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【考察日誌】日本の国民性である「協調性」がもたらす負の側面「スパイト行動」について考えてみる

こんばんは、芝本です。

InstagramやTwitterなどのSNSが流行している中、数年前に比べて「炎上ニュース」がよく目に付くようになりましたね。

メディアの特性上、視聴率を獲得するためにはネガティブな内容の方が視聴率を取れるからだと推測します。ヒトはなぜネガティブなニュースを好み、そして叩くのでしょうか?

根本的な原因を突き詰めていきたいと思います。

匿名性はヒトの攻撃性を増強させる?!

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先日行動経済学について記事を書いた際に、扁桃体のことを記載しました。

人間がネガティブなニュースを好む理由は、先日の記事でもふれた扁桃体が大きく関係していると言う内容でしたね。

上記の記事は数年前の記事ですが、「扁桃体は、感情を作り出す中心的な動きをする。好ましい対象には好意的な感情、好ましくない対象には不快な感情を発生させ、それによってその後の行動が変化する。」とあります。

例えば、芸能人の問題発言がニュースでよく取り上げられますよね。自分には言われていないはずなのに、自分に被害があったかのように発言した人を攻撃する人がたくさん出てきます。昨今ではSNSが台頭し、匿名で意見ができることによって誹謗中傷を書き込む人が増えたと思います。事実、心理学者のジンバルドの実験で、匿名であることで精神的なハードルが下がることも立証されています。

被験者に対して電気ショックを与える実験で、顔が隠れていてプライバシー保護されているグループは、顔が隠れておらず個人が特定されているグループに比べ、被験者へ電気ショックを与える量が2倍だったそうです。

もちろんこれ以外にも原因は無数にあると思いますが、僕自身が気になったポイントは脳とSNSについてでした。

日本人特有の「スパイト行動」ってなに?

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扁桃体で受け取った情報が行動にあらわれると記述しました。

では、その行動をしている時の感情や心理状況について、行動経済学でいう「スパイト行動」をもとに紐解いていきます。こちらの記事では大阪大学社会経済研究所の実験が紹介されています。

「スパイト行動」とは「自分が損してでも他人を貶めたいという嫌がらせ行動」です。上記の記事によれば日本以外の国ではこの行動は見られなかったとのことでした。

そしてある実験で、奇しくも日本人は「他人が得することが許せない。そして、意地でも他人の足を引っ張りたいと考えている」傾向が強いことが立証されたそうです。そして、この「スパイト行動」を引き起こしている原因は、日本の国民性である「協調性が強い」なのではないかと書かれています。

メディアで取り上げられる芸能人やインフルエンサーは見方を変えると突出した存在で、その他大勢に対しては「協調性はない」とも捉えることができます。この日本の国民性である「協調性が強い」が行き過ぎた結果、「スパイト行動」に発展し、目立つ人に対してのアンチ活動に繋がっているのかもしれませんね。

「スパイト行動」の対処法は理解すること

しかし、やはり日本の国民性である「協調性」は強みでもあります。

スポーツ面においては個人競技より団体戦の方が良い成績を収めることが多かったり、財閥といったコミュニティ創ることで世界的な企業に成長したりしました。つまり、「チームであること」は日本人に適したあり方だとも思います。

今回の記事では、日本の国民性に焦点を当てた記事でしたが、これは大きな成果を作り出すための要素でもあると思いました。

とはいえ、「スパイト行動」はこれからも課題にはなってくるでしょう。これから行動を変えて結果を変えたいと思っている人は、「あいつは誹謗中傷するよりも、仲良くしていた方が得があるな」と思われるくらい突出した成果を作りましょう。もしくは、「スパイト行動」が強めの人やコミュニティから距離を取りましょう。

それ以上の対処法はすぐには出てきませんが、「スパイト行動」なるものがあると理解しているだけでも、メンタルの波は安定するかもしれませんね。

今日はここまで。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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