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英語で偉い人をキレさせた話
こんにちは! エアトラベラーです。
みなさん、イイマツガイで失敗したことありませんか?
ボクはちょくちょく日本語をイイマツガイして奥さんにボコボコにされています🤪 ただの失言という噂もありますが。
今回は、初めて犯した英語のイイマツガイで、偉い人を怒らせたお話です。
🟧 マーケティングの神との出遭い
Ron Jacobs(以下ロンさん)は、押しも押されもせぬダイレクトマーケティング界の巨匠。彼の著した辞書並みに分厚い専門書は、彼の母国アメリカはもちろん日本でも多くのマーケターのバイブルとなっています。
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そんな大御所を、若き日のエアトラベラーはその素晴らしい英語力でキレさせたことがあります。
なれそめ
最初に彼の名を知ったのは先ほどの本で、読破して以来神と慕っていたボク。本当に奇跡的に運命の神様が微笑んで、ロサンゼルスでロンさんと直接話せる千載一遇のチャンスを手にしました。
当然この重い2冊をはるばるアメリカまで運んでサインしてもらったことは言うまでもありません。ただ、それで満足することなく、様々な方のご助力を得て、当時勤務してた会社のセミナーの特別講師としてロンさんをお招きさせていただく段取りを取り付けました。
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神、 東京へ降臨
当時、ボクは自部署主催のマーケティングイベントの実行委員みたいなことをやっていました。セミナーに登壇していただくゲストの方々への講演依頼や原稿確認、併せて行う自社製品の展示企画、取引先などへの招待状企画や来場お礼品選定などに奔走してたなあ。
当イベント初の外国人スペシャルゲストスピーカー(笑)としてロンさんを迎えるにあたり、ボクは諸々の下準備からアテンドまで上司の力を借りながら進行することに。
そして、いよいよセミナー前日、満を持してロンさんが当社に到着。平均的アメリカ人と比べても明らかに恰幅のよいロンさん、日本人に囲まれるとその存在感は5倍にも増幅して感じられました。のっしのっしと闊歩する姿を見ながら、ひとまず無事にお招きできたことに安堵するボク。
再開のハグもそこそこに(嘘です、してません)、思い出話など挟んで談笑しながら、さっそく資料の最終確認や機材セッティングのチェックを手際よく進めます。
まだ英語はヨチヨチだった当時のボクは、それでも話が通じることがとても嬉しくてちょっと多弁に...
🟧 え?なんで怒ってんの?
控えめに言っても、ロンさんが用意して下さった講演資料はパーフェクトでした。事前にメールで読ませていただいて、話の焦点をチューニングしていただけないかなどの調整は多少しましたが。
イベントのテーマにピッタリだったし、最新のマーケティングトレンドや今後の趨勢、これからのマーケターの心得など、実に有益な情報を盛り込んでくれていました。
なので、ボクは心からそのことに感謝してて、面と向かって気持ちを伝えたかったんです。そこで、ロンさんに向けて最高の笑顔でこう言いました。
I really appreciate that you prepared such a rich presentation material.
と、その時。
ボクの発したこの一言で、ロンさんの表情が一変しました。パソコンをパチパチ叩いていた手を止め、もともとデッカい眼をさらにひん剥いて、無言でキッと睨みつけてくるではないですか。
😳 エッッ⁉
何が起きたのか全然わかりませんでした。めっちゃ心を込めて謝意を伝えたのに、な、なによ💦という感じ。急にちっちゃい雨雲が頭上に飛んできて、ボクだけズブ濡れになりカミナリを食らってるみたいな。
みなさんは、ロンさんがなぜキレたのかわかりますか?
🟧 日本語発想でイイマツガイ!
実は、大変失礼なことを言ってしまっていたんです。
ボクは、「有益な情報にあふれた内容の濃い資料」を「rich material」と何の疑いもなく表現した。イイマツガイでした。カンツガイからの。
そばにいた通訳役の大先輩が優しくも事情を説明してくれたところによると、巨匠の耳にはこう聞こえたそうです。
よくもまあこんなに膨大な情報をギチギチに詰めこみまくってくれて、どうもありがとうございました(情報量過多っすよこれ)
ヒェー!違う違う、そうじゃない!ボクはそんなつもりで言ってない😱
もちろん、ようやく事態が飲み込めたボクは平謝り🙇🏻♂️ ホントは我々のために素晴らしい準備をしてくださって感謝してますと言いたかったんだと、素直に通訳先輩を通して伝え直して事なきを得ました。
🟧 何と言えばよかったのか?
どうやら犯してしまったイイマツガイ。それでは、本来は何と言うべきだったんでしょうか?その場でアドバイスをもらったかもしれませんが、すっかり狼狽してしまっていたので覚えておらず。。
今振り返ると、
informative
有益な、ためになる
という形容詞がジャストフィットですね。
みなさんも、richは、「豊かな」「濃厚な」というポジティブな言葉と思ってないでしょうか?
全然間違ってなくてその通りなのです。しかし!文脈によってはネガティブな意味になっちゃうんです!
今回の場合、rich=「必要以上に情報が多すぎる」≒ Too much! という意味合いになってしまったんですね。そりゃ怒るわな。トホホ。
🟧 勉強になった!
飛んだイイマツガイで失態を招いたボクですが、今ではむしろ「でかした!」と思えます笑
いろんな方々の尽力でセミナーイベントも大盛況のうちに幕を下ろしたし、ロンさんとつついたしゃぶしゃぶもめっちゃ美味しかったし。
何より、マーケティングの神の記憶にヤンチャ坊主として刻まれたでしょうし、英語の怖さ・面白さを体感することができましたから。
それ以来かもしれません。相手による言葉の遣い分けとか、よりナチュラルな表現にこだわって英語力を磨くようになったのは。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました!もし「私もこんなイイマツガイで失敗したよ〜」という笑い話があったら、コメント欄でシェアしてください!
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