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世界のリスク対策を聞いてみたら想像の斜め上を行っていた

あの日から12年

忘れられない光景

2011年3月11日、午後2時46分。あの東日本大震災が発災しました。
最終的には22,000人超の死者をもたらした未曾有の災害から早12年

あの日、東京のオフィスビルにいたエアトラベラーは早々に帰宅を諦め、アメーバピグ(懐かしい!)で自宅の奥さんとコンタクトし、デスクを並べてその上で仮眠しました。

幸い、被害はボクの部屋の本棚が倒壊して、金魚の水槽の水がちょびっとこぼれたくらいで済みましたが、何度も繰り返しテレビに映る恐怖映像には声も出ませんでした。。。動く火の海を目にした時はまさに絶句。。。

改めて、被災者のご冥福をお祈りするとともに、遺族の方々にお悔やみを申し上げます。また、直接間接を問わず被災地支援に関わられたあらゆる人たちに心から敬意を評します。


世界の防災・防犯対策

地震、豪雨、豪雪、噴火、台風….。
これでもかってくらい年中自然の猛威にさらされまくる日本。

おかげさまでというか悲しくもというか、否が応にも防災意識と対策は世界最高水準なのは間違いないと思います。

でも、昨今は異常気象による災害は世界中で起きているし、海外では自然災害よりも凶悪犯罪の方がむしろ身に迫る日常的なリスクだったりします。

そこで今回は、世界のトモダチに、日頃の防災あるいは防犯対策について聞いてみました。


🇧🇾ベラルーシ

Olga(英語講師/ビジネスアナリスト)

ベラルーシって、自然災害ってものがないのよね。唯一厄災があるとしたら、それは間違いなくベラルーシ政府ね!笑
確かに、Bombshelter(空襲避難所)はあるけど、第二次大戦後は放置されていてもう老朽化してボロボロだから、使い物にならないわ。

Bombshelterの参考イメージ(出典:Arcanum Urbex


🇷🇺ロシア

Julia(コンサル会社秘書/ポールダンサー)

正直なところ、緊急事態への備えって特にないんですね。一応ガレージに備蓄食料があるくらい。つまらないですよね笑

でも、私が今いるシベリアではヤバイ局面ってのはあります。
森で熊とか狼と出くわすってことがね!
夏にバーベキューをやるときなんかは、なるべく森の奥深くに入らないようにしています。獣道を見つけちゃった時は特に。。

お父さんの知り合いのハンターが撮った写真(恐)


Love(医療事務)

私、田舎にある実家に住んでいるんだけど、ダーチャという家庭菜園があります。ダーチャはロシアの多くの国民が持ってるんです。都市部の人も別荘として持ってる。自前の土地がない人には他の人が貸さなきゃならないっていう法律もあります。昔から戦争などの有事に備えて自給自足できるように国が決めたんです。

ダーチャでは鈴なりの果物も食べ放題

Nina(元CA・専業主婦)

地震や火山はカムチャツカとサハリンくらいで少し起きるくらい。その地域の人は常に懐中電灯2本と医療キット、3日分の食料は備蓄していますね。家具も固定してる。それから、ガスの元栓、電気、水道の元栓の止め方もマスターしてるはず。子供たちへの防災教育も実施しているわ。

大地震(赤い部分)は極東に集中、1952年にカムチャツカ半島でM9
(画像:ロシア・エクスプレス


🇧🇷ブラジル

Greyz(食品スーパー店員)

ハリケーンとか大地震、津波は来たことないです。

すごく地盤が強いから地震はほぼ起きないので、地震対策はされていないんです。可能性のある自然災害は洪水ですね。大雨が降ると排水システムが弱いために洪水になり得ます。サンパウロとかリオデジャネイロなど地域は限られてますけどね。でも何も対策されてません。。

むしろ死亡率の高さの原因は犯罪!だから防犯が重要。と言っても武器の携帯は禁止されているんですよね。
だから、ちょうど明日、護身術のレッスンを受けに行くの!

2014年に起きたブラジリアでの人質事件(写真:Pedro Ventura/GDF)


🇲🇾マレーシア

滅多に地震は起きないとされ、建物の耐震性も非常に低いマレーシア。

しかし、現実には、2015年にサバ州ラナウマグニチュード5.9〜6.0のマレーシア地震が起きて18名の登山客が死亡しました。

今でも地震への対策意識はさほど高くないそうですが、果たして?

Munie(IT企業勤務)

東日本大震災の時は、クアラルンプールに宿泊していたんですが、モスクで食べた朝食が当たってしまってホテルにすぐ戻ったのを思い出しました。ベッドで横になりテレビを付けたらちょうど、白い車が津波に押し流されている光景が流れていて衝撃的でした。。

こちらはもう3週間くらい集中豪雨が止まなくて、洪水が起きているところがあります。2月〜8月にこんなに雨が降るなんて異常なので、ちょっと怖いです。(現在4万人が避難しているそうです:CNN

洪水に見舞われた街の空撮画像(CNNより引用、写真:Mohd Rasfan/AFP/Getty Images)

マレーシアの一部の地域は、排水システムが機能不全なために、洪水になりやすいんです。なので、雨期の前になると、洪水などに備えて緊急キットを用意します。

懐中電灯、マッチやライター、ドライフード、応急キット、衣類、洗面用具、飲料水、ティッシュやタオルなどなど、あらゆる生活必需品を箱に入れておくんです。政府やNGOもレキューチームや備蓄品をスタンバイします。

私の住んでいるクチンでは、排水システムを継続的に改善してて、10年前に比べるとだいぶ洪水被害は小さくなってきています。

学校の講堂は一時避難所になって、エリアによっては被災者ようにテントを設営するところもあります。まだ道が十分整備されていない僻地は、ヘリコプターが救助にあたることもあります。


🇵🇭フィリピン

2005年から2014年までのあいだに、自然災害によってのべ7500万人が被災しているフィリピン。世界で3番目に自然災害リスクが高いらしい(JICAホームページ)。

直近の地震に限っても、2019年と2021年にはミンダナオ島でそれぞれM6.5とM7.2、昨年7月にはルソン島北部を震源とするM7.0の大規模地震が発生。

ミンダナオ島地震では、トモダチの家屋が全壊し数日で音信不通となったままです(泣

2019年ミンダナオ島地震により倒壊する建物
(写真:CNNより引用 ERDINANDH CABRERA/AFP/AFP via Getty Images)

基本的にのんびりした人が多いフィリピンですが、流石にこうした被害が重なるとそれなりに対策も進んでいるのではと思いますが、どうでしょう?

Vanessa(将来日本で介護士を目指す介護学生)

フィリピンも大地震や壊滅的台風の被害が多いです。
先週、官民挙げての地震訓練がありましたよ!
家庭などでは、日本と同じく基本的な防災グッズの常備が推奨されています。


まとめ

震災に端を発して世界の意識や対策をリサーチした結果、地震にとどまらず洪水などの自然災害や犯罪といったリスクが国によって違うという点が見えて興味深かったです。

被災経験の多い地域ほど対策が進められていますが、中にはブラジルのように天災よりも犯罪の方がヤバイ!という国や、野獣の方がよほど恐ロシア!というところも。

もはやいつ何時次の壊滅的災害が起きてもおかしくない日本。折に触れていざという時の対応をチェックし、必要なものは余裕のある時に揃えておきたいものです。

自戒を込めて、参考になるサイトのリンクを貼っておきますね。

備あれば憂いなし!

今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
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