シムラ

環状七号を走りながら
口ずさんだ不確かなメロディ
いつもまともになれなかった
日常から抜け出したままで ああ

感情 止まない風の中へ
光に乗るそれぞれの想い
信号機が青に変わる度
進めば辿り着けると思っていた

思い出せなくて
何故か悔しくって
再生のボタンを久しぶりに押して

溢れ出すように
あなたの声がしてきた
寂しさと懐かしさを帯びていた

ずっと馴染みの道に出れば
すれ違いの記憶が浮かんだ
きっともう戻れない過去を
いつまでも僕は抱えていく

思い出せなくて
何故か悲しくって
再生のボタンを久しぶりに押して

溢れ出すように
あなたの声がしてきた
寂しさと懐かしさを帯びていた

本当の僕はここにいるよ
そんなこと見ないふりで
言葉が胸に突き刺さる

「本当の僕はここにいるよ」

思い出せなくて
何故か悔しくって
再生のボタンを久しぶりに押して

溢れ出すように
あなたの声がしてきた
寂しさと懐かしさを帯びていた

「今は辛くたっていつか消える」って
そんな当たり前の台詞が響いてきて

一人きりになった部屋の片隅は
どうせまだ君の香りがするんだろう




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