【詩】快気祝い
(はじめに)
以前、「散歩」という題名で詩を1月に掲載したの
ですが、その記事の最後に、茨城県にあります茨城
文化団体連合さまより詩を依頼されたと書きました。
なんとか締切に間に合い提出した作品が本となり手
許に届きましたので、載せようと思います。見出し
画像にも使いました「茨城の文化 59」というものに
なります。こちらはおそらく非売品になるだろう思
いますが、詩は多くの人に読まれてこそ生きてくる
考えがありますので、楽しんでいただけたら嬉しい
です。
快気祝い
ひと月のあいだ留守にした 月日が経つのは
早く 追い付くのに精一杯の生活をおくって
いると 虚しさのゆうれいが傍にやってきて
黙って腰をおろした 孤独はもう間に合って
ます と言えないまま 飼い慣らすには難し
いことを少し思い 俯瞰になれない偏狭ばか
りの思考を流す 目線を束ねて解き放つ そ
のとき薫風が運ぶさきに何があるのか 去る
ものたちの吐く息が聞こえる乾いた路地
ひそかに神の音を耳にした 落ち着いた色彩
に囲まれた日の カーテンに忍び込んでくる
太陽の匂いを見ていた気がする ヒメシャラ
が今年も咲いている 快気の過程で置いてき
た 残滓の中にも学ぶ事柄が含まれているな
ら 虚しさのゆうれいは それを伝えに現れ
たのだろうか
「だいじょうぶ」
角が立たないよう孤独をそっと遠ざけてみる
(ちょっとだけ解説)
「快気祝い」は、友人が病気で入院したことから、
その友人に向けて励ましの思いで書いた作品になり
ます。ファンタジーが混じってしまうのはいつもの
ことでしょうか。作中に出てきます「虚しさのゆう
れい」は、5歳くらいの子どもをイメージして登場
させてみました。私のほうは、運にも助けられ大き
な病気をすることなく過ごしております。職場との
往復だけの単調な毎日です。
相互フォローさせていただいてます「水戸まなぶ
君」さま。転勤で水戸の地を離れたと知りました。
これまで、水戸の魅力はもちろん、茨城県の名所を
noteに挙げてくださいました。ほんとうに感謝です。
地元に住んでいる者として、もう少し茨城をアピー
ルしても良いのではないだろうか。そんな思いもあ
り微力ではありますが、今回は芸術や文化の観点か
ら茨城県を紹介してみました。
最後に証拠といたしまして、私の詩が掲載されて
おりますページを記しておきます。お読みください
ましてありがとうございました。
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