書評・レイチェル・アボット『殺人ゲーム』関麻衣子訳、角川文庫


ネット上の評価はさほどでもないようなのですが、ぼくは、大満足でした。

物語はゆったりと展開していき、何が起こっているのかわからないままに、終盤まで引っ張られます。

このゆったりさ加減を楽しめるかどうかが、好みの分かれるところかもしれません。でも、万人受けするものよりも、読者の好みが分かれる作品の方が、フィットした時の喜びは大きいものです。

読後感の良さ。
これもぼくにとっては、大事なポイントで、この点も素晴らしかったです。

今年の個人的ベスト10に入りそうです。

サスペンスって、こうじゃなきゃという、見本のような作品でした。著者の本邦初翻訳作品とのことで、自作も待ち望まれます。

レイチェル・アボット『殺人ゲーム』は、伝統的なイギリスミステリーをゆったりと楽しみたいあなたのための本です。


さて。
↓ YouTube、今までは、無編集で撮って出しだったのですが、中学生の娘が編集してくれました。
なんか、全然違うものになってます。
ぜひ、ご覧ください。


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