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2021年度、超個人的総括

気づけばもう年度末.ちょっと前に「あけましておめでとうございます」と言っていた気がしますが、早いもので1/3が過ぎようとしています.
2022年度になる前に、2021年度の超個人的に総括しておきたいと思います。
関係各位みなさま、来年度(令和4年度)もどうぞよろしくお願いいたします。

超個人的総括ということで、今年、学生(大学院生)に戻った/なったので、1.学内活動と2.学外活動の(A面・B面的に)2つに分けて、まとめておこうと思います.

1.学内活動

今年度は大学院修士一年になるところから始まったと思う.

一年眠って、やっとの思いで大学院に入って、「やりたいと思ったら、とにかくやってみる」をモットーに頭と手を動かそうと苦心した一年だったと思う.もともと手よりも頭が先に動くタイプなので、悩んで考え込んで時間を使ってしまっているだが、それが少しずつではあるが、解消しつつあるかなと思っている.

いくつかプロジェクトを書き残しておく.

・環境都市デザインスタジオ

大学院のスタジオ課題で、横浜にある大学院なので、横浜市関内地区を対象に提案をするものだった.都市の環境をリサーチして、そこから何ができるかを考えていくという考え方自体は今までと変わらないものの、アウトプットを必ずしも「建築をつくる」ことだけで実現する必要がないところに個人的に面白さと難しさを感じていた.

今までは「建築をつくる」ことで課題に答えることを学んできて、そうではない世界に飛び込もうと思って都市計画・まちづくりを専攻しているので、「これこそやりたかったことだ!」と思う一方で、どうやったら事業を構想し計画できるのか、どんな事業だとしっかりとポテンシャルを活かして課題に答えられるのか、中身をちゃんと考えていく時に指針となるものが薄かったので、思うように勧められなかった.

私は、いくつかのテーマから「防災」を選び、課題趣旨としては「まちづくり会社を起業することを想定して、事業計画を提案する」というものだったので、防災に関わる事業を考えることになった.

一つ新鮮だったことを書き残しておくと、このプロジェクトでは、同じをテーマを選んだ4.5人の学生が行うプロジェクトであったのだが、私以外は「防災や都市環境、環境リスク」を専門とする学生で、建築学科を卒業していないというちょっと珍しいチーム構成だった.ちなみに、こうした経験が結果として、就職活動の時に、他分野を束ねてプロジェクトのファシリテーションをしたい/してきたという強み(チームディレクション力)につながった.

プロジェクトとして、上手くいった点と反省点を一つずつあげるとすると、上手くいった点は、チームメンバーがGIS(地理情報システム)の解析を行うことができたので、今まであまりしてこなかったリサーチ方法を少し体感できたところだ.結果として事業に上手く反映はできていないが、ビックデータ的なものを都市づくりに活かしていくにどうしたらいいかを少しだけ考える時間をもらえたのは学びだった.

環境デザインスタジオ報告書 リサーチ部分 抜粋

反省点は、やはりまだ初速が遅かったということだろう.
春の時期は、悩んでいる時間の方が長くて、考えたり作業したりする時間が少ない、毎回、エスキスのぎりぎりになってそっちに移行していた.今でもそれは矯正できていないが、この時は、本当に考えているふりをして悩んでいたと思う.恐ろしい.「犬の道」の真ん中を平然と歩いていた.

・研究室プロジェクト@伊豆の国市伊豆長岡

研究室のプロジェクトとして参加しているもので、院浪する前の学部四年生の時に短期のワークショップに参加していて、大学院に進学したタイミングで本格的にプロジェクトとして動き始めた.

具体的に何をやって、学んだかはnoteの中で書き残しているので、割愛する.このプロジェクトの備忘録も04まで来ていて、先月のミライ大学も3月のお散歩市の活動も備忘録にしておきたいと思いながら、3月末締めの報告書とプレゼンを仕上げないといけなくて手が足りない今日この頃.

きっと来年度もコツコツ活動していっていると思うので、早めに備忘しておくことにします.

ミニ改修を終えた温泉駅、利活用に向けて考えないとね.

・修士研究

一言でいうと進んでいない。。(笑)

都市計画マスタープラン(以下、都市マス)みたいな上位計画と地域まちづくりみたいな小さな場づくりが連携することで、持続的に豊かな都市をつくっていけるんじゃないか、みたいなことは去年、都市計画コンサルタンツでアルバイト(臨時社員枠)しながら思っていた.

確かにそれは大事なんだけど、研究として、今、現実にそうした機運が高まっている所は、やはり既に大学教授が入ってやっていて、実際に都市マスに教授が絡んで頑張っている所がほとんどで、かつ、都市計画マスタープランをどう研究して論文にしていくのかということを考えた時に、既往論文を読んでも、なんとなく自分が面白いと思うこととは違うような、非常にテクニカルな問題にぶち当たりそうだなと感じた一年だった.

秋・冬には、都市マスという大文字の都市づくりから降りて、地域まちづくりが計画化、持続化していく上での可能性や課題という視点に変えてみることにした.やはり、自分の中で、自分たちが住む都市やまちの大事な部分は自分たちの想いを込めて作った方がいいんじゃないか、住宅地・住商混在地なんかは自分たちで場づくりをしていった方がそれぞれの人にとって豊かな場所がつくれるんじゃないかと思っている。そういう所を増やしていくには、小さな場づくりが気軽に作れたり、連鎖したりできる土壌が必要で、それはやはり行政やある程度の大きさの民間も関わっていくことが必要で、それらのバランスの取れた調整やデザインによって、土壌と場が作られるのではないかと感じている.

