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『未来の記憶』を接客に活かす

認知心理学の言葉で『未来の記憶』と言う言葉があります。

これはゴールとなるものをまず定めて、そこから現在までのプロセスを考えていくと言う手法。目標から逆算していくのですね。

それを飲食店の接客に活用してみましょう。
実際に僕もこの考え方でコースのペアリングを考えていました。

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大前提として、どんなお客様に対しても共通する考えは、『楽しんでいただく』こと。そこに辿り着くまでの流れをイタリアンのコース仕立てで見ていきます。
御退店がスタートです。

1. 笑顔で御退店

2.デザートとコーヒーや紅茶で余韻、スタッフとの会話を楽しんでもらう

3.メインディッシュの牛頬の煮込みでは、お客様が好きな、しっかりとした赤ワインを提供。

4.バジリコのパスタと香りの高いワインでのペアリング。本日の見せ場であると同時に、メインがしっかりとしたものなので、ここも重すぎないメニューを提供する。

5.前菜のカルパッチョ。次の見せ場のために敢えて無難な組み合わせにする

6.先付けはカプレーゼ。次に無難な組み合わせが待っているので、ここでお客様の求めているものを提供し、掴みを得る

7.お客様の要望を引き出すためには、御来店の段階で信用を勝ち取らなければいけない

こんな感じでしょうか。

2に上手く持って行くのには、3をどうしたらいいか
3にいい流れを作るには、4でどうしたらいいか

全体の流れをスムーズに考えられると思います。

そして理由なき行動は相手に疑問を持たせてしまいます。それを回避するためには、一つ一つを、なんのためにやっているのかを考えなければならないので、その点から見ても非常に考え易いのです。

もちろん順当な考え方がやり易いと言う方もいますので、手段の一つとして試してみてください。


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