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物語綴り

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考えたショートショートを投稿していきます。
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#日記

街を歩けば
至る所に
寂れてしまった場所が

時間の流れとともに
活気を失った場所もあれば
以前からそうだった場所も

それはこの街の過疎化を
意味しているけれど

その寂しげな雰囲気が
居心地の良いものであったりする

今日も以前とは変わってしまった
場所に赴いた

消えないなにか

消えないなにか

風にはためく洗濯物が
誰かを想起させる

それは想い人かもしれないし
古い記憶の中の誰かかも
もしくはどこかで印象に残った
名前を知らない人かもしれない

誰かの言葉に傷ついて
誰かの言葉に救われる

そんな日々だからこそ
自分が救われる時間を

いつからか特別感は無くなっていて
だけれどもなんだかその言葉を聞くと
特別を演出したくって
ひとときの演出がとても心を躍らせる

声に出す。
そんな楽しみ
見つけてみた