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記事一覧

葬送

火葬場へ向かう
足取りは重くて
通り雨でも降ったら
誤魔化せるんだろうか

今日も変わらず
軽口を叩いている
弱音を吐いてしまうのは
少し情けなくて

さよならしないとね
この空に溶けるように
ゆっくり煙が昇った

どれくらい経ったら
全て理解できるの
あとどれくらい生きたら
過去と呼べるのだろう

あの日の思い出が
体を突き抜けていく
その手はこの手を探していた

さよならしないとね
いつかは

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kulorful

君は今 何しているかな
すぐに聞けるはずなのに
どうして それだけのことが
聞けやしない臆病者

君は今 何を想って
愛とか恋をしているの
大した話もできないのに
また今日も話したくなった

本当は今すぐ消したいのに
誤魔化して夜に紛れ込ませた
塗り潰したクロに傷がついたら
カラフルな想いが隠れている

きっと今 個々にいるのは
いつかまた一つになるため
大した命でもないくせに
また今日も歌になっ

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雨と無知

「雨と無知」

今日も誰かが誰かを打つ
言葉の鞭で誰かを打つ
出来ない人たちをゴミと呼ぶ
差別主義者は人を殺す

「自分の為」は悪とされる
他人の為に飴を貢ぐ
正しい道を歩かされていく
外れれば帰れる未知はなく

その扉を開けてみれば
君の知らない世界がある
些細な無知に気付いたら
個々に閃きの雨が降る

親を憎む人もいるなら
仇を許せる人もいる
一人がいい人もいるなら
一人が嫌いな人もいる

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「雨と無知」

今日も誰かが誰かを打つ
言葉の鞭で誰かを打つ
出来ない人たちをゴミと呼ぶ
差別主義者は人を殺す

「自分の為」は悪とされる
他人の為に飴を貢ぐ
正しい道を歩かされていく
外れれば帰れる未知はなく

その扉を開けてみれば
君の知らない世界がある
些細な無知に気付いたら
個々に閃きの雨が降る

親を憎む人もいるなら
仇を許せる人もいる
一人がいい人もいるなら
一人が嫌いな人もいる

女だから 男だから

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Ripple

好きなもの 一つ守れない
これだから自分が嫌いだ
嫌いなもの 一つ防げない
これだから自分が嫌いだ

風にのろうとしてもみないほど
この身体がもう重くてたまらない

好きな人 一人守れない
これだから自分は嫌いだ
嫌いな人ばかりの世界で
やっと見つけた思いだったのに

夢ならいいとポツリと溢した
徐々に波紋が波へと変わって
あなたの海に辿り着けるなら
その砂浜で拾ってほしい

前世も来世も信じてな

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Ghost

悲しくて 嘘がつけない
虚しくて 息ができない
美しくて 触れそうにない
考えても仕方ない

君がいなくて探してしまうよ
位置はわかっても
見えない 見えはしない
それでも確かに心の周りに
取り憑いて離れない
まるでそれはゴースト

悲しくて 痛み続けて
虚しくて 耐えられそうにない
美しくて また触りたくて
求めても仕方ない

君がいなくて探してしまうよ
声は聞こえても
見えない 見えはしない

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world afterwards

world afterwards

君のいないこの世界に
意味などない そう思うよ
こんなこと言われてもね
困るんだろうけど

中身のない 面白くない
魅力などない 馬鹿な僕に
当たり前に訪れたのが
君のいない世界

相変わらずに
愛なんてわからずに
僕は失ってしまうのです

思い出したって
嫌なこと一つもなくて
それが悲しくなって笑った

君のいない この世界で
生きていける気がしないのに
願うだけじゃ今すぐには
死ねないようにで

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アルアイヲ

アルアイヲ

不確かに繋いでいたら
簡単に解けていた
勘違いも甚だしい
つまらない僕のせい

透明な心なら
簡単に明かせていた
ああでもない こうでもない
全ては僕の罪

壁に置いた揃いのシャツ
嘘をついた君が好きだった
棚に置いた歪なシルバー
盛りついた君が好きだった

ふっとした瞬間に
簡単に解けていた
別に多分 変わらないな
最低な日々だけ

その匂いが その絶望が
束になって 僕に突き刺さる
この記憶で

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天国が見えたら

春の暖かさも夏の夜も
どうでもよくなるくらい疲れている
素敵な言葉が溢れる街で
野暮な僕らなら死んでいるみたいだね

秋の懐かしさも冬の景色も
見落としてしまうくらい繰り返している
未来から過去は振り返れるけど
過去からは未来を覗けはしない

きっと生きていたら
いいことあるんだって
根拠ない癖に

天国が見えたら
迷わず手を繋いで
痛みのない世界へ僕と行こうよ

天国が見えたら

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シムラ

環状七号を走りながら
口ずさんだ不確かなメロディ
いつもまともになれなかった
日常から抜け出したままで ああ

感情 止まない風の中へ
光に乗るそれぞれの想い
信号機が青に変わる度
進めば辿り着けると思っていた

思い出せなくて
何故か悔しくって
再生のボタンを久しぶりに押して

溢れ出すように
あなたの声がしてきた
寂しさと懐かしさを帯びていた

ずっと馴染みの道に出れば
すれ違

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奇跡

一生懸命 生きていくなんて
向いてない気がした
とは言えずっとこの生活
続けてもいられない

煙草は吸わない
お酒もあんまり
欲しい物も少なくて
それでもいつも浮き足立って
寝転ぶ部屋の中

奇跡が起きるのなら
僕にも「普通の生活」を
あの頃 夢見ていた
理想にはもう遥か遠くて
届かないな

一生懸命 生きていくなんて
向いてない気がした
人に甘えていられるほど
魅力もその気もない

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なかまはずれ

どうして
笑顔じゃないといけないの
涙がないといけないの
優しくないといけないの
楽しくないといけないの
言葉がないといけないの
気持ちがないといけないの
同じじゃないといけないの

どうして

同じじゃないと皆 嫌なんだ
だから 僕はなかまはずれなんだ
「ねえ、来ないで、あっちに行って」
そこに僕の居場所などないのにね
同じじゃないと皆 嫌なんだ
だから 僕は人間じゃないみたい
「ねえ、来ない

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N/C

ぐらぐらと生活に
振り落とされていく
絶望に囚われて魂を捨てた
天国行きのバスは来ない
人間として間違っていたんだ

パチパチとスイッチを
切っていくみたいに
簡単に殺されて
彼女は消えていった
お金なら払うから
乗せてあげてくださいな

平凡な毎日の片隅で
今日だって誰かが死んでいく

おやすみ
またいつか会えるその時まで

奏でたら奏でたで
相当嘘くさくて
何にも知らない人に

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あなたがいなくても

誰かに言われた言葉を
ただ順番に満たしていく
それでも満たされないのが辛かった

さよならされても構わない
想像よりも悲しくないから
いつだってそんな風に全て過ごしていた

僕がいなくても
世界が終わることもなく
あなたの生活は続いていく

誰かの痛んだ心を
救えるようなヒーローじゃない
本当は救われたいのは僕だった
僕だった

あなたがいなくても
命が終わることもなく
この下らな

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