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11月末まで全話公開:100冊に1冊なビジネス書との出会い

ザ・ゴールというビジネス書をご存じでしょうか?個人的には思い入れもあって、100冊に1冊の良著だと思っています。そのコミック版が限定で無料で全部読めると知人から教えてもらい、さっそく読みました。いやぁ、面白いなぁ。思い出すなぁ。

ザ・ゴールってどんな本?

個人的な思い入れ、というのはいったん置いといて、ザ・ゴールというのを一言でいうなれば、トヨタ生産方式の考え方をストーリー形式でめっちゃわかりやすく理解できちゃうビジネス小説です。

私の手元にあるゴールの帯には、こんな紹介文が書かれています。

日本人には読ませたくなかった!?
これまで翻訳が許可されなかった、いわくつきの一冊。

1984年アメリカで初版発売以来、常にビジネス書のベストセラーの上位にランクされ、全米の大手企業、ビジネススクールの多くで必読書とされ、数千に及ぶ企業や200以上の大学が採用。アメリカの生産管理やサプライチェーン・マネジメントに多大な影響を与えた

また、同じく以下、3名の方から推薦文が寄せられています。

P.F.ドラッカー教授「すこぶる面白かった」
松原治(紀伊国屋書店 社長(当時))「再び旭は昇る。」
村上龍氏「こんな小説は初めてだ。」

就活ゼロのモラトリアム修士1年の春

2005年4月9日です。当時、私は修士1年でした。大学院に進学したものの研究をこのまま続けるのだろうか?ということには疑問がありました。しかし、学部生のときは遊びと研究にかまけて、就職活動はゼロでした。典型的なモラトリアム継続型進学でした。

修士1年は就職するのであれば、秋にはインターンがあり、冬からは一般総合職に先んじて、研究職などの専門職の就職活動が始まります。同じタイミングが学部3年のときにあったはずなのです。しかし、そのときは「とりあえず、大学院進学すればいっかー」と思っていた自分が悔やまれます。

ところで日経新聞の私の履歴書というコーナーをご存じでしょうか?毎月著名人の人生を振り返る自叙伝的コーナーです。たしか、朝刊の最終頁の左上にちょこっとあるコーナーでした。

おやじとドラッカー

ほんのちょっとだけ時間をさかのぼって、2005年2月、日経新聞を購読していた父が、たぶん、その年から就職活動をするであろう私を気遣ってか、「この人すごいから読んどくといいぞ」と実家暮らしの愚息に手渡してくれたのが、かのピーター・ドラッカー氏の私の履歴書でした。

もう、これが、すごい面白くて、ドラマチックで、ビジネスパーソンの人生ってこういうものなのか!とすごい感動しました。それとともに、就職活動しっかりやろう。という気持ちもこのときに、すこし形成されたのではないかと思います。

愛読書は少年誌とギター雑誌

ということで、私の一つ上の代が就活しているので、ちまたにあふれている就活雑誌のようなものを恐る恐る眺めてると、「先輩社員のおすすめビジネス書」みたいな特集が結構あるんですね。あぁ、そうかビジネス書ってもんがあるんだよなぁ、とまだ、就職活動までは時間があるっちゃーあるから、そういうものも読んでみるか、と思ったのです。

ちなみに、このnoteではビジネス書の学びをしょっちゅう更新しているわけですが、当時の私はジャンプ、マガジン、サンデーしか読まない活字ダメ男でした。あとはギターが趣味だったので、ヤングギターとギターマガジンですね。愛読書は。

ザ・ゴールとの出会い

そんな私が、先輩社員などのおすすめビジネス書を眺めていて、複数の人がおすすめしていて、妙に気になった一冊がありました。そう、それが「ザ・ゴール」でした。もはや、どんな風に紹介されていたのか覚えていませんが、そのシンプルで黄色い表紙のデザインも気になった要因かもしれません。

とにかく、ビジネス書って高いじゃないですか、ジャンプのコミックとか400円くらいだったかな、とかなのにビジネス書って1000円、2000円するので、図書館に行きました。ビジネス書なんて探したこともなかったので、図書館の中で見つけるのにも一苦労でしたが、書棚で見つけたときがまた衝撃でした。

な、なんだこの厚さわ。鈍器じゃねーか

って思いましたね。一度手に取り、そして書棚に戻し。ちょっとうろついてまた戻って、意を決して借りて帰った記憶があります。以前に「読書感想文という悪魔」なんてしょうもないコラムも書きましたが、読書には苦手意識がありました。

手元にあった本と一緒に並べてみました。

深夜の興奮

そうそれが2005年4月9日でした。そして読了したのは4月10日でした。私はおそらく、人生で初めて、深夜に及ぶまで読みふけりました。借りてきたはいいもののなかなか開いて読み始める気が起きなかったのです。しかし、夕食も終わって、ベッドの上、ちょっとだけでも読もう。そう決めて読み始めたが最後、一気に読み切ってしまったのです。

工場長であるアレックス・ロゴが、3か月で収益改善されなければ工場は閉鎖されると宣告される。そんなとき、学生時代の恩師ジョナに偶然、空港で出会う。実は、学者とコンサルタントの2つの顔を持つジョナは、短い会話の中でアレックスの工場が抱える課題に対して、解決の糸口となるヒントを残して飛行機に搭乗する。

その後、ジョナや工場の仲間の助けを借り、なにより徹底的に考えに考え続け、生活の中でもヒントを得て、難題を解決していくストーリー、そしてその導き出された理論に引き付けられました。しかも、アレックスは、働きづめで家庭崩壊の危機まであって、非常にドラマティックでした。

ビジネス書が好きになりました

思えば、この出会いがなければ、いまのようにビジネス書を読むようになってなかったのではないか、と思います。こんな分厚い本、自分に読めるんだろうか、という不安。それが一転、めちゃくちゃ面白くて、しかもためになってビジネス書ってすごい。ビジネスってすごい。という思いと、こんな分厚い本を読み切ったぞ、オレすごい、という達成感(笑)

私は、いまでもボトルネックという言葉と同時に想起する一冊になっています。ということで、なんかコミック版が2021年11月末まで、無料で読めるそうです。早速読みましたが、私の記憶の中の「ザ・ゴール」のストーリーをとても充実に追っていて、やっぱりマンガってすげー!と思いました。キャンペーンを教えていただいた知人に感謝です。

原著はこちら。

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しのジャッキーでした。

Twitter: shinojackie




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