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映画感想まとめ・2022年10月(3本)

まえがき

私はもともと、年に4~5本観る程度のライトな映画好きだ。
ただ、今年に入ってから諸事情で働けなくなり、暇を持て余していると、友人が「映画観なよ」と山ほどおすすめを教えてくれた。
そのうちの一本を試しに観てみたら大当たり。人生で観た映画の中でもトップ5に入るくらい良かったのだ。(その感想はこのあと書きます)

今や週に2~3本観るほどの映画漬けである。2時間プラスαの空き時間と元気さえあれば映画を観ている。
世の中には面白い映画が星の数ほどある。時間はあるけど金がない私にはぴったりの娯楽であり、長すぎる一人の時間を忘れさせてくれる夢のアイテムなのだった。

ひと月ほど前から「Filmarks」という映画レビューアプリで、観た直後の感想を殴り書きしているのだが、もう少し文章としてまとめたいなと常々思っていた。
そこで今回から、最近見た映画の感想をまとめていこうと思う。

※Attention!※
使っている配信サービスはアマプラのみ。あとは映画館で観ています。
観た順番に並べています。
必要がない限り物語の核心のネタバレはしないつもりですが、なにをネタバレと感じるかは人それぞれ。あなたの思う「ネタバレ」が書いてあった場合の責任は負えません。よろしくお願いします。

『四畳半タイムマシンブルース』(2022)

映画館
2022.10.10

原作の森見登美彦ファンのため視聴。
湯浅政明監督ではないと知ったときは正直、大丈夫かな?と思ったが、アニメ『四畳半神話大系』をそのまま映画に持ってきてくれた感じでとても嬉しかった。
原作を読んだときは、やっぱり神話大系が面白すぎたな~と思ったが、映画として観てみると起承転結がはっきりしていて、まとまりの良い話だった。これは映画化して正解。

今回の新キャラ、田村くんのもっさり感が最高。声優誰だろうと思ったらヨーロッパ企画(劇団)の方なんですね。素晴らしかった。
いつもの四畳半メンバーは安定のわちゃわちゃ感でした。坂本真綾さんの声の透明感には改めて聞き惚れた。

心の底から阿呆らしいのに、なぜか青春映画を観たようなさわやかな読後感(観後感?)。エンドロールでお馴染みのアジカンを聴きながら、いい映画だったな~と思った。原作全然知らない方にも観てほしい作品。

FODで配信中。興味ある方はぜひ。

『はじまりのうた(原題:BEGIN AGAIN)』(2013)

Amazon prime video
2022.10.22

まえがきで書いた「大当たり」がこれだ。
あまりこういう感想は言いたくないが、観ながら4回泣いてしまった。
「泣ける映画」「泣き活」という言葉は嫌いだし、泣ける映画=いい映画、という評価軸も嫌いだけど、私が「ここ一年で触れた創作物の中で一番」というほど感情を揺さぶられたことは確かだ。

失恋したシンガーソングライターの女性と、敏腕だったが今は落ちぶれた音楽プロデューサーのおじさんが出会い、(スタジオを借りるお金がないから)ニューヨークの街角で演奏してアルバムを作ってしまおう!という話。

「音楽が好きなら」と友人に勧められ、主題歌がいいとか?と観たら、そんなもんじゃない。これは音楽映画です。演奏シーンに次ぐ演奏シーン。そしてミュージカルではない(ここ重要)。
マルーン5のアダム・レビーンが歌う主題歌が有名なようだが、私は主人公グレタ(キーラ・ナイトレイ)の、言ってしまえば素人っぽい、飾らない歌声がとても好きだ。

一番驚いたシーンは、物語の始まり。バーでグレタの弾き語りを聴いたプロデューサー・ダンの頭の中で、ピアノやドラムなどのアレンジが鳴る。あの表現には鳥肌が立った。

好きなシーンは、グレタとダンがイヤホンを分け合い、お互いの好きな音楽を聴きながら街を歩くところ。
年齢も性別もこれまでの経験も違う二人が、恋愛でも友情でもない、不思議な信頼関係を築いていく過程が胸に迫った。
誤解もすれ違いもあったけれど、同じ癒えない傷を抱えた二人だった。音楽を心から愛しているから、音楽に救われて生きてきたから、わかり合えたんじゃないだろうか。

何度でも見返したい、大好きな映画が増えました。Blu-rayを買うつもりです。
サブスクに入っているサントラもとてもいいので、よければ曲だけでも聴いてみてください。

『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』(2022)

映画館
2022.10.28

うたプリは中学時代の魂ジャンル。乙女ゲームも音ゲーもアニメもCDも大好きだった。推しは真斗とトキヤ。
ただ高校、大学と年を経るうちにいつの間にか疎遠になっていた。
そんな私にも、この映画の評判の良さは聞こえてきた。「これは映画ではなくライブ」「うたプリ知らないジャ○オタだけど超楽しかった。アイドル好きな人は行くべき」などなど。
疎遠なだけで嫌いになったわけでは全然ないので、試しに観に行ってみることにした。ちょうど入場特典が銀テだったし。

最高の体験だった。まさしくライブだった。
映画一本がまるごとST☆RISH(作中アイドルユニット)のライブコンサートという形式。3Dモデルは「しいて言えば足が長すぎる」程度の完璧な出来栄えで、アニメ2000%のED(たぶん)でヌルヌル踊っていたクオリティを思い出すと、成長の著しさに涙が出た。
私が知っている曲は一曲だけだったが、知らない曲でもなにも問題はなく、新曲披露ライブのように楽しめた。

私の中のうたプリは「平成のアニメの中のアイドル」だったが、今回のST☆RISHは指ハートもするし、あんなファンサやこんな胸熱パフォーマンスもする。令和に合わせて進化していて、彼らが今を一緒に生きていると感じられて良かった。もう三十歳くらいだろうか。三次元アイドルならここからが旬だよね。

上映時間の都合で応援上映(声出し不可、ペンライト持ち込み可)を観たのだが、上映から一ヶ月も経っているのでみんなペンラの振り方をマスターしていて、本当にライブに来たみたいですごく楽しかった。私は曲知らないし色の設定が面倒だし……と思ってペンラを持参しなかったので、持ってくればよかったと心底思った。

その後完全に再燃してしまって、ソロアルバムをよく聴くようになったし、Switch版のAA&SS(昔出たゲームのリメイク版)も買おうと思っているし、今年やっていた鈴村さんと下野さんのうたプリ放送局も全部聴いた。なんならそれがきっかけでラジオ好きになった。ありがとう鈴村さん下野さん。ありがとううたプリ。

上映時間が一時間と短い上、ストーリーもないので、うたプリ全く知らないけど興味はあるとか、他のアイドルコンテンツが好きな人にもぜひおすすめしたい作品。


『四畳半』は原作既読のため薄めの感想になってしまいましたが、もちろんいい映画です。
こんな感じで、アニメも洋画も観るし、今回は書いてないけれど邦画も観るので、ジャンル雑多になると思います。
月2回くらい更新したいと思っているので、よければまた覗きに来てください。

Filmarksには観た直後の感想を書いています。整理せずばーっと書いているので読みにくいですが、もし利用されてる方がいたらフォローしてもらえたら嬉しいです。

https://filmarks.com/users/feet_film


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