【まとめ用】紫陽花の季節、君はいない 45〜55話
「痛っ!何すんだよ!」
俺はデコピンを食らった理由が分からなかった。
「夏越のど阿呆!こういう物は、本人に直に渡すものだろうがっ!」
柊司が珍しく激昂している。だけど俺だって言い分がある。
「あおいさんはお前の嫁だろ?ダンナであるお前が受け取るのが筋だろ!」
「ハァ?隣の部屋に住んでるんだし、1分もあれば渡せるだろ」
「そう言うことじゃないだろ。俺だって男なんだから、間違いがあったらどうするんだ」
「何を今更。お前はそういう奴じゃないし、あおいだって俺にベタ惚れだから問