マガジンのカバー画像

コラボ

274
クリエイターさんの作品と私の小説のコラボです。
運営しているクリエイター

#東雲の幻

謎の老人

さくらゆき
1か月前
11

澪船屋 〜いつか飼う猫〜

さくらゆき
2か月前
22

【コラボ小説「ただよふ」番外編】陸《おか》で休む プロローグ (「澪標」シリーズよ…

この小説は、may_citrusさん原作「澪標」のコラボ小説「ただよふ」のその後の物語です。 窓の…

10

【コラボ小説「ただよふ」番外編】陸《おか》で休む 1 (「澪標」シリーズより)

僕と澪さんは、僕の学生時代からの友人であり、彼女の直属の上司だった志津を介して出会った。…

18

【コラボ小説「ただよふ」番外編】陸《おか》で休む 2 (「澪標」シリーズより)

僕は澪さんから受け取った香水瓶を枕元に置くと、澪さんに手を差し出した。 「……手を…握っ…

20

【コラボショートショート】海宝家の雑談

コラボ小説番外編「陸で休む」2話の後、主人公の航さんの弟である千洋さん視点のショートショ…

19

【コラボ小説「ただよふ」番外編】陸《おか》で休む 3 (「澪標」シリーズより)

翌日から、僕はリハビリを始めた。次にあなたに会う時には、少しでも快方に向かっていたくて、必死に取り組んでいたら、「海宝さん、リハビリ初日ですから、そんなに焦らなくても良いですよ」と看護師に困惑されてしまった。 看護師が忙しく働いている姿を眺めていて、僕は小山の病院で働いているあなたに思いを馳せた。あなたになかなか会えない寂しさはあれど、弱っている患者にとってのあなたは、心強い存在に違いなく、そんなあなたを僕は誇らしく思った。 入院してから1週間、見舞いに来てくれたあなたは

【コラボ小説「ただよふ」番外編】陸《おか》で休む 4 (「澪標」シリーズより)

澪さんの休みの日と、息子の航平の海外出張が重なってしまったので、弟の千洋の運転で母がいる…

28

【コラボ小説「ただよふ」番外編】陸《おか》で休む 5 (「澪標」シリーズより)

「もう、大抵のことでは驚かないと思っていたけれど、航が脳梗塞で倒れたということと、再婚す…

12

【コラボ小説「ただよふ」番外編】陸《おか》で休む 6 (「澪標」シリーズより)

栃木県小山市の高齢者施設。駐車場に植えられた八重桜が、薄曇りのなか咲き誇っている。 僕と…

18

【コラボショートショート】香りを交わす

4/18はお香の日ということで、may_citrusさん原作「澪標」コラボ小説シリーズから、澪さんのご…

28

【コラボ小説「ただよふ」番外編】陸《おか》で休む 7 (「澪標」シリーズより)

張り詰めた空気の中、口を開いたのは澪さんの母親だった。 「──澪は、この男性で本当に良い…

11

【コラボ小説「ただよふ」番外編】陸《おか》で休む 8 (「澪標」シリーズより)

「──およそ60年前の春、私と妻は教師の家同士のお見合いで出会いました。当時の光景は、今で…

10

【コラボ小説「ただよふ」番外編】陸《おか》で休む 9 (「澪標」シリーズより)

「澪が上京して、年末年始しか帰ってこない状況が変わったのは、2021年、例のウイルスの影響で東京オリンピック・パラリンピックが1年遅れて開催された年でした。澪から、『家族が心配だから、北関東事業所に異動してきた』と連絡がありました。私の両親や妻は、澪が近くに来てくれたと喜んでいましたが、私は違和感を拭えませんでした。家族のことが心配というのも嘘ではないだろうが、東京で何かあったのではないかと思いました。」 僕の胸は鈍く痛んだ。澪さんが異動した本当の理由は、僕と別れたことで、