくつもりならば「やりたい事」で選択するのは危険です。なぜなら、それは「経営者目線」ではなく「消費者目線」だから。

なるほど。
いま世の中で流行っていたり、売れているお店やサービスを徹底的に調査して、そのまま丸パクリすることが経営においては非常に大事だという事ですね。

そしてそして、このようなことも書かれていました。

経営者の理念はただ一つで利益を追求すること

これだけ聞くと非常に冷たい印象を受けますが、利益を追求するということは顧客満足度を高めていくことにも、従業員やその家族を守ることにも繋がるので、言葉の背景をしっかりと考えることが大事ですね。

もちろん、企業理念として社会貢献などは大事です。
製品やサービスの意味や意義を考えて、自分が描く未来をカタチにするために事業を展開していくというのはめちゃくちゃ素晴らしいことです。

消費者からの共感も得やすいので、個人的には「なんのために?」も突き詰めて考えていく必要があると思っています。

しかし、あくまでも経営者の理念は利益を追求すること。
この冷静と情熱のバランスがとても大事なのではないかと、この書籍を読んで感じました。

このほかにもたくさんの学びがありました。
仕事仲間と事業を通して世の中や顧客に価値提供をする人生が魅力的だなと感じているので、徹底的にパクリ、冷静さと情熱を持ってこれからも仕事をしていきます。

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