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初めて会う人に自分語りを1時間半聞いてもらった

発端はこの記事だった。

https://note.com/nosssssann/n/nfb0c85675626

先日、私の書いた記事に、こちらの「のっさん」という方がスキをくださった。
スキをくれた人のプロフィールは、なるべく見るようにしている。覗きに行くと、固定されていたのがこの記事だった。

「色々な人の話を聞きたいので、対面かオンラインで自分の話をしてくれる人を募集します」というものだ。話題は「あなたの話したいこと」。



面白そう!と思った。同列に語っていいかわからないが、以前話題になったレンタルさんとか奢られヤーさんとか、実はちょっと興味があった。家族でも友達でもない人に、自分の話を聞いてもらう機会なんて普通ないから。
「経験したことのないこと(かつ、自分の興味があること)はなるべく多く経験したい」が私のモットーである。

のっさんのアイコンが顔写真で、女性であることがわかった安心感もあり、私は記事に記載されたGoogleフォームでコンタクトを取った。
すぐに連絡があり、二日後に会うことになった。

「都内近郊伺います」とのことで、ダメ元で地元(都外)のターミナル駅を打診したところ、快く来てくださった。ありがたい限りである。
こちらの提案したカフェで、コーヒー片手に2時間ほど「対談」してもらった。

のっさんは聞き役に徹してくださり、時折挟まれる質問以外は、ひたすら私が自分について語っていた。こちらがのっさんの取ってくださったメモ。

とても聞き上手な人だった。私が喋っているときは好きなだけ喋らせてくれた。さらに、いろいろな方向から質問をして話を引き出してくれた。
点と点を結びつけた質問が飛んでくるのが面白いと思った。
たとえば、「バイトはいろいろ経験したいから、1ヶ月で辞め続けたい」と発言した私に対して、「でも人間関係は長く続けるのが好きなんですよね?それは矛盾しないんですか?」と聞いてくれた。
そのとき私はうまく答えられなかった気がするのだが、いま思うと、バイト先の人間関係は友人関係とは切り離して考えているのだと思う。バイト先の人間関係は一時的なものだから、誰とも仲良くなれなくてもかまわないし、別れることに惜しい気持ちもない。

また、不意に「いつも聞き役に回ることが多いですか?」と聞かれ、たぶんそうですけどどうして?と聞くと、「(私がのっさんに声をかけた理由として)自分の話だけ聞いてもらえることなんてない、って言ってたけど、自分の話ばかりする人もいるじゃないですか」と言われ、なるほどと思った。
「自分の話をしたいときは、ラジオトークというアプリで一人喋りを録音して投稿します」と言うと笑っていた。私ってちょっと変なのかもしれない。

聞かれてもない自分語りを突然始められる相手って、私には夫かお母さんしかいないんだけど、もっと上手に周りの人に自分の話を聞いてもらう人もいるんだろうなぁ。

そして驚きの事実。この企画、私が記念すべき第一号だそうだ。
「去年の12月に募集記事を投稿してから、初めてGoogleフォームを送ってくださった方です」と言われ、びっくり。てっきりもう何人もやってるんだと思ってた。

自分の人生とはなんの関わりもない人に、じっくり丁寧に話を聞いてもらえるというのはなかなか得難い機会だと思う。
対面でもオンラインでも対話してくださるとのこと。お金は自分のコーヒー代以外一切かからなかったし、なにかに勧誘されるとか、家までついてこられるとか危ない迷惑犯罪なことは一切なかったのでご安心を。

この素敵な取り組みが少しでも広がることを祈っています。
ありがとうございました。

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