今日は休み、外は雨

アルバイトの三連勤が終わった。次の出勤は来週の火曜日だ。
平日とはいえ忙しいときもあり、なにしろ私は決まった時間に身支度を終えて家を出て、電車に乗り目的地に着く（着かなければいけない）ということが大変苦手なので、それが三日も続くとへろへろになった。

今日は実は友人二人と会う約束をしていたのだが、前日から「疲れたなぁ、あんまり行きたくないなぁ」と思っており、その気分は今朝になっても続いていたので、申し訳ないけれど断った。
いつも遅刻もドタキャンもせずまじめに付き合っているから、たまには許してくれるだろうという甘えと、私がいなくても二人で会えばいいのだから、友人たちの予定はなくならない、という算段があった。

しかし、まる一日暇になってしまった。
午後は雨が強くなるというので、朝のうちに百均とスーパーに行って買い物を済ませた。
のんびりご飯を作ってのんびり食べられるのはいいものだなぁと思い、朝はフレンチトースト、昼はキムチチャーハンにした。

家にひとりでいるのは、なんとなく心細い。
ちょっとした用があったので、姉に電話をした。
姉はいま仕事をしていないので、「今日はなにして過ごすの」と聞くと、「前から気になっていた、神奈川にある彫金店が周年セールをしているので、行こうか迷っている」と言った。神奈川は雨じゃないらしいし、と。姉はハンドメイド品だとか、凝った雑貨店だとかが昔から好きである。

気になっているお店か、私も行こうかなぁと思ったが、私の行きたいお店は荻窪である。（メイドの格好をした女の子たちが、手作りのごはんやお菓子を出してくれるという、文字通りのメイドカフェである）
いまから行ったら、土砂降りの中を荻窪駅から歩く羽目になりかねない。
そもそも、先月から働いているバイトの給料がまだ出ていないので、私はおそろしく金欠なのである。

本が読みたい、という衝動をこの頃ずっと抱えているので、雨の音を聞きながら窓辺で本を読むのはいいかもしれない。本棚には読み返したい本もまだ読んでいない本もたくさんあるし、漫画なら夫のスラムダンクをずっと読みたいと思っている。よつばとも読み返したい。

でも、何時間でも本を読んで過ごしていられる集中力を、私はいつの間に失ってしまったんだろう。最近は本を読んでいても、一区切りついたところでふーっと息を吐いて一旦本を閉じ、スマホを見て「休憩」しないと本を読み進めることができない。情けない話だ。
自分の子供時代にスマホがなくて良かったと思う。他に娯楽がないから、無限に本を読んでいたあの頃。今時のお子さんなんて、物心つく前からYouTubeであやされていたりするのだから、なんだか可哀想な気もする。

頭が痛いわけではないけれど頭痛薬を飲んで、冷たいカフェオレを飲みながらぱたぱたとキーボードを叩いていたら、なんだか頭がしゃっきりしてきた。ほとんど部屋の飾りになりつつある本棚から、読む本を選ぼうかな。