よく知らない国の人気バラエティ番組を前情報なしで見てみた
テレビ、どのくらい見ますか?
今、国民的長寿番組というと何でしょうか?
アニメでは「アンパンパン」「ドラえもん」「ちびまる子ちゃん」に「クレヨンしんちゃん」、バラエティでは「新婚さんいらっしゃい」「笑点」「徹子の部屋」、ドラマならNHKの「大河ドラマ」「連続テレビ小説」あたりかな。あとは「紅白歌合戦」に「のど自慢」あたり?
ん〜、でも「国民的」=全世代が視聴しているか?というと、かなり怪しい。それもそのはず、各テレビ局の世帯視聴率はキレイに右肩下がり。
実際、ボクのTV視聴時間は10年前と比べて超絶短くなりました。1日1時間も観ればいい方です。基本、観るのはネットニュース、YouTube、Amazonプライム、SNSという感じ。
もはや気づけばテレビドラマやバラエティ番組を30分とじっと座って見ていられない体になってしまった。CMも、10年前、20年前と比べると低予算・低クオリティのものが増えているし、親世代向けのばかりでうんざり。
世界の国民的テレビ番組は?
ところで、世界ではどうなんだろう?
いつものごとく世界のトモダチに、各国の国民的バラエティ番組についてSNSで聞いてみました。
ところが!
ほとんどが「テレビを見ない・持ってない」との回答 (#゚Д゚) !
ちなみに聞いた相手は、大体20代〜30代前半の女性。つまり、ほぼZ世代でした。
若者のテレビ離れは、日本特有の現象じゃなかった。
大体みんなNetflixしか見ておらず、中には
テレビは5年前に捨てた
Nintendo Switchやるときだけモニターとして使う
という人も。。
テレビはとっくに生活必需品の座を明け渡していたのですね!
心折れそうな中(笑)、親や年上の方に聞いて教えてくれたバラエティ番組を観てみることにしました。
せっかくなので、アメリカやイギリスといったメジャーな国のものではなく、英語圏ではない&日本人にあまり馴染みのない国の番組を2つピックアップ!
どうぞ最後までお付き合いください。
1ch. アルジェリア
トップバッターは、ボク自身これまでの人生で完全ノーマークだった国、アルジェリア。「ナイ」方のジェリアは聞いたことあるけど。どこ??
この国に住むLina(20)とは今日知り合ったばかり。専攻は英語でもちろん堪能。日本文化に関心があり、日本人友達もたくさんいるそうです。
彼女が教えてくれたアルジェリアの人気バラエティ番組がこちら。
とりあえず、何の前情報もなく、送られてきたYouTubeリンクを開いて鑑賞します。皆さんもぜひご一緒にスキップしながらご覧ください。
一眼見て、「お菓子作り対決」とわかりました!そして、すぐに思い出したのが、あのイギリスのおっかないおじさんシェフGordon Ramsayのクッキング番組「Hell's Kitchen」。ただ、アルジェリアのものは和気あいあいとした雰囲気で対照的です。
言葉を見聞きしていると、あら、フランス語?何を言っているかはわかりませんが、アクセントがフランス語です。番組名の「Le Meilleur Pâtissier」という表記もフランス語。パティシエという言葉が何度も出てきます。
サムネの上のタイトル部分にはクニャクニャしたアラビア語が書かれているので会話もアラビア語かと身構えていたため、ちょっと面食らいました。
でも、「調理スタート!」みたいな掛け声では「One, two, three, #$%&'!」と英語も混じっていますね。
この号令とともに、各選手は自分のアイデアをまずノートに書き出します。テーマはぶっつけで提示されるのかもしれません。そして、一人ひとりのバックグラウンドが紹介され、いかにこの番組にかけているかを伝えます。
MCのヒゲメガネと大御所パティシエと思われる3人の審査員が、各選手の様子を見て廻り、会話を引き出します。
時間とともに目にも鮮やかなデザートが次々に完成していきます。甘党エアトラベラーには目の毒です笑
そして、緊張の瞬間、審査員による実食です。選手たちはドキドキを隠せません。カメラはその表情をジト〜っと捉えます。
審査員は口々に良いところや改善点を指摘していきます。全体的に高い評価の場合は、下のように笑みがこぼれ、画面を包んでいた緊張がふっと解け和やかムードに。
そして、全作品をチェックした後は、審査員による「審議」の光景が映し出されます。
審査結果はMCへと伝えられ、今や遅しと期待と不安いっぱいで待機する選手一同のもとにMCがやってきます。さて、今回の勝者は誰なのか……
もったいぶったしじまを破り、MCが勝者の名前を叫びます。
発表に続き、審査員がそれぞれ勝者に講評を述べます。一見辛口そうに見えた緑のおばさん審査員からも温かい言葉がかけられたようです。
最後は、参加者も加わってのハートウォーミングな拍手でゲームは幕を閉じました。
感想
これは大変に「観やすい」番組でした。
言葉は分からなくとも、緊張と緩和、人の人生と夢が詰まった美味しそうなスイーツを眺めているだけで楽しい。笑あり涙あり。賞金や出店を賭けたバチバチのボトルじゃないほっこりした雰囲気も好感が持てました。お茶の間(と海外でもいうのか?)で安心して家族で囲めそうなところが長寿番組たる所以なのかもなと思いました。ちなみに、番組名の「Le Meilleur Pâtissier」は「ベスト・パティシエ」という意味でした。
2ch. ロシア
もう一つ、今度はロシアのポールダンサーJulia(26)が教えてくれた人気バラエティを紹介しましょう。
タイトルは「Дом2」
英語表記だとDom2。House2という意味です。
何はともあれ、Juliaから来たYouTubeのリンクをまずは素直に開いてみます。
※暴力シーンがあるため年齢制限が設けられています。ログインしてご視聴ください。
おぉ、のっけから一触即発のピリピリムード!