研究の話は、また、まとまった所で備忘しようと思う.
認めてもらうとか誰もが面白いと思うとかは気にせずに自分が知りたくて面白いと思うものを追い求められるように頑張りたいと思う.

・就職活動

世の中の就活生は三月一日の解禁で、モクモクと就職活動をされているところかと思いますが、私の志望している業界はそんな日程に目もくれず、1月7日のエントリーシート+ポートフォリオの提出を皮切りに、一月はエントリーシート+ポートフォリオを作っては出し、二月は残った企業の面接+実技をこなし、3月の3日には、第一志望とご縁があり、就活を終えるという、一般的な就活生のスケジュールとはかけ離れたものだった.(ただ、私たちの業界的には、デフォルトな日程感ではある.建築・建設業界がブラックと言われる所以の一つかもしれない.)

就職活動に関しては、また、ちゃんとまとめて備忘しておこうかなと思っている.
業界研究から企業研究、エントリーシート、ポートフォリオ(作品シート)、面接での対応、プレゼンテーション(自己PR)などを通して、色々考えて、学んだ部分が多々あるので、残して置ければと思う.

一言でいうなら、「伝えるということは、相手に伝わって初めて『伝えた』と言える.『何を』よりも『どうやって』相手に伝えるかに時間を費やす必要がある」ということだろう.

まあ、とりあえず、来年からは組織設計事務所の都市計画・都市開発で頑張ります.(その前に、修士論文書いて卒業しないとねw)

2.学外活動

・AMSTERDAM CYCLING COMPETITION

思い起こせばこれも今年度の話.なんかすごい前の話のような気がしてならない.友人たちのデザイン力のすごさと自分の役立たずさを痛感し、その中でディレクションに目覚めるきっかけの一つにはなったかな.

チームで何かに取り組むのはすごく楽しくて、刺激的である一方、自分には何ができるのかを突き付けられるところが一番つらいところ.「そんなことはないよ」言ってくれる人もいるが、自分がそう思ってしまっているので、どうにようもない.

僕は僕のできることしかできない.それでいい.今はそう思っている.

・技術士一次試験

4~5月ぐらいからぼちぼち勉強し始めて、11月末に試験というスケジュールで、色々やりながらだったので、本当に受かるのだろうかと思ったが、なんとか受験勉強の時の勉強法とかモチベを振り絞って勉強して、なんとかなった.

試験自体は、基礎・適性・専門の3部門それぞれで50%以上の正答であればいいので、そこまで難しくはないのだが、特に専門は、建築出身の僕としては、インフラや土壌、河川、環境など大学の授業で科目にない分野が多かったので、はじめは苦戦した.基礎も線形やら微分、化学もでるし、何がなんだがという感じだった.
総じて、過去問至上主義というか、過去問と参考文献や参考HPとを行き来して知識を頭にぶち込んだ.

その頃は都市計画コンサルタントの企業を中心に見ていたので、技術士は使うだろうと思って早めに一次を受験したが、11月ぐらいに組織設計事務所も見始めて、最終的に組織設計事務所に就職するので、そこまでいらなかったかもと思っている(笑).
まあ、個人的に考えるアーバンデザイナー像は、「土木から都市、建築、場までを横断的にデザインでき、場をつくっていく人」なので、資格的には問題ないかなと思ってみたり.

きっと周りで受ける人はいないような気はするので、あまり周りに情報公開していない.
建築学科出身で、都市計画コンサルタントを目指している人がいたら、聞いてください.相談には乗れるかも

・読書

振り返ることもなくなってきたので、最後に読書.
今年も去年までではないが、色々な書籍を読み、色々な視点をみて吸収することができた.

気づいたら机の隅に積まれた本たち.「いつ読んでくれるの?」と言わんばかりのタイトルがこっちも向いていて、パッと思い出して、20~30ページ読んで、違う本に向かう.なんかすごい遊び人というか浮気性の人みたいだけど、自分の本の読み方がわかってきた気がする.一つの本をずっと読んでいるよりもこっちの方が心地よい.
noteにもそんな話を書いた.きっともう少し長く50ページぐらい(1~2章)を一気に読める身体になりたいなと思うので、それは来年度の目標にしようかな.

ちなみに今も机の横に少しずつ本の塔が出来上がりつつある.笑

・・・

超個人的に2021年度を総括してみた.学生という立場に戻った/なったので、学内活動と学外活動に分けて話すと、自分が一年間で何をしてきたか/何ができていないかわかるなと思った.

3.来年度に向けて

来年度は、もう少し、問いを見極めて、しっかりと解いていくということをしたいと思う.今年度は、「やりたいと思ったことは、やってみる」という感じだったので、もう少し冷静になろうかなと。もちろんそのモチベも大事にしながらだが、なにもかも中途半端、あるいはギリギリを突っ走っても一つ一つの完成度が下がってしまうので、そこはしっかり完成度を高くしたことをアウトプットしていきたい.

そして、やはり来年度一番のプロジェクトは修士研究なので、そこを主軸に、学生であることを活かしつつ活動していければと思っている.

あとは、自分的PDCAサイクルを早く回すという話をした気がするが、早くはできるようにはなったが、一つ一つのレベルを挙げられていないので、しっかりは計画(Plan)し、行動に移す(Do)することを忘れないようにしていきたい.

・・・

ここまで学内学外と言いながら、学業的な話だったので、最後に一言だけ.

一番の根底にあるといいのは、「健康であること」と「幸せであること」.もちろん自分の価値観に基づいた.

今はありがたいことにどちらも(ちょっと前まで健康が少し揺らいでいたが)充実しているので、来年度も継続していけるといいなと思っています.


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