数人〜10人程度の男女のグループがいて、その中の男同士だけでなく、男vs女、女vs女の取っ組み合いと悲鳴のコンピレーションが繰り広げられます。
しかし、これだけだと、切り取られた一般人の痴話喧嘩をひたすら眺めているだけなので、何をもって人気長寿番組なのかがわかりません。。
そこで、そもそも「Дом2」がどんなものか知るために普通にYouTubeで番組名を検索。最新の動画をチェックしてみました。
概要欄のロシア語をDeepLで翻訳してあらかたの内容をつかみます。
これは…
テラスハウス(フジテレビ)じゃん。
なるほど。日本でも国民的とまではいかないものの、幅広い世代で人気になりました。痛ましい事件があって打ち切りとなったけど、視聴率1ケタ時代にあって10%超えの高視聴率をマークし話題性がありましたね。
「Дом2」も似たような構図で、1時間のリアリティショーのようです。
それでは、さっそく”ロシア版テラハ”を観ていきましょう。
冒頭は、ケバいMCが何やら深刻そうな顔で何かを捲し立てます。これから始まる男女の愛憎劇への期待を煽っているのでしょう。背景の「♀♂」のオブジェが笑えます。
次に、5人の人物の華々しい紹介カットが入ります。今回の要注意人物ってことでしょうか。後から見直して、どうやら主役と呼べそうなのは先の概要欄にもあった下の3人のようでした。
だいぶキャラが濃いですな笑
ボンボンのティヌールとヴィカの口論からシーンはスタートします(いきなりかよ)。概要欄にもありましたが、この二人はもともとカップルっぽい。
ティヌールはこの喧嘩の後、別の女性クリスティーナ(下の写真の緑の服)を尋ねてクラッカーを鳴らし、歓心を買おうとします。
一方、ヴィカのもとには野郎数人が真っ赤なソファを運び込みます。
その中の一人ティグラン(ヅラをとった葉加瀬太郎)と別室に移り、イチャつくヴィカ。ティヌールを捨て、ティグランに乗り換えた模様。
ここで3人へのインタビューが差し込まれます。
その後、他のメンバーも交えてダイニングで何事かが話されます。
何組か別のカップルへのMCからのインタビューシーンがありますが、めんどくさいのでそこはカット。3人の関係の進展に注目して観ていきます。
次に葉加瀬太郎とヴィカが登場したのは、屋外でみんなが集まっているシーン。
ここで、ティグラン太郎は皆を前にしてヴィカにあるサプライズをします。
それが、こちら!
素っ裸に「ティグラン+ヴィカ」と書いて、2人の仲をアピール!
見にくいですが、左乳首にピンマイクをつけてます。
からの〜お姫様抱っこ。周りはヒューヒューと囃し立てます。正式にカップル成立となったようですね。
こうなると気になるのは、ボンボンの様子です。嫉妬に燃えるのか、はたまた…
お?なんだか明るい表情で、こちらもサプライズで指輪を取り出しひけらかします。
そう、お相手は先ほどクラッカーを鳴らしに行ったクリスティーナでした。キスまでかましてます。こちらもカップル成立。
その後も数組のカップル誕生を皆で祝福して今回は終了しました。
感想
まあ、なんというか。
予想通りの展開でしたね笑
TNTはエンタメ番組を中心に放送するテレビ局であると聞き、やはりテラスハウスを放映したフジテレビのイメージに近いなと思いました。
こういう恋愛リアリティショー(泥沼劇)は、文字通り「作り物感」が薄く予測不可能なハラハラ感が視聴者を没入させるんですかね。
それだけのパワーがあるが故に、出演者への過剰な誹謗中傷も起きたり。ロシアの番組スタッフは日本でおきた事件は承知しているのでしょうか。
改めて、Wikipediaで番組について確認してみました。
チャンネルは変わったものの、今も放映は続いているようです。
冒頭の痴話喧嘩コンピレーションの様子からして、日本では放送できない相当ガチの殴り合いもあり、負傷者が出てもおかしくない雰囲気でしたが。。
というわけで。
今回は、なかなか見る機会のない国の人気バラエティ番組のなんちゃって実況をお送りしましたが、お楽しみいただけましたでしょうか?
今後も海外のトモダチネットワークで仕入れた情報を随時発信していきますので、スキ&フォローをお願いします♪
🟧 テレビの次は冷蔵庫も観てみませんか?
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